09-2ポリマーフロンティア21
有機薄膜太陽電池
趣旨 21世紀の低炭素社会実現にむけて、重点的に取り組むエネルギー革新技術の開発が加速している。その中で、革新的太陽光発電システムは二酸化炭素の大幅削減を可能とする技術に選定され、研究開発投資が重点化されている。この太陽光発電システムの中で有機薄膜太陽電池は従来のシリコンなどの無機系材料に基づく太陽電池に比べて、材料の自由度の高さ、安価な製造プロセス、柔軟性や軽量性など多くの利点を有している。本講演会では有機薄膜太陽電池の原理から研究最前線まで、この分野の研究をリードされている研究者に熱く紹介して頂きます。
主催 高分子学会 行事委員会
協賛 日本化学会
開催日 2009年06月05日 10:20〜17:30
開催場所 東京工業大学 百年記念館 フェライト会議室
東京都目黒区大岡山2-12-1

Tel:03-5540-3770
Fax:03-5540-3737
交通 東急目黒線・東急大井町線 大岡山駅下車徒歩約1分
プログラム <10:20-11:20>
1.低分子系有機薄膜太陽電池           (分子科学研究所)平本 昌宏
有機薄膜太陽電池は、最近効率が5%を越え、数年後には10%に達する可能性を持ち始めている。本講演では、低分子系有機薄膜太陽電池について、歴史、基礎、ナノ構造制御、有機半導体の超高純度化、長期動作試験、開放端電圧の決定因子、近赤外光利用技術などについて解説し、将来の可能性を議論する。
<11:20-12:20>
2.人工光合成と超分子有機太陽電池           (阪大院)福住 俊一
光合成という生態系における電子伝達システムを分子レベルで再現する高次に組織化された超分子電子移動システムの開発およびその超分子有機太陽電池への応用に関する最近の研究成果について紹介する。
<13:20-14:20>
3.自己組織化による有機薄膜太陽電池のナノ構造制御  (東京大院)但馬 敬介
有機薄膜中のナノ構造制御は、低コストな有機薄膜太陽電池のさらなる高効率化に、向けた重要な要素のひとつである。本公演では、この制御を分子設計のよって自己組織的に行うための最近の研究について紹介する。
<14:20-15:20>
4.構造制御を指向した有機デバイス作製技術       (産総研)谷垣 宣孝
有機薄膜太陽電池をはじめとする有機デバイスにおいて、分子配向などの薄膜の構造はその性能向上のための重要な要素の一つである。構造制御に着目し、有機・高分子薄膜作製技術について述べる。
<15:30-16:30>
5.塗布変換型太陽電池の開発        (三菱化学技術センター)荒牧 晋司
三菱化学では、環境エネルギー分野を将来の重要なビジネス分野として技術開発を進めている。塗布変換型半導体は、塗布成膜により高性能な半導体特性を示す材料であり、その材料物性から太陽電池への応用まで解説する。
<16:30-17:30>
6.高分子で創る有機薄膜太陽電池−ナノ構造と分光法による素過程の研究
                          (京都大院)伊藤 紳三郎
高分子薄膜太陽電池を対象として、薄膜技術による電荷分離界面の設計ならびに過渡吸収分光法による光電変換過程の研究例を紹介する。さらに変換効率向上の立場から共役高分子材料開発への期待を述べる。
受付期間 2009年02月20日〜2009年06月04日
参加要領 1) 定員100名
2) 参加費 @企業21,000円 A大学・官公庁10,500円 B学生 1,050円
C名誉・終身・フェロー・ゴールド会員・シルバー会員3,150円
年会費制会員※1)の団体からのご参加は、何名様でも割引料金となります。
a) 会社16,800円 b) 大学・官公庁8,400円
※1)詳細はhttp://www.spsj.or.jp/c18/nenkaihisei.html をご覧下さい。
3) 申込方法 学会ホームページhttp://www.spsj.or.jp/entry/にてお申込み下さい。随時、参加証と請求書を送付いたします。
4) 参加費の支払い 請求書到着後6月末日までにお願いします。
      銀行・郵便振替の領収をもちまして本会からの領収書とさせていただきます。
      振込先銀行:三菱東京UFJ銀行 銀座支店 (普通) 1126232 社団法人高分子学会
      郵便振込:00110-6-111688 社団法人高分子学会
5) その他 演題・講演者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承下さい。