07-1高分子学会講演会
医療に関わる高分子の現状と未来〜なぜ高分子が用いられるのか〜
趣旨  再生医療、人工臓器、DDS、診断などの医療分野において、高分子をベースにした研究が近年盛んに行われております。これらの研究では高分子のもつ様々な特性が生かされており、金属およびセラミックス材料とは異なる機能性が期待されています。さらに、これらの材料を医療現場で使用するためには、生体適合性、安全性などの特性を新たに高分子材料に付与することが必要となります。そこで今回、高分子の特性を医療により良く生かすうえで、人工物である高分子が実際どのように貢献できるのかを改めて考える講演会を企画いたしました。講演では、「高分子ならでは」の視点に立って、医療現場で期待される点、および克服すべき点を含めて高分子系医療材料の研究動向を紹介していただきます。
主催 高分子学会 行事委員会
協賛 (予定)日本化学会 繊維学会 DDS学会 日本人工臓器学会 日本薬学会  日本バイオマテリアル学会
開催日 2007年07月05日 10:20〜17:20
開催場所 東京工業大学百年記念館フェライト会議室
目黒区大岡山2-12-1

Tel:03-5734-3331
交通 東急目黒線・東急大井町線 大岡山駅下車徒歩約1分
http://www.titech.ac.jp/access-and-campusmap/j/o-okayama-campus-j.html
プログラム <10:20〜11:20>
1.未来型ナノ医療における高分子と界面              
(東京大学)石原 一彦

ナノバイオ技術の進展に伴い、遺伝子診断、遺伝子治療さらには細胞内 治療が新しいナノ医療として期待されて来ている。これには従来の高分 子では対応できず、より高いレベルでの生体親和性、生体機能性が要求 される。これを実現する高分子の設計と界面創製について解説する。

<11:20〜12:20>
2.合成高分子と生体との相互作用の理解とその医療への応用     
(京都大学)岩田 博夫

年一回開催される高分子学会の医用高分子シンポジウムが昨年第35回を迎えた。この間、多くの医療用高分子の合成、また、合成高分子と生体との相互作用に関する研究が行われ、また、発表されてきた。講演では、私自身の"合成高分子と生体との相互作用の理解"を述べるとともに、合成高分子の医療への応用例を述べる。

<13:10〜14:10>
3.架橋性の生体高分子や自己組織化体を組み込んだバイオマテリアル 
(東京農工大学)村上 義彦

機能性DNAや自己組織化体などを架橋構造として組み込むことによって、ナノスケールで制御された機能がマクロスケールで発揮される材料を開発することができる。本講演では、「分子認識性」「組織接着性」「薬物徐放性」などの性質を示す様々なハイドロゲルの医療応用について概説する。

<14:10〜15:10>
4. 現代医療に貢献する血液浄化器
(旭化成メディカル)西村 隆雄

高分子材料は設計・加工の自由度が極めて高く、目的機能・生体適合性・医療経済性を達成し、現代医療に大きく貢献している。血液浄化器を中心に、開発の歴史、加工技術を含めて概説し、今後の課題と展望をまとめる。

<15:20〜16:20>
5.迅速・高感度検出を実現できるバイオチップ技術の開発
    〜検査の現場で活用できるバイオチップを目指して〜
(住友ベークライト)岩瀬 進介

昨今、健康や疾病予防への関心が高まりつつあり、そのための検査の現場において「迅速」「簡便」「高感度」な検査システムの開発が求められています。私たちは、表面処理を中心としたプラスチック技術を駆使し、検査現場で活用できるバイオチップの開発を目指しています。

<16:20〜17:20>
6.「生きた細胞を用いた人工臓器・組織の現状と課題」
    〜その発展に必要なものは何か〜
(ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング)畠 賢一郎

再生医療の名のもとに、生きた細胞を用いた疾患治療が行われている。欧米ではこれが産業として成り立ってきた。細胞培養技術が患者治療に直接貢献するという意味でも、研究者の興味を引く。本口演では細胞を使った製品について、どのような技術が要求されているかを考えてみたい。
受付期間 2007年03月13日〜2007年07月04日
参加要領 1) 定員100名
2) 参加費 @企業10,500円 A大学・官公庁5,250円 B学生・ゴールド・シルバー会員2,100円
年会費制会員の団体からのご参加は、何名様でも割引料金となります。
a) 会社8,400円 b) 大学・官公庁4,200円
3) 申込方法 WEBにてお申込ください。随時、参加証と請求書を送付いたします。
4) 参加費の支払い 請求書到着後7月末日までにお願いします。
銀行・郵便振替の領収をもちまして本会からの領収書とさせていただきます。
振込先銀行:三菱東京UFJ銀行 銀座支店 (普通) 1126232 社団法人高分子学会
郵便振替:00110-6-111688 社団法人高分子学会
5) その他 演題・講演者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承下さい。

申 込 先
(社)高分子学会 07-1高分子学会講演会係
〒104-0042 東京都中央区入船3-10-9 新富町ビル6F
TEL 03-5540-3770 FAX 03-5540-3737

※Webでのお申し込みは7月4日(水)午前までとさせていただきます。以降は上記宛お問い合わせ下さい。