第5回高分子学会グリーンケミストリー研究会シンポジウム
趣旨  高分子分野における「グリーンケミストリー」とは、例えば、「環境にやさしい高分子の合成法や新しい重合法」、「環境中で安全に分解できる高分子の構造設計」、「地球環境負荷が抑えられた高分子のリサイクル」などを研究する1分野と捉えることができます。つまりリサイクルだけではなく、その周辺の高分子材料の分野も含めた21世紀の重要な環境コア分野であると言えます。それらの分野に興味を持つ高分子学会会員が集う「グリーンケミストリー研究会」では、ここ数年、「高分子材料が拓くスマート化・軽量化」について焦点を絞り講演会やシンポジウムにおいて深く議論してきました。もちろん「リサイクル可能な材料」、「バイオベース材料」、「ソフトマテリアル」などは「スマート化・軽量化」を支える重要な高分子材料と考えています。
 今年度も引き続き、それらに関連した内容のシンポジウムとして「グリーンポリマー材料が拓くスマート社会」をテーマに掲げて、「バイオ系ナノファイバー」、「高分子電解質」、「CFRP」、「高分子材料の分解技術」に関する4件の招待講演を企画致しました。更に、幅広い「環境と高分子」の分野についての交流ステージとして、高分子関連企業より企業紹介などを含む招待講演(3件)を新設しました。また、主に学生発表によるポスター(15件程度、3?4件表彰の予定)を以下の分野で募集致します。高分子材料によるスマート化・軽量化、高分子材料の資源循環、バイオベース高分子材料の応用、高分子に関連した環境保全および循環型社会の構築など。特に若い研究者(学生)の方にとって、本シンポジウムでの最先端の研究講演や企業の内容紹介は、今後の研究や進路の重要な指針となると信じています。上記の内容に関心を持つ研究者、技術者の大いなる御参加をお願い申し上げます。本シンポジウムが活発な討論・交流の場になることを期待致します。
主催 高分子学会 グリーンケミストリー研究会
協賛 (予定)日本化学連合,日本化学会,触媒学会,グリーンケミストリー研究会,新化学技術推進協会,プラスチックリサイクル化学研究会,化学工学会超臨界流体部会,廃棄物資源循環学会,日本エネルギー学会リサイクル部会,日本電磁波エネルギー応用学会
開催日 2016年08月05日 11:00〜17:30
開催場所 日本大学理工学部駿河台校舎1号館6階 CSTホール
千代田区神田駿河台1-8-14

交通 JR中央線・総武線「御茶ノ水」駅下車 聖橋口改札出口より徒歩3分
プログラム <11:05〜11:55> 招待講演1
二酸化炭素/エポキシド共重合体型電解質の開発と蓄電池への応用
(東京農工大)富永 洋一

<11:55〜12:25> ポスタープレビュー(1件2分、スライド1枚)
<12:25〜13:30> 昼食(ポスター貼り付け)
<13:30〜14:50> ポスター発表 
          (obligation time:奇数13:30〜14:10、偶数14:10〜14:50)
<14:50〜15:40> 招待講演2
セルロースナノファイバーが拓く新しい高分子材料科学
(東大)磯貝 明

<15:40〜16:05> 招待講演3
リサイクル炭素繊維の用途と界面特性
(金沢工大)附木 貴行

<16:05〜16:30> 招待講演4
超臨界二酸化炭素を用いた高分子固体中での反応を利用したポリオレフィン系複合体の調製
(日大)星 徹

<16:30〜16:50> 企業講演1
環境負荷低減を目指したスーパー繊維の挑戦
(東洋紡株式会社)丸岡 佳史

<16:50〜17:10> 企業講演2
住友化学の研究開発戦略と環境に配慮した製品開発
(住友化学株式会社)永松 龍弘

<17:10〜17:30> 企業講演3
グリーンケミストリーと株式会社ダイセル
(株式会社ダイセル)新井 隆

<17:45〜19:00> 懇親会・ポスター賞表彰

ポスター発表プログラム
P1. 乳酸, テレフタル酸, エチレングリコールにより構成される配列制御共重合体の合成とその性質
(広島大院工)○八雲渉・田中亮・中山祐正・塩野毅
P2. フランジカルボン酸由来ポリエステルを用いた生分解性熱可塑性エラストマーの合成
(広島大院工)○横山月子・田中亮・中山祐正・塩野毅
P3. 新規ハイパーブランチポリカーボネートとリチウム塩から成る固体電解質の物性評価
(長崎大院工)○松本貴宏・(長崎大工)菅祐輔・有田早希・(長崎大院工)本九町卓・中谷久之

P4. 完全光分解性PSを思考したPS/TiO2複合材料の作製
(長崎大院工)○宮川紫帆・川尻源一郎・(長崎大工)M地亮輔・(長崎大院工)本九町卓・中谷久之
P5. 擬似酵素システムによる難燃剤含有ポリスチレンの光分解挙動
(長崎大院工)○山口奏恵・(長崎大工)濱村綾一・(長崎大院工)本九町卓・中谷久之
P6. イソシアネート基によるポリ乳酸の末端基修飾ならびにその物性
(広島大院工)○秋山晃一・田中亮・中山祐正・(広島大産学・地域連携セ)白浜博幸・(広島大院工)塩野毅
P7. 竹由来のセルロースナノファイバーの表面機能化とナノコンポジットのワンポット合成
(九工大院生命体工)○古賀楓真・西田治男・(金沢工大革新複合材料研開セ)附木貴行
P8. 未利用バイオマス資源「竹」の燃料化のための改質
(九工大院生命体工)○畑瀬倫太郎
P9. バイオマスの熱分解挙動の精密解析
(九工大院生命体工)○川崎悠紀・西田治男
P10. 気相重合法によるセルロース表面の改質
(九工大院生命体工)○五味慧・西田治男
P11. セルロースナノファイバーを由来とする新規炭素材料の特性解析
(東大院農)○安井皓章・齋藤継之・斎藤幸恵・磯貝明
P12. 加圧マイクロ波条件下でのポリエステルの加水分解反応における添加物の影響
(崇城大工)○池永和敏・福田理恵・中川和美・(崇城大院工)井上貴博
P13. リサイクル炭素繊維とリグノセルロース繊維で強化したハイブリッド複合材料の力学的性質
(金沢工大革新複合材料研開セ)○附木貴行・吉村治・(九工大院生命体工)西田治男
P14.ナノキチン分散体の動的粘弾性とネットワーク構造解析
(東大院農)横井森彦・田仲玲奈、(岐阜大応用生物)寺本好邦,(東大院農)齋藤継之・磯貝明
P15.アルデヒド基含有ナノセルロースフィルムの特性解析
(東大院農)石田昂・趙孟晨・齋藤継之・磯貝明
受付期間 2016年05月01日〜2016年08月04日
参加要領 1) 定員100名
2) 参加費 @企業・大学・官公庁 4,320円 A学生2,160円 B高分子学会名誉・終身・フェロー・ゴールド・シニア会員 2,160円C高分子グリーンケミストリー研究会メンバー 3,240円
3)懇親会費 1.企業・大学・官公庁4,000円 2.学生2,000円
  懇親会のキャンセルの場合は、係る費用をご負担いただくことがあります。
4) 申込方法 Webにて申込後、参加費を8月末日までにご送金下さい。参加証、請求書(希望者のみ)を送付いたします。
5) 振込先:銀行振込<三菱東京UFJ銀行 銀座支店 (普通) 1126232(公社)高分子学会>
郵便振替<00110-6-111688(公社)高分子学会>
振込手数料は振込人にてご負担くださいますようお願いいたします。
銀行・郵便振替の領収書をもちまして本会からの領収書にかえさせていただきます。
6)その他:演題・講演者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承下さい。

登録が完了すると受理通知が届きます。24時間経っても受理通知が届かない場合、開催間際になっても参加証が届かない場合は下記までお問い合わせください。

※WEBからの申込は8月4日(木)午前までです。以降は下記までお問合わせください。

問合先 公益社団法人 高分子学会 第5回グリーンケミストリー研究会シンポジウム係
〒104-0042 東京都中央区入船3-10-9 新富町ビル6F
TEL 03-5540-3771  FAX 03-5540-3737