第32回高分子表面研究会講座
高分子表面つくる(基礎から先端技術まで) |
趣旨 |
高分子の表面状態により、その物性が大きく変化します。それゆえ、表面状態を制御し機能を持たせることにより、材料として様々な用途に展開していくことが重要となります。そのためには、高分子表面をいかにうまく設計し、それを実際につくるあるいは改質するかが必要となります。本講座では、機能的な高分子表面を設計し、それを実際に"つくる"ことに焦点を当て、その手法について、当該分野の第一線でご活躍の5名の講師の方々を、産・官・学からお迎えし、作製手法やその原理などを含めた基礎から最近の研究成果や技術動向まで、実例を交えて分かりやすく解説していただきます。また、最後には講師を囲んだ質問コーナーに加え、高分子表面・界面に関わる皆様の相互交流を目的とした交流会も予定しております。多数の皆様のご参加をお待ちしております。 |
主催 |
高分子学会 高分子表面研究会 |
協賛 |
日本表面科学会、日本分析化学会、日本化学会(予定) |
開催日 |
2014年07月11日 09:55〜18:00 |
開催場所 |
東京理科大学 森戸記念館 第1フォーラム
東京都新宿区神楽坂4-2-2
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交通 |
JR総武線、地下鉄有楽町線・東西線・南北線 飯田橋駅下車 徒歩10分、都営地下鉄大江戸線 牛込神楽坂駅 徒歩5分、東京メトロ東西線 神楽坂駅徒歩5分 |
プログラム |
※講座終了後に、交流会を開催いたします!!ぜひご参加ください。
< 9:55〜10:00> 開会の挨拶 <10:00〜11:00> 1.「微細リンクル加工技術を基盤とした表面機能化」(東京理科大学)遠藤 洋史 表面座屈現象により誘起されるリンクル構造は煩雑・多工程を経る従来のトップダウン型微細加工とは異なるアプローチとして、また独特の曲率形状を有するパターン・空間を利用して各種ナノ材料の配列制御や表面機能化など数多くの理論・実践研究が行われている。 本講演では立体伸張法を基盤とした種々のリンクル形成原理とその応用として超撥水化や高感度センサー、立体造形技術への展開について紹介する。
<11:00〜12:00> 2.「タッキファイヤーの表面偏析を利用した粘着特性の向上」(東亞合成)中村 賢一 タッチパネル用粘着剤で問題となっている湿熱負荷による発泡を抑制するタッキファイヤーの開発を試みた。粘着剤ベースポリマーに対して特定の相溶性を示すタッキファイヤーの添加により、高温での剥離強度、及び耐発泡性を大幅に向上することができた。本講演では、これら粘着特性の改質とタッキファイヤーの表面偏析の関連性について述べる。
<13:00〜14:00> 3.「ナノ構造制御された高分子表面でのタンパク質吸着および細胞接着挙動」(東京大学)高井 まどか 両親媒性のブロックコポリマーを用いてナノ相分離構造表面を形成した。疎水性ドメインにはタンパク質が吸着し、親水性ドメインにはタンパク質が吸着しないことを、水中AFMのフォースマッピングとTEMにより解析した。このような異なるタンパク質の吸着分布状態をもつ表面での細胞接着挙動を解析した結果について紹介する。
<14:00〜15:00> 4.「高分子超薄膜による表面・界面機能設計」(東北大多元研)三ツ石 方也 高分子の超薄膜作製技術としてLangmui-Blodgett法や交互吸着法などがあげられる。高分子の特徴 ―多点相互作用―を利用したナノメートルスケールでの構造制御から得られる機能表面・界面設計について、 超薄膜作製技術から応用までの最近の研究例を中心に議論する。
<15:10〜16:10> 5.「新しい機能表面の設計に向けて−ポリマーブラシの基礎と応用−」(京大化研)辻井 敬亘 表面に付与された"ポリマーブラシ"は、その特異な形態に由来して、接着性、摩擦・潤滑性、分散性、特定物質の吸着・分離・輸送性などを高度に制御しうる。本講演では、その合成と構造・物性について基礎科学的視点から概説するとともに、最新の応用例を紹介する。
<16:10〜16:40> 質問コーナー
<16:40〜18:00> 交流会 |
受付期間 |
2014年05月01日〜2014年07月10日 |
参加要領 |
1) 定員 100名 2) 参加費(税込) @企業14,040円 A大学・官公庁5,400円 B学生2,160円 C名誉会員・終身会員・フェロー・ゴールド会員・シニア会員2,160円 D 高分子表面研究会メンバー (a)企業10,800円 (b)大学・官公庁4,320円 3)申込方法 本サイトよりお申込みいただき、参加費を7月末までにご送金ください。申込受付後、参加証と請求書(希望者のみ)を順次送付いたします。
4) 振込先 銀行振込<三菱東京UFJ銀行 銀座支店(普) 1126232 名義 シャ)コウブンシガツカイ> 郵便振替<00110-6-111688 名義 シャ)コウブンシガツカイ>
※振込手数料は申込者にてご負担くださいますようお願いいたします。銀行・郵便振替の領収書をもって本会からの領収書とさせていただきます。
※プログラムは予告なく変更になる場合がございます。予めご了承下さい。
申込先 高分子学会 第32回高分子表面研究会講座係 104-0042 東京都中央区入船3-10-9 新富町ビル6F 電話03−5540−3771 Fax03−5540−3737
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