17-5ポリマーフロンティア21
高機能性高分子接着剤の最前線〜ますます拡がる活躍の場〜
趣旨  接着剤・粘着剤は古くて新しい素材の代表的なものであり、広範な用途・目的に応じて分子レベルでチューニングされた高機能物質です。近年では医療分野でのフィブリン糊代替といった生体適合性接着剤をはじめ、高耐久性、環境適合性など進化を続け、先端機能性高分子接着剤の活躍の場は、医療・住宅・自動車そして航空・宇宙へと大きな拡がりを見せています。各分野における高機能性高分子接着剤の最新の話題と展望を、その最先端で活躍されている研究者の方々にご紹介いただきます。
主催 高分子学会 行事委員会
協賛 日本接着学会 日本接着剤工業会 日本バイオマテリアル学会 日本材料学会      日本複合材料学会
開催日 2017年12月04日 10:20〜17:30
開催場所 東工大蔵前会館 ロイアルブルーホール
目黒区大岡山2-12-1

Tel:03-5734-3737
交通 東急目黒線・東急大井町線 大岡山駅下車徒歩約1分
プログラム <10:20−11:20>
1.FT-NIRによる水性高分子-イソシアネート系木材接着剤の接着層のin-situ化学構造分析
(東京大学)竹村 彰夫
 水性高分子-イソシアネート系接着剤は木材用接着剤として構造用にも使用されている。しかしその化学構造は分かっておらず、さらに接着剤が大気中で硬化した場合と接着層で硬化した場合では化学構造が異なるという報告もある。ここでは近赤外による接着層の直接観察について紹介する。
<11:20−12:10>
2.生体内で可溶化する組織接着性ポリアクリル酸複合体ゲルの開発と止血材、癒着防止材への応用
(新山手病院)小山 義之
 安全な合成高分子を特殊な方法で混合し、生体組織に強く接着し、さらに生体内で可溶化して局所から消失する「生体組織接着性ゲル」を開発した。その背景、理論について解説し、止血材、癒着防止材としての機能、臨床での効果、商品化の経緯を紹介する。
<12:10−12:30> −名刺交換会、参加者・講師のふれあいの場−
<13:30−14:20>
3.次世代アクリル粘着剤の開発動向          
(積水化学)沼田 憲男
 アクリル系粘着剤は、最先端のエレクトロニクス部材や車輌部材の接合や工程材として種々の用途に利用範囲が拡大している。最近の開発動向をビッグデータ解析により分析し2、3の次世代材料の開発事例を報告する。
<14:20−15:10>
4.建築用接着剤の耐久性  
(セメダイン)秋本 雅人
 国内において合成高分子系接着剤が使用されて約100年、屋外で使用されて50年が経過した。本講演では、主に建築内外装接着剤に関して、促進暴露、クリープ試験などの耐久性試験から、接着剤接合系の耐用年数について考察する。
<15:10−15:30> −名刺交換会、参加者・講師のふれあいの場−
<15:30−16:20>
5.インフラの長寿命化に求められる高分子材料   
(ショーボンド建設)山崎 大輔
 高度成長期に集中的に建設された構造物が50年を経過し、早急かつ効率的な長寿命化・老朽化対策が取り組まれるようになった。長年にわたり社会インフラの維持管理に使用されてきた高分子材料や近年実施されている維持管理を考慮した補修工法を紹介する。
<16:20−17:10>
6.航空機の構造接着技術          
(JAXA)安岡 哲夫
 航空機の構造接着に関する課題と解決へのアプローチについて紹介します。
<17:10−17:30> −名刺交換会、参加者・講師のふれあいの場−
受付期間 2017年09月15日〜2017年12月01日
参加要領 1) 定員100名
2) 参加費 @企業21,600円 A大学・官公庁10,800円 B学生1,080円
C名誉・終身・フェロー・ゴールド会員・シニア会員3,240円
年会費制会員※1)の団体からのご参加は、何名様でも割引料金となります。
a) 会社17,280円 b) 大学・官公庁8,640円
※1)詳細はhttp://main.spsj.or.jp/c18/nenkaihisei.html をご覧下さい。
3) 申込方法 本サイトよりお申込み下さい。随時、参加証と請求書を送付いたします。

4) 参加費の支払い 請求書到着後12月末日までにお願いします。
    銀行・郵便振替の領収をもちまして本会からの領収書とさせていただきます。
    振込先銀行:三菱東京UFJ銀行 銀座支店
 (普通) 1126232 シヤ)コウブンシガツカイ
    郵便振替:00110-6-111688 シャ)コウブンシガツカイ

5) 本講演会につきまして、キャンセルを3日前までの午前中とさせて頂きます。
  あらかじめ、ご了承ください。