06-4ポリマーフロンティア21
電気を操る・電気が操る高分子(2)−有機半導体デバイスの最前線
趣旨 近年、アモルファスシリコンに匹敵するキャリア移動度を有する有機半導体材料が報告され、次世代の応用ターゲットとして軽量性、柔軟性、生産性などの有機材料の特徴を活かした半導体デバイスの開発が活発化しています。本分野は研究の裾野が広く共役系高分子の分子設計をはじめとする異分野の科学の集大成ともいえます。ポリマーフロンティア21では本年6月に行われた電気を操る・電気が操る高分子(1)において理論を切り口とした体系的なまとめを行いましたが、続く本講演では新しい素子構造や動作原理に基づく最近の有機トランジスタ開発について、材料、応用、製造プロセスの各面から紹介していただきます。
主催 高分子学会 行事委員会
協賛 日本化学会
開催日 2006年11月02日 10:00〜16:20
開催場所 東京大学工学部11号館講堂
文京区本郷7-3-1

交通 東京メトロ丸の内線「本郷三丁目」、千代田線「湯島」「根津」 南北線「東大前」下車
プログラム <10:00〜11:00>
1. 有機トランジスタ技術および応用と将来展望
 (千葉大学工学部)工藤 一浩
最近注目されている有機薄膜トランジスタの技術動向と課題について講演する。また、有機材料の特徴をいかしたデバイスの作製・評価技術、および、応用分野に関する研究動向と今後の展望について紹介する。

<11:00〜12:00>
2. 機能性高分子絶縁層を有する有機トランジスタ
 (産業技術総合研究所)鎌田 俊英
有機トランジスタの特徴のひとつに、その素子構成材料が有機材料という非常に多様性の高い材料を用いることがあげられる。本講演では、有機電界効果トランジスタの絶縁層に様々な機能性高分子を用いた際の効果について紹介する。


<13:00〜14:00>
3. 有機トランジスタの大面積センサー応用
 (東京大学工学部)染谷 隆夫
本講演では、大面積センサー応用の視点から、有機トランジスタの現状について述べる。特に、有機トランジスタの印刷プロセス、可とう性、信頼性について最新の技術動向を報告する。


<14:00〜15:00>
4. n型有機トランジスタ材料の最近の進歩
 (信州大学 繊維学部)市川 結
材料開発やプロセス最適化によるn型有機トランジスタの性能進展が、近年目覚しい。講演では、私たちの研究を中心にn型有機トランジスタの進展を概観する。


<15:20〜16:20>
5. 液晶性有機半導体の現状と将来に向けての課題
 (東京工業大学像情報工学研究施設理工学研究科)半那 純一
液晶物質が有機半導体としての特性を示すことが明らかにされて以来、10余年が過ぎた。本講演では、液晶物質の有機半導体としての特質、物性、種類など構造などに関する理解の現状について紹介し、有機ELや有機FETなどの有機電子デバイスへの応用に向けて残された課題について述べる。
受付期間 2006年08月21日〜2006年11月01日
参加要領 1) 定員100名
2) 参加費 @企業21,000円 A大学・官公庁10,500円 B学生・ゴールド・シルバー3,150円
年会費制会員の団体からのご参加は、何名様でも割引料金となります。
a) 会社16,800円 b) 大学・官公庁8,400円
3) 申込方法 WEBにてお申込ください。随時、参加証と請求書を送付いたします。
4) 参加費の支払い 請求書到着後11月末日までにお願いします。
銀行・郵便振替の領収をもちまして本会からの領収書とさせていただきます。
振込先銀行:三菱東京UFJ銀行 銀座支店 (普通) 1126232 社団法人高分子学会
郵便振込:00110-6-111688 社団法人高分子学会
5) その他 演題・講演者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承下さい。

申 込 先 (社)高分子学会 06-4ポリマーフロンティア21係
〒104-0042 東京都中央区入船3-10-9 新富町ビル6F
TEL 03-5540-3770 FAX 03-5540-3737


※Webでのお申し込みは11月1日(水)午前までとさせていただきます。以降は上記宛お問い合わせ下さい。