11-6ポリマーフロンティア21
ネットワークポリマー |
趣旨 |
ネットワークポリマーは、三次元構造の高分子材料で、耐熱性や耐久性に優れ、幅広い工業分野で使用されています。反面、ネットワークポリマーは、通常は不溶不融であり、リサイクルや再加工が難しく、使いにくいというイメージがありました。また、溶けにくいため、構造や反応解析が困難で、性能発現機構が未解明のままでした。最近の分析技術の進歩とともに、ネットワークポリマーの構造解析が進み、性能発現のメカニズムも解明され、さらなる性能改善や用途展開が図られるようになってきました。本講演会では、ネットワークポリマーの最新の研究や実用例をトピックスとして取り上げ、新たなネットワークポリマーの可能性を探ります。 |
主催 |
高分子学会 行事委員会 |
協賛 |
日本化学会、色材協会、石油学会、触媒学会、日本ゴム協会、合成ゴム工業会、繊維学会、合成樹脂工業協会、日本複合材料学会、日本レオロジー学会、有機合成化学協会、日本接着学会 |
開催日 |
2012年03月02日 10:10〜17:20 |
開催場所 |
東工大蔵前会館 ロイアルブルーホール
目黒区大岡山2-12-1
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交通 |
東急目黒線・東急大井町線 大岡山駅下車徒歩約1分 |
プログラム |
<10:10-11:00> 1.網目鎖配列の制御によるネットワークポリマーの高機能化(関西大学)越智 光一 ネットワークポリマーの耐熱性やその他の材料特性が、網目鎖の化学構造に依存することはよく知られている。ここでは、網目鎖自体の構造ではなく、その集合体として網目鎖の配列を制御することによってネットワークポリマーの強靱性や熱伝導性がどのような影響を受けるかを明らかにし、その高機能化について紹介する。 <11:10-12:00> 2.動的結合で架橋した結晶性ポリマーの修復性(東京大学生産技術研究所)吉江 尚子 結晶性ポリマーは、柔軟性と堅牢さを兼ね備えており、プラスチック材料としてなくてはならない存在である。しかし、結晶相の存在が修復反応の進行を阻害するため、自己修復性を持たせることが困難である。本講演では、結晶性ポリマーに修復性を付与するための方法について議論する。 <12:50-13:40> 3.高分子ネットワークの粗視化シミュレーション(京都大学化学研究所)増渕 雄一 高分子のネットワークのダイナミクスを、からみあいと架橋点に注目してモデル化した粗視化シミュレーションで議論する。 <13:40-14:30> 4.環動高分子のエントロピー弾性とその実用化
(東京大学/アドバンスト・ソフトマテリアルズ)伊藤 耕三 ネックレス状の超分子であるポリロタキサンを架橋した環動高分子が示す新しいエントロピー弾性と、塗料、エラストマー、アクチュエータなどへの応用例について解説する。 <14:30-15:10> 5.ネットワークポリマーにおける高熱伝導発現メカニズム(日立化成)高橋 裕之 樹脂自身の熱伝導率を等方的に高める手法として、メソゲンを自己配列させて秩序構造を形成する方法および橋かけ密度を高める方法が挙げられる。そこで、樹脂およびコンポジットにおけるそれぞれの挙動について解析したので報告する。 <15:20-16:00> 6.フェノール樹脂の最新分析技術と今後の技術動向(住友ベークライト)浅見 昌克 フェノール樹脂は、世界初の合成プラスチックとして誕生から1世紀を経た現在も、耐熱性が重要な熱硬化性樹脂として産業界に貢献し発展し続けている。その歩みと今後の技術動向について解説するとともに、分析技術の紹介を行う。 <16:00-16:40> 7.カーボンブラック充填架橋ゴムの応力緩和挙動(住友ゴム)多田 俊生 カーボンブラック充填架橋ゴムは未充填のそれと比較して顕著な応力緩和特性を示す事が知られている。この応力緩和特性はタイヤなどのゴム製品を開発する上で重要な因子である。当日は様々な変形条件における架橋ゴムの応力緩和特性について報告する。 <16:40-17:20> 8.CFRPにおける最新の動向(東レ)本田 史郎 CFRP(炭素繊維強化プラスチック)は、軽量・高強度・高剛性材料であり、スポーツから航空・宇宙まで多くの用途で使用されている。特に最近は航空機、自動車の軽量化や再生可能エネルギー分野など地球環境保全の面でも注目されている。このCFRPの最新の動向についてレビューする。 |
受付期間 |
2011年12月15日〜2012年03月01日 |
参加要領 |
1) 定員100名 2) 参加費 @企業21,000円 A大学・官公庁10,500円 B学生 1,050円 C名誉・終身・フェロー・ゴールド会員・シルバー会員3,150円
年会費制会員※1)の団体からのご参加は、何名様でも割引料金となります。 a) 会社16,800円 b) 大学・官公庁8,400円 ※1)詳細はhttp://www.spsj.or.jp/c18/nenkaihisei.html をご覧下さい。
3) 申込方法 本サイトよりお申込み下さい。随時、参加証と請求書を送付いたします。
4) 参加費の支払い 請求書到着後3月末日までにお願いします。 銀行・郵便振替の領収をもちまして本会からの領収書とさせていただきます。 振込先銀行:三菱東京UFJ銀行 銀座支店 (普通) 1126232 社団法人高分子学会 郵便振込:00110-6-111688 社団法人高分子学会
5) その他 演題・講演者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承下さい。
申 込 先 (社)高分子学会 11-6ポリマーフロンティア21係 〒104-0042 東京都中央区入船3-10-9 新富町ビル6F TEL 03-5540-3770 FAX 03-5540-3737
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