10-1ポリマーフロンティア21
炭素循環型社会に貢献する高分子科学・産業
趣旨 1997年の京都議定書以来、温室効果ガスの排出量削減が全世界の課題となっています。特に、炭酸ガスの排出量削減に基づく「低炭素社会」の構築が叫ばれるようになり、2007年の洞爺湖サミットを契機にその行動計画が閣議決定されました。さらに、2020年までに1990年比25%減という日本の温室効果ガス削減目標を国際的に表明したことは記憶に新しいところです。炭素循環型社会に向けた努力は、この地球を未来の世代にバトンタッチして行く上で、現代に生きる我々の使命のひとつとなっています。その目標に高分子科学や高分子産業がどのように貢献できるのか。この講演会が、それを考える一助となれば、幸いです。
主催 高分子学会 行事委員会
協賛 日本化学会
開催日 2010年04月09日 10:20〜17:30
開催場所 東工大蔵前会館 ロイアルブルーホール
東京都目黒区大岡山2-12-1

交通 東急目黒線・東急大井町線 大岡山駅下車徒歩約1分
プログラム <10:20-11:20>
1.一酸化炭素、二酸化炭素をモノマーとする高分子合成
(東京大学)野崎京子

一酸化炭素や二酸化炭素は豊富に存在する炭素資源であり、その有効利用は資源有効活用の視点から興味深い。本講演では、これらの分子をモノマーとする高分子合成反応について、最近の研究を中心に概観する。

<11:20-12:20>
2.CO2排出量削減に貢献する高分子分離膜
(明治大学)永井一清

新政権の公約にものべられているように、温室効果ガスであるCO2の排出量削減が急務である。火力発電所等の固定発生源から発生するCO2を、高分子分離膜を用いて選択的に分離回収する研究について講演する。

<13:20-14:20>
3.炭酸ガスを原料とした非ホスゲン法ポリカーボネート製造方法
(旭化成ケミカルズ)横田耕史郎

炭酸ガスを原料として、ホスゲンを用いないポリカーボネート製造方法を開発し、2002年に工業化しました。炭酸ガスを工業規模で樹脂骨格中に固定する世界初のプラント開発経緯と、その展開についてご紹介させて頂きます。

<14:20-15:20>
4.バイオマスプラスチックの最近の開発動向
(日本バイオプラスチック協会)猪股勲

地球温暖化の抑制が叫ばれる中、再生可能なバイオマスを原料としたバイオマスプラスチックが注目されている。従来の包装資材に加えて、家電・自動車関連など、高機能と耐久性を求められる用途への製品化が、加速している。バイオプラスチック開発の最近の動向と、それを支える技術的進捗に付き、解説する。

<15:30-16:30>
5.地球温暖化に対する化学業界の対応
(日本化学工業協会)吉清元造

地球温暖化に対する化学業界の国内・海外における対応状況について、その進捗状況をご報告いたします。特に世界の化学業界が協力して作成した報告書、「温室効果ガス(GHG)削減に向けた新たな視点」についてその内容をご紹介いたします。

<16:30-17:30>
6.低炭素社会に対応する断熱材料の最新動向
(日立アプライアンス)荒木邦成

低炭素社会においては、機器自体の省エネ技術に加え、それらの熱負荷を低減できる高性能の断熱材が求められている。近年、採用が拡大している真空断熱材を中心に断熱材料の最新技術動向について紹介する。
受付期間 2010年03月03日〜2010年04月08日
参加要領 1) 定員100名
2) 参加費 @企業21,000円 A大学・官公庁10,500円 B学生 1,050円
C名誉・終身・フェロー・ゴールド会員・シルバー会員3,150円
年会費制会員※1)の団体からのご参加は、何名様でも割引料金となります。
a) 会社16,800円 b) 大学・官公庁8,400円
※1)詳細はhttp://www.spsj.or.jp/c18/nenkaihisei.html をご覧下さい。
3) 申込方法 参加申込WEBよりお申込み下さい。随時、参加証と請求書を送付いたします。
4) 参加費の支払い 請求書到着後4月末日までにお願いします。
   銀行・郵便振替の領収をもちまして本会からの領収書とさせていただきます。
   振込先銀行:三菱東京UFJ銀行 銀座支店 (普通) 1126232 社団法人高分子学会
   郵便振込:00110-6-111688 社団法人高分子学会
5) その他 演題・講演者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承下さい。

申 込 先 (社)高分子学会 10-1ポリマーフロンティア21係
〒104-0042 東京都中央区入船3-10-9 新富町ビル6F
TEL 03-5540-3770 FAX 03-5540-3737