高分子科学史年表(1954-1955)

高分子科学史年表(1954-1955)

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西暦

日本

世界

科学技術一般

社会一般

西暦

科学

技術

科学

技術

1954

・米澤貞次郎,林 晃一郎,永田親義,岡村誠三,福井謙一:重合反応の量子化学的考察

・日本ダンロップ護謨(株):チューブレスタイヤの製品を初めて公開,タイヤ各社これに続く

(米)F.T. Wall, L.A. Hiller, D.J. Wheeler:排除体積効果の計算機実験

(米)B.F. Goodrich 社;Firestone社:シス-1,4-ポリイソプレンの合成にそれぞれ成功

(ソ連)世界初の原子力発電所運転開始

(米)R. Oppenheimer, 公職から追放さる

1954

・寺本 英,倉田道夫,中條利一郎,鈴木智恵子,梶川友義,谷 憲輔:排除体積効果の全数数え上げ

・荻村精器(株);共和化学(株):真空成形機国産化

(西独)R. Houwink:変形・流動の現象論的分類

(米)B.F. Goodrich 社:臭素化ブチルゴムを企業化(1969に上市取り止め)

(日)米,ビキニ水爆実験で第五福竜丸被爆

・森 芳郎,乙竹 直,五十嵐啓夫:ビンガム体について押出理論発表

・PEフィルム袋詰め味噌発売,(LDPE 輸入1510t)

(米)G.N. Ramachandran:コラーゲンの三重らせん構造の発見

(米)Standard Oil of Ohio社:プロピレンのアンモ酸化によるアクリロニトリルの製法(いわゆるSohio法)開発と発表

(日)洞爺丸遭難

・“高分子文献集”創刊(1957”海外高分子研究”に改称,1997廃刊)((社)高分子学会)

・住友ベークライト(株):速硬性フェノール樹脂成形材料国産化

(米)P. Doty:ポリペプチドのヘリックス-コイル転移の理論の発表

(米)Borg Warner 社:グラフト重合によるABS樹脂

Cycolac L" を発表

・帝人(株):乾式紡糸によるポリ塩化ビニル繊維“テビロン”開発

(ソ連)M.M. Koton:14C標識BPOを用いるラジカル重合開始反応機構の解明

(米)Phillips Petroleum 社:クロム系触媒による中圧法ポリエチレンの製造技術開発

・東洋高圧(株):ポリ尿素系繊維“ユリロン”製造技術の研究

(英)J.C.Bevington:14C標識BPOを用いるラジカル重合停止反応機構の解明

(米)Standard Oil 社:モリブデン系触媒による中圧法ポリエチレンの製造技術開発

・日本レイヨン(株):(瑞西)Inventa社からナイロン6製造技術導入

(米)E.B. Stratton: Skin-Packaging 技術開発

・“有機合成化学工業の振興に関する決議案”議会で可決成立(合成ゴムの原料はアルコール法から石化法へ)

・欧州各社によって銅安法レーヨンの統一名称として“Cupra"採用さる

・本田技研(株):マッチドダイ法でスクーターボディ(T-RP)生産開始

・前沢パルプ工業(株):硬質PVC継手の射出成形に成功

・通産省:石油化学懇談会設置

1955

・井本 稔,大津隆行ら:ラジカル重合の素反応機構の研究はじまる

・日本ゴム工業会:合成ゴム委員会を組織

(米)T. G Fox:溶融粘度に対する3.4乗則の確立

(伊)Montecatini社:エチレンプロピレンゴムを生産

(英)D.M.C. Hodgkinら:ビタミンB12の構造解明

(日)森永粉ミルク事件

1955

・強化プラスチック技術協会設立

・三菱化成(株);三井化学(株);古河系企業:石化計画試案(合成ゴム製造計画案)を提出

(蘭)J.J. Hermans, H. Fujita(藤田博):高分子電解質の電気泳動理論を発表

(米)Shell社:エポキシ樹脂生産

(英)F. Sanger:インシュリンの構造解明

(日)自由民主党結成

・田所宏行,関 集三,仁田 勇:ポリビニルアルコールの赤外結晶性バンドの発見

・乗用車の生産拡大に伴い防振ゴムの生産量拡大

(伊)G. Natta:立体規則性ポリプロピレンおよびエチレン/プロピレン共重合体(EPR)の合成発表

(米)DuPont社:合成繊維を用いた合成紙開発

(米)H.T. Hall ら:人工ダイアモンドを製造

・ブリヂストンタイヤ(株):ナイロンタイヤコード開発,タイヤ各社これに続く

(米)M.L. Williams, R.F. Landel, J.G. Ferry:鎖状分子の粘弾性における時間・温度換算則(WLF則)の提出

(独)Hoechst社:高密度ポリエチレン工業生産

(日)東京通信工業(株):トランジスターラジオの発売

・三井石油化学(株)設立

(米)E. Catsiff, A.V. Tobolsky:時間・温度換算則に基づくマスター曲線の作成

(米)Whitlock社:工業用二段式真空成形機開発

・三菱化成(株):イオン交換樹脂(スチレン系)国産化

(米)W.R. Krigbaum:高分子希薄溶液に対する二定数理論の発表

(米)Goodyear社:シス-1,4-ポリイソプレンの合成に成功

・江戸川化学(株):プリント配線用フェノール樹脂基板生産

(米)M.E. Pruitt, J.M. Baggett:鉄アルコキシド系触媒による結晶性ポリプロピレンオキシドの合成

(独)Bayer社:ポリカーボネート発表

・呉羽化成(株):ポリ塩化ビニリデン繊維“クレハロン”生産開始

(米)M. Szwarc:種々のモノマーに対するメチルラジカルの反応性 (methyl affinity) の決定

・この年,ビニロンの生産中止の会社相次ぐ,倉敷レイヨン(株)のみ高強力ビニロン製造技術完成

(ソ連)A.A. Berlin:環状共役高分子の合成

・東芝機械(株);二軸押出機生産開始(1971以降異方向回転二軸,同方向回転二軸混練押出機,斜軸異方向回転二軸押出機に展開)

・日本ゼオン(株):合成ゴム製造計画案を提出(特殊ゴム1.5万トン)

更新日 2006/08/10

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