第9回 高分子学会男女共同参画セミナー 
〜人の力を生かす環境づくり:男女共同参画の視点から〜


2016年5月25日(水) 第65回高分子学会年次大会併設(神戸国際会議場)

 会誌「高分子」に掲載中の「仕事と私事」欄から、ワークライフバランスをうまく保ってこられた執筆者のさまざまな工夫をうかがい知ることができます。時には家族や周りの人に助けてもらい、試行錯誤しながら仕事と家庭を両立している研究者も多く見受けられます。
 ワークライフバランスという観点からは、日本社会はまだ過渡期にあります。「ワーク」と「ライフ」を完全に独立してコントロールすることは難しく、実際には仕事のしわ寄せが家庭に、そして家庭の状況が仕事に影響することが少なくありません。「ワーク」と「ライフ」のいずれもその環境が重要であることは皆が実感しているところです。一方、「ワーク」にのみ焦点を当てた場合、例えば生産性向上のために管理体制や効率などが中心に議論されますが、本当にそれでよいのでしょうか。仕事を行うのは「人」であり、それを管理するのも「人」です。それゆえ、「人」が最も力を発揮しやすい環境を整えることが最良な解決策になります。男女問わず、多様な個性を生かして力を発揮できる環境づくりが、人的資源を有効に活用する方法といえます。当然、その環境づくりには「ライフ」も強く関連します。
 第9回の高分子学会男女共同参画セミナーでは、朝日新聞社論説委員として幅広く活動されています辻 篤子氏をお招きし、多様な人材を生かすための環境づくりについて男女共同参画の観点からご講演いただきます。社会活動において最も重要な人的資源の活用を進め、個々のワークライフバランスを考える機会にしていただきたいと思います。高分子学会会員と関係各位の多数のご参加をお待ちしています。

主催:高分子学会 男女共同参画委員会 第65回高分子学会年次大会運営委員会
日時:2016年5月25日(水)11:45〜12:45
会場:神戸国際会議場 会議室402(年次大会D会場)

講演(敬称略):
「多様な個性を生かすには」 辻 篤子(株式会社朝日新聞社 オピニオン編集部)

講演内容:豊かな研究成果を生むには、男女を問わず、さまざまな個性をもった人材を生かすことが大切なことはいうまでもない。全社員を研究開発人材と位置づけ、創造性を発揮するためのユニークな環境づくりをしている企業の例なども紹介しながら、多様な個性、とりわけこれからの鍵を握る女性の力を生かすために必要なことは何か、考えてみたい。


参加要領:参加費無料。お弁当をご用意いたします(申し込み先着50名)。
       氏名、所属(学生の方は学年も)、連絡先(電話番号、メールアドレス)を明記の上、
       電子メールにてkobunshi@spsj.or.jpまでお申し込みください。
       お申込の受付メールは5/16(月)以降にお送りいたします。
連絡先:[104-0042]東京都中央区入船3-10-9 新富町ビル
       公益社団法人高分子学会 男女共同参画委員会 セミナー担当係
       TEL 03-5540-3775 FAX 03-5540-3737 E-mail: kobunshi@spsj.or.jp