高分子科学史年表(1962-1963)

高分子科学史年表(1962-1963)

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西暦

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科学技術一般

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西暦

科学

技術

科学

技術

1962

・島内武彦,朝比奈光雄,榎本 聡:高分子ヤング率の計算法の確立

・電気化学(株):自社技術によりクロロプレンゴムを生産

(米)J.P. Kennedy, R.M. Thomas: 3-メチル-1-ブテンの水素移動重合

(米)Exxon Chemical 社:エチレンプロピレンゴム(EPM)を生産

(日)国産機YS11の初飛行成功

・キューバ危機

1962

・櫻田一郎,温品恭彦,伊藤泰輔:高分子結晶弾性率の測定法開発

・三井化学(株):ポリプロピレン生産開始

(英)C.H. Bamfordら:α-アミノ酸NCAの脱プロトンによる活性化モノマー重合機構の提起

(米)Union Carbide 社:ポリエーテル樹脂“Phenoxy"上市

(日)第1回科学者京都会議

・坪山セイ:光学活性ポリアジリジンを用いる不斉合成

・三菱油化(株):エポキシ樹脂生産開始

(ソ連)V.A. Dolgoplosk: Co等遷移金属触媒によるジエンの立体特異性重合の研究始まる

(米)Husky社:高速射出成形機(コップ用)発売

(米)J.F. Kennedy 米大統領,キューバ海上封鎖を宣言

・井上祥平,鶴田禎二,古川淳二:Zn系触媒による(RS)-プロピレンオキシドの不斉選択重合

・東亞合成(株);住友化学(株):シアノアクリレート接着剤生産

・F.H.C. Crick(英),J.D. Watson(米),M.H.F. Wilkins(英):DNAの二重らせんモデルにより1962年度ノーベル生理医学賞受賞

(米)DuPont社:人工皮革“Promic"(1963年に“Corfam"に改名)の本格生産開始

・山崎博史,山口道夫,萩原信衛:ジベンゼンクロムと酸素によるエチレンの重合

・旭化成(株):ポリアクリロニトリル繊維の技術を(伊)ANIC社へ輸出

(米)J. M. McKelvey:

Polymer Processing" (Wiley, N.Y .) 出版

(米)DuPont社:“Fiber-K"の商標を“Lycra"とし商業生産開始

・向山光昭,藤沢 有:2-イミノ-1,3-ジオキソランの開環重合によるポリウレタンの合成

・東レ(株):(米)DuPont社のスパンデックス繊維“Lycra"の技術導入

(西独)Kolloid-ZeitschriftKolloid-Zeitschrift und Zeitschrift für Polymere に改称

(米)DuPont社:フッ素系XR樹脂(のちの“Nafion")の開発

・慶伊富長:Ziegler-Natta重合の速度論的研究を開始

・高柳素夫:結晶した高分子化合物より延伸物を製造する方法(理論的最適温度設定)の特許出願

・井本 稔:親水性高分子によるビニルモノマーの無触媒重合の発見

・日本プラスチック工業連盟設立

・中條利一郎,佐藤至朗,尾関敏男,長井栄一:共重合体[具体的にはポリ(塩化ビニリデン-co-塩化ビニル)]の共重合連鎖のNMRによる決定

・大工試:PAN型炭素製品の製造特許取得

・中條利一郎,佐藤至朗,尾関敏男,長井栄一:ポリプロピレンの立体規則性のNMRによる評価

・東京工業大学に高分子工学科設立

1963

・山下雄也,岩月章治ら:ラジカル交互共重合における電荷移動錯体関与機構の立証

・日本ダンロップ(株):住友ゴムに社名を変更,英国側の経営権は日本側に移る

(米)M. Kurata(倉田道夫), W.H. Stockmayer, M. Fixman:排除体積効果を考慮に入れた固有粘度の式

(米)DuPont社;(伊)Montecatini社:エチレンプロピレンゴム(EPMやEPDM)を生産.(米)Uniroyal社(1964);(蘭)DSM社(1967);(加)Polysar社;(米)Copolymer Rubber社(1968)続く

(米)通信衛生による日米間テレビ中継成功

(米)J.F. Kennedy 大統領暗殺さる

1963

・垣内 弘,田中芳雄:一般化した硬化性樹脂生成理論の提起

・昭和ネオプレン(株):DuPont社より技術導入したクロロプレンゴムの生産開始

(米)R. G. Snyder, J. H. Schacht-schneider:鎖状分子の基準振動理論の提出

(米)U. S. Industrial Chemical 社:アルフィンゴムをパイロットプラントで生産開始

・岡野光治:ガラス転移の体積緩和理論

・各社の海外進出積極化

(米)DuPont社:希土類元素(Ce)系触媒によるシス-1,4-ポリブタジエンの合成

(米)Phillips Petroleum社:ブタジエンとスチレンのブロック共重合体を“Solprene"の名で生産

・野瀬卓平:ガラス転移の等配位エントロピー理論

・旭ダウ(株):SBRラテックスの生産開始

(米)B.D. Coleman, T.G Fox:コポリマーにおける組成および連鎖分布の確率論的取り扱い

(米)R.G. Angell(UCC社),Structural foam 成形技術開発

・高柳素夫、針間 浩:二相高分子の粘弾性緩和特性を記述する高柳モデルの提出

・三菱油化(株);住友化学(株);チッソ石化(株):ポリプロピレン(PP)生産開始

(米)J.P. Tordella:ポリマーの細孔押出における melt fracture 説提唱

(欧米)この頃,各社で複合紡糸技術が開発され,加工糸・不織布の新製品が相次いで発表される

・高柳素夫、荒巻輝夫: ポリエチレン単結晶累積膜の粘弾性

・(株)日本製鋼所:PP二軸延伸機開発.OPPフィルム国産化(東レ(株)など)

(西独)K. Ziegler と(伊)G. Natta:”新しい触媒を用いた重合法開発と基礎的研究”によりノーベル化学賞受賞

(ベルギー)Solvay社:高密度PE製造用Mg(OH)Cl担持型Ti触媒の開発

・日東化学(株);浜野繊維(株);宇部サイコン(株);旭化成(株);鐘淵化学(株);三井化学(株)):ABS樹脂生産開始

(米)R.Williams(RCA社):ネマチック液晶の電場印加による配向を発見

・東レ(株):シルク調ポリエステル繊維“シルック”開発

・東レ(株):光ニトロソ化法によるラクタムの製法工業化

・倉レ(株);日レ(株):中国へビニロンプラント輸出

・大谷杉郎:ピッチから炭素繊維を造る方法を開発(ピッチ系炭素繊維の基本特許)

更新日 2006/08/10

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