高分子 Vol.58 No.2 2009年1月
高分子 Vol.58 No.2
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特集 水と高分子
水は高分子を取り巻く環境としてはありふれた存在であるが,生体系を例に挙げるまでもなく,水系における高分子の構造,物性,機能発現の解明は,その重要性にも拘わらず永年にわたり未解決の課題である。一方,水系は環境問題との関係からもますますその重要性を増してきており,水系の特長を生かした研究が盛んに行われるようになってきている。このような背景のもと,本特集では,高分子/水系の特に基礎科学に焦点を当て最近の進展について紹介する。水と高分子の関わる応用分野については号を改めて紹介したい。
佐藤(満)・鈴木
素描
水と高分子の織りなす世界 桑島邦博
57

ホットトピックス
60

グローイングポリマー
組成物開発の難しさと魅力 遠藤晃洋
64

展望
高分子中で水はどのように振る舞うか? 八木原 晋・新屋敷 直木・喜多 理王
65
高分子と水に関する分子動力学シミュレーション 玉井良則・福田光完
70
生体適合性と水和 北野博巳・源明 誠
74
制御/リビングラジカル重合の水媒体不均一系への適用 南 秀人・パル B. セタルンド・大久保 政芳
78
水系での高分子の構造転移 安中雅彦
82

ポリワーズ
86

トピックス
有機イオン交換体対イオンの水和 岡田哲男
87
タンパク質の新溶媒としての水和イオン液体 藤田恭子・大野弘幸
88
含水イオン液体中における酵素触媒重合 藤田正博・陸川政弘
89
TEMPO酸化セルロースナノファイバー 磯貝 明
90

高分子科学最近の進歩
アミロイド線維形成とタンパク質科学 後藤祐児
92

先輩からのメッセージ − 仕事 しごと 私事 しごと
男女共同参画雑感 大久保 政芳
97
手間とヒマとの関係〜研究開発を職業とすること〜 今泉公夫
98

学会からのお知らせ
99
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