高分子 Vol.63 No.3
>> Chinese >> English >> Japanese >> Korean
特集 触媒が先導する高分子科学
チーグラー・ナッタ触媒によるオレフィン配位重合に始まり、メタセシス開環重合やリビングラジカル重合に象徴されるように、多くの高分子合成法は金属触媒の進化とともに発展してきた。これら発展の歴史は高分子における触媒の重要性を如実に物語っている。一方、最近は金属に頼らない有機触媒も注目を集めており、このような触媒機構は天然の触媒とも言える酵素の働きにも通じる。この点からは、高分子を配位子や触媒そのものとして用いる研究の方向性も重要であろう。本特集では、高分子科学における「触媒」にスポットをあて、高分子を合成するための触媒、合成した高分子を用いた触媒、酵素ライクな触媒、など最近の触媒研究について紹介する。
大内・浅沼・木田・西原
Digest for English Readers
154

Hot Topics
158

素描
Catalysts in Polymer Science: the Promise of Precision Robert H. Grubbs
159

展望
らせん高分子の次世代キラル触媒としての利用 杉野目 道紀
160
高分子保護剤を用いるナノ金属粒子触媒 永島 英夫
163
希土類触媒による精密共重合の新展開 西浦 正芳・侯 召民
166

Polyman 画
169

トピックス
高分子組込み型不斉触媒 伊津野 真一
170
人工金属酵素 上野 隆史
172
シクロデキストリンを触媒とする高分子合成 原田 明・高島 義徳
174
Z 選択的オレフィンメタセシス触媒とその応用 遠藤 浩司・Robert H. Grubbs
176

グローイングポリマー
メリチンを選んだ理由 星野 友
178

先輩からのメッセージ - 仕事しごと 私事しごと
第三回男女共同参画大規模アンケート 佐藤 絵理子
179

高分子科学最近の進歩
ゲル化剤に関する最近の動向 英 謙二
180

PolySCHOLA:測る 7 限目
続・高分子の分子量 佐藤 尚弘
185

私の本棚から 佐野正人 / 佐田和己
189
ページトップへ▲