高分子学会では、高分子年次大会、討論会の活性化を目標に、さまざまな新企画を実施しております。高分子討論会では、討論会参加の意義をさらに高め、充実させる方策として、ランチタイムに「フォーカスセッション」を開催します。産業界からの支援企業を募り、高分子の科学技術において今注目されるポイントにフォーカスしたテーマのもと、約2時間という短時間で濃厚かつハイレベルな講演ならびに特典を提供していただくことにしました。第57回討論会では、三菱化学株式会社、株式会社カネカ、の2社のご協力により、以下のような魅力的なテーマでセッションを開催していただきます。当該分野の研究開発に興味をおもちの学会参加者は、最新最先端の情報が得られるこのフォーカスセッションにぜひご参加ください。

[日     時]
9月24日(水) 12:00〜14:20 三菱化学株式会社 三菱化学(株)申し込み
9月25日(木) 12:00〜14:20 株式会社カネカ (株)カネカ申し込み

[会     場]  大阪市立大学 杉本キャンパス 全学共通教育棟 810

[参 加 資 格]  高分子討論会参加者

[参  加  費]  無料

[参 加 特 典]
 WEBからの事前参加登録者には、開催企業からランチボックスの提供があります。
 先着100名までですので、お早めにお申込みください。

[参加登録方法]
事前の参加登録は、フォーカスセッションごとに9月5日(金)までWEBにて受付ます。
http://www.spsj.or.jp/entry/ にアクセスしてください。
高分子討論会の参加登録番号が必要になりますので、高分子討論会の参加登録後、お申込みください。
事前に登録された方には、参加証を発行し、討論会参加証と一緒にお送りします。フォーカスセッション会場受付でご提示ください。フォーカスセッションの受付開始は、11:30〜の予定です。
開催当日も会場に余裕がある限り参加を受付ますので、当日参加をご希望の方はフォーカスセッション会場前の受付においでください。
ただし、当日参加の方には、参加特典はご用意できません。また、要旨集も各セッションにて準備している冊数かぎりとなりますのでご了承ください。



三菱化学(株)申し込み
 地球温暖化防止のため、本年から京都議定書が実施期間に入り、また、7月には洞爺湖サミットが開催されます。人、社会、そして地球環境とのよりよい関係を創るためには、地球温暖化ガスの問題等、地球が抱える諸問題を科学/化学の力を通じて解決策を提示し、人類の生活の向上に貢献することは極めて重要になってきております。
 本セッションでは、サステナブルな社会の実現を目指す化学材料の中で、リチウム電池用材料、有機太陽電池材料、バイオベース材料に焦点をあて、本分野でご活躍の先生方に現状を概観していただき、将来の展望を討議していただけるように計画しました。多数の方々のご来場をお待ちしております。

1. 日 時: 9月24日(水) 12:00〜14:20
2. プログラム:
(1)開会のご挨拶
12:10〜12:20 (三菱化学(株) 執行役員)山本 巌
(2)リチウム電池用材料 (司会 中村友久)
12:20〜12:40 「イオン液体のエネルギーデバイスへの応用」
(三菱化学フェロー・三菱化学科学技術研究センター電池材料研究所所長)宇恵 誠
12:40〜13:00 「リチウムイオン液体の創製と電池適用」
(横浜国立大学大学院工学研究院)渡邉正義
(3)有機太陽電池材料 (司会 竹下公也)
13:00〜13:20 「有機薄膜太陽電池に用いる新規フラーレン誘導体の分子設計と合成」
(JST-ERATO中村プロジェクト)松尾 豊
13:20〜13:40 「高分子材料で創るプラスチック太陽電池の進歩」
(京都大学大学院工学研究科)伊藤紳三郎
(4)バイオベース材料 (司会 加藤 聡)
13:40〜14:00 「バイオナノファイバーの製造と応用」 (京都大学生存圏研究所)矢野浩之
14:00〜14:20 「バイオベースポリマーの新展開」
(京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科)木村良晴



(株)カネカ申し込み
  私たちの快適な生活を支える材料として高分子材料の果たしてきた役割には非常に大きなもの
があります。ライフスタイルが大きく変化・向上している状況の中、益々、高機能・高性能な高分子材料が要求されており、この高度な要請に応えるためには、従来のレベルを超えた高分子構造の精密な制御が必須となってきています。
 本セッションは、「精密制御構造の創出」という観点からポリマーの一次構造の制御、制御高次構造の形成を基本戦略(コンセプト)として、「産業利用」にフォーカスし企画したものです。
具体的にはリビング重合、反応制御、官能基導入、機能化、製品化に焦点を当て、当該分野で新領域を開拓されている先生方に将来の展望を含めてお話いただきます。合わせて、先端の制御技術を活用したカネカの新製品群として、リビング重合による世界初のエラストマー群と無機-有機ハイブリッド系耐熱透明樹脂を紹介させていただきます。

1. 日 時: 9月25日(木) 12:00〜14:20
2. プログラム:
(1)開会のご挨拶
12:00〜12:10 ((株)カネカ 取締役常務執行役員 研究開発本部長)高橋里美
(2)先端材料開発に貢献するリビング重合 (司会 浅田正博)
12:10〜12:30 「金属触媒による活性化に基づくリビング重合」
(名古屋大学大学院工学研究科)上垣外正巳
12:30〜12:50 「リビングラジカル重合法による精密表面改質」 (京都大学化学研究所)辻井敬亘
12:50〜13:05 「リビング重合による新規エラストマー群の開発:EPION、SIBSTAR 、XMAP」
((株)カネカ)木村勝彦
(3)さらに進化するリビング重合 (司会 冨田春生)
13:05〜13:25 「新規リビング重合による縮合系高分子」 (神奈川大学工学部)横澤 勉
13:25〜13:45 「オレフィンのリビング配位重合」 (広島大学大学院工学研究科)塩野 毅
(4)光と高分子−新しい領域を拓く新材料 (司会 岩切 浩)
13:45〜14:05 「光反応性高分子の合成と展開」 (大阪府立大学大学院工学研究科)白井正充
14:05〜14:20 「高耐光・耐熱性無機-有機モレキュラーハイブリッドの開発
・・・高耐光・耐熱透明ネットワークポリマー」   ((株)カネカ)津村 学


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第57回高分子討論会