第64回医用高分子研究会
生体分子・生体構造の模倣から医用材料開発へ
趣旨 近年、蓮の葉、モルフォ蝶、 ヤモリの指、蛾の目など、生物の構造を模倣する「ネイチャーテクノロジー」「バイオミミクリー」と呼ばれる技術を用いた機能材料の開発例が各方面で注目されています。しかし、意外なことに本来バイオと極めて近いはずの医用材料では、こうした生物に倣った実用材料が少ないのが現状です。もちろん、腎臓の機能を代替するように人工透析が、肺の機能を代替するように人工肺が開発されてきたように、人工臓器などの医療機器などは当然のごとく生体の模倣が出発点でありゴールでもありますが、近年脚光を浴びている材料開発例では、生物のマイクロ・ナノレベルの微細構造から発想して工学分野に応用した点に特徴があります。このような医用材料の開発例はまだまだ少ないのが現状であり、新たなブレークスルーの可能性を秘めていると思われます。本研究会では、こうした生体模倣技術を活用した高機能材料として、一見医療とは関連の少ない研究開発事例から比較的医療に関係した研究開発事例までを紹介していただき、今後の医用高分子材料開発へのアイデアを探索することを意図しました。大学・企業の研究者の方々の積極的なご参加をお待ちしています。

主催 高分子学会 医用高分子研究会
協賛 化学工学会・日本化学会・日本人工臓器学会・日本農芸化学会・日本バイオマテリアル学会・日本薬学会 (予定)
開催日 2014年03月14日 09:40〜17:30
開催場所 首都大東京秋葉原サテライトキャンパス 秋葉原ダイビル12階1202室
千代田区外神田1-18-13

Tel:03-5294-0250
交通 JR山手線、京浜東北線、総武中央線「秋葉原駅」電気街口改札出て右徒歩1分
つくばエクスプレス「秋葉原駅」徒歩2分、東京メトロ日比谷線「秋葉原駅」徒歩5分
東京メトロ銀座線「末広町駅」徒歩5分
(http://www.tmu.ac.jp/access.html参照)
プログラム 9:40〜10:00 導入-生体模倣から医用材料へ
              (関西大化学生命工)大矢 裕一
10:00〜10:50 1)蛾の目を模倣したモスアイ型無反射フィルムの開発
              (三菱レイヨン)魚津 吉弘
11:50〜11:40 2)モルフォ蝶を模倣した繊維・フィルムの開発
              (帝人)広瀬 治子
13:00〜13:50 3)生体のバイオミネラリゼーションを模倣した融合マテリアルの開発
              (東大院工)加藤 隆史
13:50〜14:40 4)健康監視システムのための雌蚊を模倣した無痛針の開発
        -唾液中αアミラーゼとサブスタンスPによる痛み評価-
              (東海大工)槌谷 和義
14:40〜15:30 5)生体類似機能を有するヒドロゲル
              (北大創成研究機構)黒川 孝幸
15:50〜16:40 6)生物を模倣した材料表面の特異的な物性
              (九大先導研)高原  淳
16:40〜17:30 7)人と地球を考えたあたらしいものつくりと暮らしのかたち
        -自然に学ぶということ-
              (東北大院環境科学)石田 秀輝


受付期間 2013年11月19日〜2014年03月13日
参加要領 1) 定員 80名 
2) 参加費  企業 5,250円、大学・官公庁 3,150円、学生 2,100円
      名誉・終身・フェロー・ゴールド・シニア会員 2,100円
      医用高分子研究会メンバー 無料
3) 申込方法 WEBからお申込の後、参加費を3月14日までにご送金ください。
      参加証、請求書(希望者のみ)を順次配布いたします。
4) 振込先  
 銀行振込<三菱東京UFJ銀行 銀座支店 (普通) 1126232 公益社団法人 高分子学会>
 郵便振替<00110-6-111688 公益社団法人 高分子学会>
 振込手数料は振込人にてご負担くださいますようお願いいたします。

※当日のお支払はできません。お振込をお願いいたします。
※プログラムは予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。