08-1高分子学会講演会
プラスチック100年の歴史と最前線 |
趣旨 |
1907年に人類初の完全人工合成プラスチック"ベークライト"が発明されて以来、多くの種類の合成プラスチックが開発され、我々の生活に欠かせないものとなっています。プラスチックは軽量で成形性に優れ、目的に応じた機能の付与も可能であることから、汎用用途はもちろん、高性能や高機能が要求される用途にも利用され、著しい広がりをみせています。本講演会では、プラスチック100年の華々しい歴史と現状を再認識し、将来動向を展望することを目的とします。 |
主催 |
高分子学会 行事委員会 |
協賛 |
(予定)日本化学会他 |
開催日 |
2008年07月11日 10:20〜17:05 |
開催場所 |
東京工業大学百年記念館フェライト会議室
目黒区大岡山2-12-1
Tel:03-5734-3331
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交通 |
東急目黒線・東急大井町線 大岡山駅下車徒歩約1分 http://www.titech.ac.jp/access-and-campusmap/j/o-okayama-campus-j.html |
プログラム |
<10:20〜11:05> 1.プラスチック100年を支えた高分子学‐基礎と応用の蜜月と乖離 (東京工芸大学)安部 明廣 一般に歴史とは後から振り返って系統化された足跡であり、多くの場合にその通りに進んできた訳ではない。とはいっても、未来の価値(指針)を正しく判断するための知恵は過去にしかない。高々100年、100人が振り返れば100の異なった歴史が出来上がるに違いないほど短い時間であるが、この半世紀、産業界と大学に身をおき、大半を高分子の基礎と応用の研究に携わってきた者として、体験的な歴史観と高分子学の向かうべき将来像について私見を述べる。
<11:05〜11:50> 2.熱硬化性樹脂の歴史と新展開 (住友ベークライト)徳永 幸雄 1907年に人類初の合成プラスチックとしてフェノ―ル樹脂が工業化され、耐熱性の高い材料として、成形材料、摩擦材、シェルモ―ルドなど幅広い分野に使用されている。その歴史と最新の技術動向について述べる。
<11:50〜12:35> 3.ポリオレフィンにおける技術革新 (KMテクノリサーチ事務所)松浦 一雄 「触媒ありき」で始まったポリオレフィンにおける技術革新の流れを「触媒」、「製造プロセス」、「材料」の関係で追うとともに、一層厳しさを増した資源・エネルギー・環境問題の視点からポリオレフィン工業の将来を展望する。
<13:55〜14:40> 4.金属に代わる高性能高分子の発展と現状 (東レ)井上 俊英 金属に代わる性能高分子として、エンジニアリングプラスチック(エンプラ)の新ポリマー・重合プロセス、アロイ・コンパウンド、成形加工などに関する技術開発の歴史を概観し、今後の展望について述べる。
<14:40〜15:25> 5.バイオベースプラスチック:地球を救う環境調和型ポリマー (京都工芸繊維大学)木村 良晴 今世紀においては、持続可能な再生可能資源を用いた材料開発が模索されている。バイオマスを原料にバイオプロセスをからめて合成されてくるポリマーをバイオベースポリマーとよぶが、その開発動向について述べる。
<15:25〜16:10> 6.プラスチックの発展を支える加工技術の進歩 (東京工業大学特別研究員)伊澤 槇一 熱可塑性という特徴を活かすプラスチックの材料度化(コンパウンディング)、形状創出(モールディング)の二つの加工技術を、相互作用を含めて解説する。材料のABC化、その中味を保持する成形がポイントである。
<16:20〜17:05> 7. 高分子科学と工業の最先端と未来 (京都大学大学院)澤本 光男 高分子科学は独自の科学としての位置を確立し、高分子材料は現在と未来の社会に不可欠な先端材料としてますます重要となりつつある。本講演では,主として高分子合成の立場から、高分子科学と工業の最先端に着目し、今後の課題を議論する。
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受付期間 |
2008年04月15日〜2008年07月10日 |
参加要領 |
1) 定員100名 2) 参加費 @企業10,500円 A大学・官公庁5,250円 B学生2,100円 C名誉・終身・フェロー・ゴールド・シルバー会員2,100円 年会費制会員の団体からのご参加は、何名様でも割引料金となります。 a) 会社8,400円 b) 大学・官公庁4,200円 3) 申込方法 WEBにてお申込ください。随時、参加証と請求書を送付いたします。 4) 参加費の支払い 請求書到着後7月末日までにお願いします。 銀行・郵便振替の領収をもちまして本会からの領収書とさせていただきます。 振込先銀行:三菱東京UFJ銀行 銀座支店 (普通) 1126232 社団法人高分子学会 郵便振替:00110-6-111688 社団法人高分子学会 5) その他 演題・講演者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承下さい。
申 込 先 (社)高分子学会 08-1高分子学会講演会係 〒104-0042 東京都中央区入船3-10-9 新富町ビル6F TEL 03-5540-3770 FAX 03-5540-3737
※Webでのお申し込みは7月10日(木)午前までとさせていただきます。以降は上記宛お問い合わせ下さい。 |