08-1接着と塗装研究会
接着・塗装分野でのバイオマス活用・カーボンニュートラルを考える
趣旨 業活動などで発生するCO2を何らかの方法で相殺するというカーボンニュートラルはCO2濃度増加の抑制策の基本的なパラダイムとして直観的にも広く受け入れ易い考え方です。
燃焼してCO2を発生するものの,植物の成長過程での光合成により吸収したCO2とでプラスマイナスゼロになるという論理に基づく,植物由来の有機資源(バイオマス)の徹底活用が基本であり,近年それに沿った製造方法や製品循環法の検討が活発になされています。
塗料や接着剤の分野において,バイオマスの活用は扱う製品そのものを全く替えることにつながることも想定され,方法の選択は事業の根幹に関わる可能性があります。それと同時に,その選択は慎重かつ迅速に行われなくてはならないものとなります。
このような状況の下,本研究会では各分野でのカーボンニュートラルへの取り組み状況・バイオマスの応用展開例等についてご紹介・話題提供をいただき,忌憚のない意見を交換することで,今後環境負荷の低減で益々重要となるであろうカーボンニュートラルについて学ぶ機会を設けました。ここから,何らかの事業ヒントが出てくれば非常に嬉しいことです。多くの皆様の参加を期待いたします。
主催 高分子学会 接着と塗装研究会
開催日 2008年11月14日 13:30〜16:20
開催場所 キャンパスイノベーションセンター 多目的室3
区芝浦3-3-6
http://cic-hp.zam.go.jp/tokyo/access.php
交通 JR田町駅[芝浦口]下車・駅前
プログラム <13:30−14:30>
1)製紙業界のバイオマス利用の現状と将来展望 (北越製紙)中俣 恵一
製紙業界の環境スペシャリストとして著名な中俣恵一氏に,製紙業界の環境問題ソリューションを題材にお話をいただく予定です。同氏は豊かな製造技術者としての経歴を背景として多くの専門家委員会の委員として活躍されている環境問題のオピニオンリーダーのお一人であり,ご自身のパルプ製造の際の塩素低減技術開発から将来予想や展開が不透明な問題なども含めたグローバルな広い視点からのお考え,貴重なお話を直接伺えるものと期待しています。
<14:40−15:25>
2)塗料関係のカーボンニュートラルの試み (日本ペイント)浅井 智仁
地球温暖化及び化石資源の枯渇といった問題に対する対策として,カーボンニュートラルの概念に基づいた再生可能資源(バイオマス)の利用が考えられています。塗料における適用例について、過去事例を含めてその動向を紹介いただく予定です。
<15:35−16:20>
3)カーボンニュートラルな原料としての天然ゴム (長岡技科大)河原 成元
天然ゴムは、アジア地域の植物資源として有望なヘベア樹(Heveabrasiliensis)から産出される二次代謝産物であり、工業的に利用されている唯一の植物資源由来のゴムです。現状では、天然ゴムは年間約900万トン生産され(全ゴムの40%)、970万haのへベア樹の栽培面積で年間約3.3億トンのCO2が固定されています。それ故、地球温暖化や化石資源の枯渇が深刻な問題として取り上げられてからは、天然ゴムはカーボンニュートラルな原料としてあらゆる分野で注目されるようになっています。本講演では、天然ゴムの精製と精製天然ゴムを原料として創製された機能性有機材料を紹介し、これらの塗料や接着剤への応用を考えてみたいと思います。
受付期間 2008年09月19日〜2008年11月13日
参加要領 1)定員60名(定員になり次第、締め切らせていただきます。)
2)参加費 @企業 3,150円
     A大学・官公庁 2,100円
     B学生 1,050円
     C名誉・終身・フェロー・ゴールド・シルバー会員 1,050円
     D接着と塗装研究会メンバー 無料
3)申込方法 当サイトからお申し込みの上、参加費を11月末日までにご送金下さい。
  参加証、請求書(希望者のみ)を順次送付させていただきます。
5)振込先 銀行振込<三菱東京UFJ銀行 銀座支店 (普通)1126232 (社)高分子学会>
     郵便振込<00110-6-111688 (社)高分子学会>
  振込手数料は振込人にてご負担下さいますようお願いいたします。
  銀行・郵便振替の領収書をもって本会からの領収書にかえさせていただきます。

※Webでの受付は開催前日11月13日(木)午前までとさせていただきます。以降は下記宛てお問い合わせ下さい。

社団法人高分子学会 接着と塗装研究会係
〒104-0042 東京都中央区入船3-10-9 新富町ビル6F
TEL 03-5540-3771  FAX 03-5540-3737