高分子学会は、年次大会、討論会の更なる活性化を目指し、さまざまな新企画を実施しております。高分子討論会では、産業界から支援企業の企画による「フォーカスセッション」を開催します。このセッションは、高分子の科学技術において、今注目の魅力的なテーマにフォーカスしたセッションが企画され、参加者は各テーマのトレンド、進展状況について理解することができ、また新しい産学連携の芽を生み出す機会にもつながるものと期待されます。
 第62回高分子討論会では、ダイセルポリマー株式会社、三井化学株式会社の2団体により、それぞれ「環境に配慮したプラスチック材料」、「重合触媒の進化と精密樹脂設計によるポリオレフィンの新展開」に関連したセッションを開催いただく運びとなりました。約2時間という短い時間枠ではありますが、最新最先端の情報が凝縮された中身の濃い、ハイレベルな講演が行われます。これらのセッションの関連分野における研究開発に興味をお持ちの討論会参加者には、ぜひお越しくださいますようご案内申しあげます。

[日     時]
9月11日(水) 12:00-14:05 ダイセルポリマー株式会社
9月12日(木) 12:00-14:05 三井化学株式会社

[会     場]  金沢大学 角間キャンパス 自然科学系図書館南福利施設棟 1階 大会議室

[参 加 資 格]  第62回高分子討論会参加者

[参  加  費]  無料

[参 加 特 典]
事前参加登録者には、開催団体からの特典があります。
先着100名にランチボックスを提供します。数に限りがありますので、お早めにお申込みください。
  


[参加登録方法]

事前の参加登録は締め切りました。会期当日、フォーカスセッション会場にてお申込みください。
各日11:30より会場前にて受け付けます。
 事前に登録された方には,予約登録確認書をE-mail で送付しますので,プリントアウトしてご持参いただき,フォーカスセッション会場受付にてご提示ください。フォーカスセッションの受付開始は,プログラム開始30分前の予定です。
 開催当日も会場に余裕がある限り参加を受付けますので,当日参加をご希望の方はフォーカスセッション会場前の受付においでください。ただし,当日参加の方には参加特典はご用意できません。要旨集も準備数限りとなりますのでご了承ください。



環境に配慮したプラスチック材料
supported by ダイセルポリマー株式会社
 当社は、豊かでかつ持続可能な産業社会の実現に向けて、安全で環境に優しいプラスチック材料と加工技術の開発に取り組んでいます。本セッションでは、それらの中から、(1) 自動車軽量化を目指した樹脂−金属接合技術の活用(省エネ、CO2削減)、(2) 非可食バイオマス材料の開発(石油資源枯渇対応、CO2削減)、(3) 成形加工機洗浄用樹脂の活用(省エネ、産業廃棄物削減)といった製品、加工技術を紹介させて頂きます。人と環境にやさしいプラスチック材料の今後について、皆様と議論する場にしたいと考えております。多数の方々にご来場いただければと思います。
1. 日 時: 9月11日(水)12:00-14:05
2. プログラム:
総合司会 ダイセルポリマー(株) 技術開発センター 片山 昌広
12 : 00-12 : 05
(1)開会のご挨拶
(ダイセルポリマー(株)技術開発センター 取締役所長) 板倉 雅彦
12 : 05-13 : 05
(2)インサート射出成形法を用いた金属樹脂接合技術(自動車軽量化 CO2削減)
12 : 05-12 : 35
(2)-1 レーザー加工によるアンカー効果
((株)ダイセル 総合研究所 コーポレート研究所)池田 大次
12 : 35-13 : 05
(2)-2 射出条件と接合強度の評価(金型内流動可視化技術を用いた)
(金沢工業大学 ものづくり研究所)山部 昌
13 : 05-13 : 35
(3)成形機中の樹脂の色替え、材料替えの基本的な考え方と効率化(省エネ、産業廃棄物削減)
(ダイセルポリマー(株)技術開発センター)脇田 直樹
13 : 35-14 : 05
セルロース系バイオプラスチック(石油資源枯渇対応、CO2削減)
(ダイセルポリマー(株)技術開発センター)奥村 泰男

重合触媒の進化と精密樹脂設計によるポリオレフィンの新展開
supported by  三井化学株式会社
 汎用樹脂の代表であるポリオレフィンは、その特徴を活かして様々な用途に使用されており、その生産量は他の樹脂を圧倒しています。この発展を支えるのがオレフィン重合触媒を中心とする高度な製造技術と精密な材料設計技術です。性能的にはすでに飽和したと思われているポリオレフィンの分野でも、様々な技術開発による高性能化・高機能化が進められています。本セッションでは、最新の触媒技術によるポリオレフィンの構造制御や精密な樹脂設計による高性能化について、その用途展開も含め紹介させていただき、ポリオレフィン材料の更なる可能性について議論する場にしたいと思います。多数の方々のご来場をお待ちしております。
1. 日 時: 9月12日(木)12 : 00〜14 : 05
2. プログラム:
総合司会 三井化学(株)高分子材料研究所 所長 星野 太
12 : 00-12 : 05
(1)開会のご挨拶 (三井化学(株) 常務執行役員) 諌山 滋
12 : 05-12 : 35
(2)複核構造をもつ後期遷移金属触媒を用いたオレフィン重合
(東京工業大学 資源化学研究所) 小坂田 耕太郎
12 : 35-13 : 05
(3)重合触媒技術によるポリオレフィンの構造制御と高性能化
(三井化学(株)高分子材料研究所 触媒開発G) 三谷 誠
13 : 05-13 : 35
(4)機能性ポリオレフィンの開発と展開
(三井化学(株)高分子材料研究所 新製品開発G) 岡本 勝彦
13 : 35-14 : 05
(5)ポリオレフィン構造形成と精密樹脂設計
(京都大学 化学研究所) 金谷 利治

▲このページTopへ

第62回高分子討論会