10-1高分子学会講演会
高分子合成の最前線
趣旨 高分子合成についての新概念・新手法は次々と発表されており、従来の常識では考えられなかったようなことも次々と実現しています。しかし、その発展の速さゆえに、高分子合成を専門としない方のみならず、高分子合成研究者にとっても全体をフォローしきれない面があると思われます。そこで本講演会では、高分子合成化学の諸分野における最新の動向について、第一線の研究者に語っていただきます。
主催 高分子学会 行事委員会
協賛 日本化学会
開催日 2010年07月09日 09:30〜16:45
開催場所 九州大学 西新プラザ 大会議室
福岡市早良区西新2-16-23

Tel:092-831-8104
交通 福岡市地下鉄・空港線 西新駅下車徒歩10分
プログラム <9:30〜10:30>
1. 動的共有結合化学的なアプローチによる高分子反応
(九州大学)大塚英幸
可逆的な解離-付加を容易に実現できる共有結合は近年注目を集めており、それを活用する化学は動的共有結合化学と呼ばれる。本講演では、動的共有結合化学に基づく高分子反応の最新の展開について概説する。
<10:30〜11:30>
2. 縮合系高分子とπ共役系高分子の精密重合
(神奈川大学)横澤 勉
モノマーを選択的に重合成長末端に反応させる縮合重合によって分子量が制御された分子量分布の狭い縮合系高分子およびπ共役系高分子が合成できるようになった。これらのブロック共重合体や星形高分子の合成についても講演する。
<12:30〜13:30>
3. 固相重合を利用した高分子合成
(大阪市立大学)松本章一
結晶中でモノマー分子を配列制御して固相重合を行うと、精密に構造制御されたポリマーが得られる。ジエンやジアセチレンの固相重合の反応設計、結晶構造解析による反応の追跡、ポリマー結晶の応用例、分子配列した反応場を利用する他の重合系への展開などを紹介する。
<13:30〜14:30>
4. 精密制御ラジカル重合における最近の展開
(名古屋大学)上垣外正己
 ラジカル重合において、分子量制御やブロックポリマーなどの精密高分子合成を可能とするリビングラジカル重合の基礎とその展開、さらに立体構造や配列の制御など、精密制御ラジカル重合における最近の展開を概説する。
<14:45〜15:45>
5. 新しいリビングカチオン重合および刺激応答性ポリマーの合成     
(大阪大学)青島貞人
 添加塩基存在下でのリビングカチオン重合により、多数のルイス酸開始剤の適用、超高速リビング重合、酸化鉄による不均一系リビング重合、定量的な星型ポリマー合成、新しい刺激応答性ポリマー合成が可能になった。
<15:45〜16:45>
6. 遷移金属触媒重合の最近の進展−オレフィン類の重合を中心に−
(東京工業大学)竹内大介
オレフィンの重合を中心に、近年開発された様々な新しい遷移金属触媒を紹介し、それらを用いた重合反応の制御や、新しいオレフィンモノマ―の重合への適用、新しい構造をもつ高分子の合成について述べる。

演題・講演者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承下さい。

受付期間 2010年03月30日〜2010年07月07日
参加要領 1)定員100名(定員になり次第、締め切らせていただきます。)
2)参加費@企業10,500円
     A大学・官公庁5,250円
     B学生1,050円
     Cゴールド会員・シルバー会員2,100円
     D年会費制会員※の団体からのご参加は何名様でも割引料金となります。
     (※ グループ・関係会社除く。詳細は
     http://www.spsj.or.jp/c18/nenkaihisei.htmlをご覧下さい。) 
     a)企業8,400円 b)大学・官公庁4,200円 
3)申込方法 
  参加申込WEBよりお申込み下さい。
  随時、参加証と請求書を送付いたします。
  請求書到着後、7月末日までに参加費をご送金下さい。
  銀行・郵便振替の領収をもちまして本会からの領収書とさせていただきます。
  振込先銀行:三菱東京UFJ銀行 銀座支店 (普通) 1126232 社団法人高分子学会
  郵便振込:00110-6-111688 社団法人高分子学会

4)その他
  演題・講演者は予告なく変更になる場合がございます。

*昼食について*
  会場周辺には飲食店が少ないため、当日お弁当を販売致します。
  当日、9:30までに会場受付でご注文下さい。代金をお支払い頂き、
  引換券を受け取って下さい。
  昼食時に受付で引換券と交換でお弁当をお渡しします。
  お弁当は、400円の日替わり弁当を予定しております。

(社)高分子学会 10-1高分子学会講演会係