高分子科学史年表(1914-1920)

高分子科学史年表(1914-1920)

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西暦

日本

世界

科学技術一般

社会一般

西暦

科学

技術

科学

技術

1914

 

・光学顕微鏡製造販売開始

 

(独)Bayer社:ジメチルブタジエンを原料としてメチルゴムを製造

 

・第一次世界大戦(1914〜18)

1914

・英,米でカーボンブラックをゴムの補強剤として使用

(日)東京高等蚕糸学校創立

(日)京都高等蚕糸学校創立

1915

・辻本満丸:サメの肝油より不飽和炭化水素C30H50(スクワレン)を単離

・三共(株):ベークライト生産工場完成

(露)I.I. Ostromislensky:エタノールからブタジエンを合成

(米)S.J. Peachey:塩素化ゴム“Dur-oprene"を開発,United Alkali 社により工業化

(独)A. Einstein:一般相対性理論提唱

(独)西部戦線で毒ガス使用開始

1915

・中島人造絹糸製造所設立(松阪工場),日本で始めて銅安法人絹糸を生産出荷

(露)I.I. Ostromislensky:キサントゲン酸亜鉛がゴムの加硫促進能を持つことを発見

(日)山極勝三郎,市川厚市:タールにより癌の人工発生に成功

(日)中国に21箇条の要求

・東レザー(株):久村清太,秦 逸三が米沢人造絹糸製造所(後の帝国人造絹糸(株))設立,ビスコース法 人絹糸試験生産

(日)東北帝国大学臨時理化学研究所設立

・セルロイド製造各社綿火薬生産

(日)第1回全国中等学校野球大会(全国高校野球選手権大会(夏の大会)の始まり)

1916

・大阪市立工業研究所設立

・合板用カゼインの輸入開始

(蘭)P.J.W. Debye,(瑞西)P. Scherrer:X線解析の「デバイーシェラー法」を発表

(英)F. Banbury:ゴムおよびその他のタフなプラスチック材料の処理機”と題する密閉式混合機の特許取得

(米)G.N. Lewis:化学結合の八隅子(オクテット)説を発表

(日)工場法施行(最低年齢12歳,労働時間12時間等)

1916

・高宮謙三:独立にフェノール系透明コハク樹脂製造成功

(米)Goodyear社:トラック用空気入りタイヤを開発

1917

・(財)理化学研究所設立

・横浜に,B.F. Goodrich 社と古河系横浜電線製造(株)の50/50合弁会社,横浜護謨製造(株)設立

(独)H. Staudinger: Schweizeri-schen Gesellschaft fur Chemische Industrie でゴムの長鎖状構造式を発表

(独)K. Hesse(歯科医):酢酸セルロースの射出成形試行

 

(露)二月革命,十月革命,ソビエト政権成立

1917

(独)F.Gunther(BASF社):(界面活性剤,初の合成洗剤)ジイソプロピルナフタレンスルホン酸カリウム (Nekal A) を発見,1925年に独および米で工業化

1918

・東京工業試験所に臨時窒素研究所設立,アンモニア合成研究開始

・日本足袋(株)設立(1937日本ゴム(株)に改称)

(伊)G. Bruni:ゴムの超加硫促進剤ジチオカルバミン酸金属塩を発見

(独)Bayer社:ゴム老化防止剤ジフェニルアミン化合物,p-フェニレンジアミン化合物の特許出願

(米)I. Langmuir:気体の等温吸着式を発表

(日)北海道帝国大学創立

1918

・大阪工業試験所設立

・多田化学(株):有機促進剤“アクセラミン”発売

(英)A.E. Dixon:尿素とホルムアルデヒドの縮合反応の研究

(独)BASF社:ユリア樹脂接着剤の生産開始

・カーボンブラックが登場

(チェコスロバキア)H. John:尿素ホルマリン樹脂成形材料の特許申請(1919成立)

・帝国人造絹糸(株)設立,ビスコース法 人絹糸の生産を東工業から受けつぐ

1919

・鳥田慶一,君島卓三(桐生高工):有機促進剤の研究に着手.多くの特許と研究を発表

・旭人造絹糸(株)設立,ビスコース法 人絹糸の製造開始

(米)S.B. Moloney; H. Hells: ゴムの超促進剤チウラムジスルフィドを発見

(独)A.Eichengruen:酢酸セルロースの手動射出成形機による成形成功

(日)森田正馬:森田療法の理論を確立

(独)国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)結成

1919

・日本護謨(株):飛行機タイヤを製造

(米)E. C. Bingham:ビンガム塑性概念を粘性物の力学的性質論に導入

(英)後の British Celanese 社:酢酸セルロース人絹糸の工業生産開始((瑞西)Dreyfus兄弟の技術による)

(日)陶磁器試験所創立

・ベルサイユ条約調印

・佐藤定吉:フェノール樹脂常圧製造法特許取得

(米)American Chemical Society に Division of Rubber Chemistry 設置

(米)GE社:フェノール樹脂の化粧板製造に成功

(日)陸軍科学研究所創立

・大日本セルロイド(株)設立(業界整理8社合併)

1920

 

・橋口己二:再生ゴムを製造販売(日本初)

(米)G.D. Kratz:ゴム加硫促進剤ジフェニルグアニジンを発見

(英)ExpandedRubber社:硬質フォームラバーの生産開始

(伊)L. Casale: Casale 法アンモニア合成成功(Haber Bosch 法の改良型)

・国際聯盟成立

1920

・(株)日立製作所発足,フェノール樹脂の製造研究に着手

(独)H. Staudinger:低分子会合説を否定し,長鎖状構造説を提案

(米)DuPont社:ビスコース法 人絹糸生産会社としてFiber & Silk 社設立(1930合弁により同社レーヨン事業部となる)

(日)東京高商,東京商科大学に昇格(官立単科大学の初め)

(加)W.B. Wiegand:カーボンブラックによるゴムの補強を理論的に取扱う

(日)戦艦“長門”完成,“陸奥”進水

(独)R.O. Herzog:X線回折法による繊維物質の構造解析始まる

更新日 2000/10/01

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