高分子 Vol.64 No.10
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特集 自己組織化の進展:現象論からテクノロジーへ
大きな分子集合体や異質物質の混合体、液体の流れ、ネットワーク、再帰的プログラムなどには、秩序だった構造やダイナミックスが自発的に発現することがある。われわれには、それらはあたかも構成単位が自ら働いて秩序を作り出しているように見える。これら多種多様な分野に見られる自己組織化現象は、古くから学術的に研究されてきたが、現象論の域を出ない場合がほとんどであった。ところが、15年前にナノテクブームが起こり、原子や分子団を操ることができるツールとして脚光を浴びることになった。ここでは、現象論からテクノロジーとして成長してきた自己組織化を振り返る。
佐野・魚津・長谷川・遊佐
Digest for English Readers
632

Hot Topics
635

素描
分子の自己組織化とは何か 國武 豊喜
636

展望
Breaking the Symmetry – Assembly and Applications of Anisotropic and Janus Structures Bat-El PINCHASIK, Helmuth MÖHWALD, and Andre SKIRTACH
637
パターンダイナミックスの新たな流れ 西浦 廉政
641
自己組織化を利用した表面修飾による無機-有機ハイブリッド 井戸田 直和・菅原 義之
645

Polyman 画
648

トピックス
ブロックコポリマーの自己組織化 竹中 幹人
649
自己組織化により形成される微粒子のナノ構造 藪 浩
651
光重合性脂質を用いたパターン化モデル生体膜の創製 森垣 憲一
653

グローイングポリマー
自分の材料を追い求めて 望月 慎一
655

先輩からのメッセージ - 仕事しごと 私事しごと
15年間の研究職歴を振り返って 原 雄介
656

高分子科学最近の進歩
細胞表面の改変技術 岩﨑 泰彦
657

私の本棚から 下村 政嗣 / 伊藤 大道
663
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