第25回ポリマー材料フォーラム

開催報告

25PMF      
 
運営委員長 河合道弘
 
第25回ポリマー材料フォーラムが名古屋国際会議場で、11月10、11日の2日間にわたって開催されました。名古屋での開催は、第19回PMF(平成22年)以来6年振りの開催となりましたが、本年の材料フォーラムは、丁度、アメリカ大統領選挙の翌日からの開催となり、あちらこちらで歴史的な選挙結果の話題がされるなかでのスタートとなりました。
 さて、今回の材料フォーラムの主題は「基礎から材料へのシームレスな展開」と題しました。これは、高分子夏季大学を引き継いだポリマーカレッジが11月9日に設定され、材料フォーラムと連結開催されることから決定しました。ポリマーカレッジが高分子化学の入門・基礎を学ぶ基礎講座として、材料フォーラムは産学協同を目途とした高分子材料の応用に関する交流の場として開催されることから、基礎と応用の密接な関係を意識した主題にした次第であります。
 実際、ポリマーカレッジの参加者の内、約7割の方が材料フォーラムにも参加していただき、連結開催の意図は参加者の方々にもある程度浸透されたように思います。
 本年度は、昨年と同様に4つのセッションで、166件のポスター発表と32件の招待講演を行いました。参加者は合計595名となり、昨年に比べて発表件数は30件程多く、中身の濃い2日間を盛況な中で無事終了致しました。テーマ設定・プログラム作成から当日のコメンテーター、ポスター賞審査まで、運営委員およびフェローの先生方には大変なご尽力を賜りました。また、学会事務局の方には会場準備から当日の運営まで円滑で心強い対応頂きました。さらに、明快で解りやすい講演・発表をして頂いた諸先生、ポスター発表者、および活発なディスカッションをして頂いた参加者、更に、展示にて会を盛り上げて頂いたスポンサーの皆様方に心より厚くお礼申し上げます。
 ポスター会場では、Aセッション「環境・ライフサイエンス材料」27件、Bセッション「電気・光・情報・エネルギー」17件、Cセッション「高性能・高機能材料」68件、Dセッション「ポリマー材料の設計・合成・加工・解析」54件の計166件の発表が、企業、大学、国立研究開発法人からバランス良く発表され、活発な交流が行われました。以上の発表の中から、厳正な審査の結果、合計10件の優秀ポスター賞が選出されました。選考に当たっては、発表内容に加えて、@プレゼンテーション、Aポスターの論理性、およびBビジュアル性(わかりやすさ)も加味して評価されました。今回のPMFポスター賞受賞者は「高分子」2017年2月号にて発表されるほか、来年の高分子学会年次大会(総会)にて会長より表彰され、楯が授与されます。
 受賞された各ポスターを改めて見ると、企業と大学から5件ずつの受賞で、全て材料への応用に関するものになっており、材料フォーラムの特徴がよく表れていると感じました。 一方で、今回は各セッションの発表数にかなり偏りが見られ、数の多かったC、Dセッションを審査していただいた審査員の方々には、かなりの負担を強いることになりました。そのような状況の中でも厳正な審査を粛々と進めていただいたこと、改めて感謝申し上げます。
 各招待講演会場では、発表後に活発なディスカッションが興りました。各テーマを通じて、講演者から最先端の材料に関する大変興味深いお話を聴講することができ、大変有意義なものとなりました。ただ、講演時間の30分は、内容が濃いだけに短かったかもしれません。
 初日の夕方には、恒例のミキサーに約200名の参加者が集い、中条会長、井上高分子学会フェローから力強いご挨拶を頂き、大いに盛り上がりました。
 来年度は関西支部の担当による開催となります。今後ともPMFを材料発表に関する産官学の有用な交流の場として活用いただければ幸甚です。皆様のご参加とご協力を宜しくお願い申し上げます。

講演会場 ポスター会場
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