公益社団法人 高分子学会

高分子学会とは

会長メッセージ

第33期会長に就任して
− 「高分子力」で未来を元気に −


第33期 高分子学会 会長
中條 善樹

 高分子科学・工学の分野で世界最大の科学者・技術者の集まりである公益社団法人高分子学会の 第33期会長に選んで頂きまして、誠に光栄に存じます。高分子学会はその設立が1951年であり、65年の長い歴史を有しております。 その誇るべき伝統の上に立って、これまでに先達が築いて来られたものを大切にするとともに、4年前に公益社団法人として 新たな第一歩を踏み出してから、ようやく軌道に乗ってきた法人制度を更に活かして、学会運営に取り組みたいと思います。 会員の皆様とともに、長期戦略に立って「高分子力」で日本を元気にしていけるように努力したいと考えています。
 高分子学会の60周年の際に策定されました学会ビジョンを踏まえて、それを更に進めていくのはもちろんですが、 それに加えて時代の流れに合った学会運営が、いま強く求められていると感じています。そのためには、ICT化に 基づく会員へのサービス向上、産官学の連携強化、若手人材の育成、国際社会でのプレゼンスの向上、等の多くの課題が 山積しています。これらの大きな問題を一つずつ着実に解決していくことが、学会代表としての私および第33期の執行部に 課せられた大きな使命であると強く意識しています。これらを少しでも解決するために、以下に示す施策を実施していこうと 考えています。

○楽しんで誇れる高分子学会に

 2017年度からの会費の値上げが決まっております。これを機会に、第33期では会員の皆様へのサービスを いかに向上させるかが最重要課題であると認識しています。つまり、会員になっていることのメリット、会員になりたいと 思えるような状況、会費に見合うサービスの還元、ができるかどうかが問われます。そのためには、例えば、学会への参加費 補助制度の新設や若手への授賞制度の拡充などが考えられます。さらに、四大行事や研究会・各支部主催の行事資料のアーカイブ化も 必要です。また、学会のホームページの充実・迅速化は言うまでもありません。興味のもてるホームページ・会誌・ジャーナルを 目指した更なる工夫、会員が便利に使えるICT化の促進、等を強力に押し進め、喫緊の課題である会員の皆様の活動をサポートする 事務局の充実、組織の見直し、人員の拡充を進めていっております。

○世界をリードする学会に

 世界の高分子科学分野での日本のこれまでの貢献は非常に大きいものがあります。これを更に飛躍させ、 世界のリーダー学会となるために力を尽くします。国内外の他学協会との合同シンポジウム開催、予稿集や発表資料の英語化、 ICTの戦略的活用等、国際交流・貢献を積極的に進めます。特に、3年前に始めたショートコースを充実させ、アジアをはじめと した世界に向けた高分子学会の発信力の向上に努めます。

○将来を託す元気な産官学人材の育成

 高分子に夢を抱く若手研究者・技術者を育てることは学会の責務です。特に企業の若手会員に興味を持って もらえる学会にしていきます。高分子同友会との連携を密にとりながら合同のイベント等を企画して、その互恵関係を強化します。 これらのために、新たに産官学連携委員会を立ち上げました。現在うまく軌道に乗っておりますWebinar等の教育プログラムをさらに 充実させ、会員の使いやすい便利で有益な事業に大きく育てていきたいと思います。
 一方、将来の会員の卵ともいうべき高校生や小中学校の生徒、そして一般市民の方々に高分子を理解してもらうことも学会の重要な 任務です。いま評判の高い未来塾をさらに充実させ、このようなウェブによる広報・配信を、企業の研究者やシニアな研究者、 さらには海外の研究者にも拡充していきたいと考えています。

○未来の方向を示すロードマップの作成

 高分子学会として何が期待され、求められているかを具体的にまとめ、腰を据えた長期ビジョンに立った ロードマップを作成します。結果として、学会主導の大型研究計画の申請や、目的別の企業コンソーシアム結成につながっていくことを 望みます。サイエンスとしての高分子はもちろん、学会の組織としてのビジョンの作成は、将来に向けた夢の実現のためにも極めて 重要であると考えます。
 分子としての高分子説が提唱されて、間もなく100年になろうとしています。この機会に、高分子学会として、今後の100年を 見据えた高分子の力で、未来の日本を、そして世界を元気にしていきたいと強く願っております。今後とも高分子学会へのご支援と ご協力を心よりお願い申し上げます。

Yoshiki CHUJO
京都大学大学院工学研究科,教授,工学博士.
[略歴]1980年京都大学大学院工学研究科博士課程修了、工学博士。名古屋大学工学部助手、京都大学工学部講師、京都大学工学研究科助教授を経て,1995年京都大学工学研究科教授

歴代会長一覧表

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