高分子科学史年表(1948-1949)

高分子科学史年表(1948-1949)

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西暦

日本

世界

科学技術一般

社会一般

西暦

科学

技術

科学

技術

1948

・東洋ゴム工業(株):日本化学会で合成ゴムと天然ゴム,再生ゴムの比較研究を報告

・ポリビニルアルコール系合成繊維の一般名を“ビニロン”(Vinylon)に統一

(米)R.S. Rivlin:大変形の力学を発表

(米)B.F. Goodrich社:アクリルゴム Hycar 4021" 上市

(米)J. Bardeen, W.H. Brattain, W.B. Shockley:トランジスターを発明

(イスラエル)イスラエル共和国成立

1948

・日本化学繊維協会設立

・大日本セルロイド(株):酢酸セルロース生産再開

(米)J.G. Kirkwood, J. Riseman, P.J.W. Debye, A.M. Bueche:鎖と溶媒の流体力学的相互作用に関する理論を発表

(米)Copolymer社:低温乳化重合SBR(コールドラバー)を工業化,その後各社もこれに続く

(韓)大韓民国成立

・日本化学会と工業化学会:合同し,日本化学会となる

・積水化学工業(株)奈良工場で自動射出成形機によるプラスチック加工事業開始

(米)W.V. Smith, R.H. Ewart:乳化重合理論の確立

(米)U.S.Rubber社:AS樹脂とNBRの機械的混合によるABSの製造法特許を取得

(朝)朝鮮民主主義人民共和国成立

・本田技研工業(株)設立

(米)M.G. Evans, J.Gergely, E.C. Seaman: ポテンシャルエネルギー曲面を用いる重合反応の理論的考察

(米)Dow Chemical 社:High Impact Polystyrene 上市

・ソ連,ベルリン封鎖

・日本ゴム工業会(後の全日本ゴム工業会,日本ゴム工業連絡会)設置

(米)R.G. Beaman:メタクリロニトリルのアニオン連鎖重合

(独)BASF社:インラインスクリュー式射出成形機開発,特許取得

・世界保健機構(WHO)発足

・合成樹脂協会設立(1953年合成樹脂工業協会に改組)

(ソ連)V.V. Korshak:縮合系耐熱性高分子の合成

(米)Dow Chemical 社:押出発泡PS板製造開始

(独)Gesellschaft Deutscher Chemiker に Fachgruppe Makromole-kulare Chemie 設置

(米)G. Plastic 社:FRP premix 試作

・第1回IUPAC国際高分子シンポジウム開催(ベルギー,Liege)

(独)Reifenhauser社:フィルム生産ラインを初設置 (25kg/hr)

(独)R. Wegner(IG社):キシレンホルムアルデヒド樹脂工業化

(米)DuPont社:アクリル繊維“FiberA"を“Orlon"と改名,工業生産開始

(米)DuPont社:ポリエステル繊維 Fiber V" を Amilar" に改名(1951 Dacron" に改名)

(米)UCC社:アクリロニトリル/塩化ビニル共重合体繊維 Vinyon N" 発表,試験生産開始

(米)DuPont社:セルロース繊維から撤退

(米)J. Hendry: Two-stage Injection 開発

(米)多段多色射出成形始まる

(独)ドイツの合成ゴム生産全面禁止

1949

・水島三一郎,島内武彦:n-アルカンにおけるアコーディオン振動の発見

・中央ゴム工業(株):社名を日本ダンロップ(株)(現 住友ゴム)に復旧

(米)J.G. Kirkwood:鎖状分子の粘弾性理論

(米)Monsanto社:グラフト型ABS樹脂開発

(日)今西錦司:すみわけ論を発表

(独)ドイツ連邦共和国(西独),ドイツ民主共和国(東独)それぞれ成立

1949

・古川淳二:新しいゴム用薬剤および充剤に関する研究を開始

・横浜護謨(株)と(米)B.F.Goodrich社との資本・技術提携再開

(西独)O. Kratky, G. Porod:鎖の屈曲性と持続長の理論の提出

(米)Chemstrand社:湿式紡糸によるアクリロニトリル/酢酸ビニル共重合体繊維“Acrylan"試験生産

(日)日本学術会議第1回総会(会長亀山直人)

(ソ連)原爆保有を発表

・日東タイヤ(株)設立

(米)L. Onsager:液晶の理論

(日)湯川秀樹:ノーベル物理学賞受賞(中間子論)

・北大西洋条約機構(NATO)成立

・三菱化成(株):PVC生産開始

(米)B.H. Zimm:光散乱データ解析法の確立

(日)仁科芳雄:国際学術会議に日本代表として参加(戦後初の国際会議正式出席)

(中)中華人民共和国成立

・キングレコード(株):PVCのLPレコード国産化

(米)P.J. Flory:ひろがり係数αと排除体積項zの関係:α5則の提出

(日)連合軍総司令部(GHQ),石油精製工業の再開と原油輸入を許可

・(株)松田製作所:トランスファー成形機国産化

(西独)K. Ziegler: AlH3 とエチレンからアルキルアルミニウムの生成を発見.

(日)国立大学(新制)発足

・東京工業試験所:PVC樹脂の共同研究実施(業界10社参加)

(米)C.E. Schildknecht ら:イソブチルビニルエーテルのカチオン重合(立体特異性重合の始まり)

(日)プロ野球2リーグ制となる

・住友電工(株):PE絶縁通信ケーブル製造

(日)古橋広之進,全米水上選手権大会で自由形3種目で世界新(フジヤマのトビウオ)

・戦後の合成繊維育成のためまずナイロン(東洋レ),ビニロン(倉敷レ)の両者をとり上げ推進することが商工省により決定される

(日)法隆寺金堂焼失

・東洋紡(株);鐘紡(株):“ビニロン”の試験生産

・鐘淵化学(株):アクリロニトリル/塩化ビニル共重合体繊維の研究開始

・呉羽化成(株):ポリ塩化ビニリデン系繊維の紡糸に成功

・ゴム製品検査協会設立(1953業務開始)

更新日 2000/10/01

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