10-2ポリマーフロンティア21
バイオインスパイアードマテリアル
趣旨 バイオインスパイアード・マテリアルとは、生体分子、細胞、組織など様々なレベルの生体システムを発想の源泉とし、生体を超える機能の発現をめざして設計・開発される新しい材料を意味する近年提案された用語ですが、すでに幅広い分野の多くの論文や研究プロジェクトで用いられ、21世紀のマテリアル・サイエンスの一つの潮流となりつつあります。今回は、この潮流の最先端で活躍されている講師の先生方をお招きし、最新の研究動向と将来の展望を紹介していただきます。
主催 高分子学会 行事委員会
協賛 日本化学会
開催日 2010年06月11日 10:20〜17:30
開催場所 東工大蔵前会館 ロイアルブルーホール
東京都目黒区大岡山2-12-1

交通 東急目黒線・東急大井町線 大岡山駅下車徒歩約1分
プログラム <10:20-11:20>
1.バイオインスパイアードシステム:テンプレート重合
(大阪大学大学院)明石満

DNAのらせん構造を想起させる立体規則性ポリメタクリル酸誘導体のステレオコンプレックス積層膜がLbL法により得られる。このシステムを用いた立体特異性ラジカル重合(テンプレート重合)に成功した。
<11:20-12:20>
2.生体に啓発されたポリマー 分子設計からの先端医療への貢献
(東京大学大学院)石原一彦

細胞膜の構成成分であるリン脂質の構造に着目し、生体親和性の高いポリマーバイオマテリアルの創製を行った。このポリマーバイオマテリアルの低侵襲医療への応用、先端医療への応用などについて、分子設計概念を紹介する。
<13:20-14:20>
3.高分子超薄膜(ナノシート)の物性とナノ絆創膏としての医療展開
(早稲田大学理工学術院)武岡真司

膜厚数十ナノメートルの有機高分子超薄膜(ナノシート)は、その薄さから高い柔軟性や高い密着性があり生体組織表面に安定に貼付できる。ここではその興味深い物性とナノ絆創膏としての医療応用を紹介する。
<14:20-15:20>
4.新ICTパラダイム創出を目指した人工細胞システムの開発
(奈良先端科学技術大学院大学)菊池純一

分子通信とは、生物の情報伝達にインスパイアされた新しい情報通信パラダイムである。本講演では、分子通信の概念やそれを達成するために必要な人工細胞システムのデザインなどについて、最新の研究成果を紹介する。
<15:30-16:30>
5.ビタミンB12酵素機能を有するバイオインスパイアード触媒の創製と環境浄化への応用
(九州大学大学院)久枝良雄

生体関連金属錯体とナノ空間材料の組み合わせにより、酵素機能を凌駕する触媒の開発を行っている。ナノ空間材料としてハイパーブランチポリマー、酸化チタンナノ粒子、人血清アルブミンなどを用い、ビタミンB12誘導体との組み合わせにより、環境浄化触媒への応用について講演する。
<16:30-17:30>
6.金属錯体の精密組織プログラミング
(名古屋大学大学院)田中健太郎

金属配位結合により塩基対を形成する人工DNAやペプチドをテンプレートにした金属錯体アレイなど、階層的な組織化によるディスクリートな精密金属錯体集積化の方法論と機能について最近の研究成果を述べる。
受付期間 2010年03月03日〜2010年06月10日
参加要領 1)定員100名
2) 参加費 @企業21,000円 A大学・官公庁10,500円 B学生 1,050円
C名誉・終身・フェロー・ゴールド会員・シルバー会員3,150円
年会費制会員※1)の団体からのご参加は、何名様でも割引料金となります。
a) 会社16,800円 b) 大学・官公庁8,400円
※1)詳細はhttp://www.spsj.or.jp/c18/nenkaihisei.html をご覧下さい。
3) 申込方法 参加申込WEBよりお申込み下さい。随時、参加証と請求書を送付いたします。
4) 参加費の支払い 請求書到着後6月末日までにお願いします。
    銀行・郵便振替の領収をもちまして本会からの領収書とさせていただきます。
    振込先銀行:三菱東京UFJ銀行 銀座支店 (普通) 1126232 社団法人高分子学会
    郵便振込:00110-6-111688 社団法人高分子学会
5) その他 演題・講演者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承下さい。

申 込 先 (社)高分子学会 10-2ポリマーフロンティア21係
〒104-0042 東京都中央区入船3-10-9 新富町ビル6F
TEL 03-5540-3770 FAX 03-5540-3737