第33回医用高分子研究会講座
生分解性高分子がひらく未来医療【基礎から臨床応用まで】
趣旨 体内などの生理的条件下で分解を受け、吸収・代謝・排泄される高分子は、ポリ乳酸に代表される脂肪族ポリエステル系高分子などが、既に医療分野で吸収性縫合糸や骨固定材、DDS材料として実用化され、かなりの年月が経過しています。こうした従来型の生分解性の医用材料は分解速度と物理的機能(強度など)との両立により、実用化に至ったものであると言えます。近年、これらに加えて新たな機能を付与した生分解性の医療用材料の開発事例が活発に報告されています。それらは、分解吸収性に加えて外部刺激に対する応答性の付与や、形状の工夫(ナノサイズ化)などによる機能付与により、新たな医療を切り拓くものです。本講座では、大学・研究機関の研究者に加えて企業、臨床医にも加わっていただき、脂肪族ポリエステル系高分子を中心に、基礎研究から臨床応用までの生分解性医療用材料の最近の進歩と将来的な未来医療への応用までを概観することを企画いたしました。医学と工学の境界領域を志向する学生、化学者・工学者、臨床家、企業からの積極的なご参加をお待ちしております。

主催 高分子学会  医用高分子研究会
協賛 日本化学会 日本人工臓器学会 日本農芸化学会 日本バイオマテリアル学会  日本薬学会 (予定)
開催日 2016年11月17日 10:00〜17:30
開催場所 東京工業大学大岡山キャンパス西9号館コラボレーションルーム
目黒区大岡山2−12−1

交通 東急目黒線・東急大井町線 大岡山駅下車 徒歩3分
(http://www.titech.ac.jp/about/campus/index.html参照)
プログラム 10:00〜10:05 開会挨拶
10:05〜10:50
1)生分解性高分子のスマートな医療応用
                  (関西大化学生命工)大矢 裕一
10:50〜11:35
2)生分解性高分子ナノシートの分解挙動と医療応用
                  (早大院先進理工)武岡 真司
11:35〜12:20
3)機能性側鎖を有する生分解性ポリマーの精密合成と医療応用
                  (山形大院有機材料)福島 和樹
13:20〜14:05
4)形状記憶性を有する生分解性ポリマー
                  (物材機構)荏原 充宏
14:05〜14:50
5)PLGAナノ粒子技術とその応用事例
                  (ホソカワミクロン)笹井 愛子
14:50〜15:35
6)生体分解吸収性ステントの開発
                  (京都医療設計)山田 博一
15:55〜16:40
7)生分解性ポリマーを用いた心臓修復パッチの開発
                  (阪医大)根本慎太郎
16:40〜17:25
8)組織補強材PGA不織布について
                  (同志社大院生命医)萩原 明於
17:25〜17:30 閉会挨拶


受付期間 2016年06月15日〜2016年11月16日
参加要領 1) 定員 70名 
2) 参加費 企業 14,040円  大学・官公庁 5,400円  学生 2,160円
     名誉会員・終身会員・フェロー・ゴールド会員・シ二ア会員 2,160円
     (医用高分子研究会メンバー 企業10,800円、大学・官公庁4,320円)
3) 申込方法 WEBにてお申込の上、参加費を11月末日までにご送金ください。
      参加証、請求書(希望者のみ)を順次配布いたします。
4) 振込先
  銀行振込<三菱東京UFJ銀行 銀座支店 (普)1126232 公益社団法人高分子学会>
  郵便振替<00110-6-111688 公益社団法人高分子学会>
  振込手数料は振込人にてご負担くださいますようお願いいたします。

  ※プログラムは予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。

問合先 高分子学会 医用高分子研究会係
〒104-0042 東京都中央区入船3-10-9 新富町ビル6F
TEL03-5540-3771 FAX03-5540-3737