12-4ポリマーフロンティア21
微粒子材料
−未来を拓く機能材料−
|
趣旨 |
微粒子は、金属、無機物、ポリマーなど材料の種類が豊富で、ナノからマイクロメーターサイズまで幅広い径の選択が可能であることから、それ自身の機能に加えて、特にポリマーとの複合化により、多岐にわたる用途展開が図られてきました。最近では、微粒子の異形化による機能化、マイクロ波を用いた有機/無機ハイブリッド化、多様な構造制御、表面反応性付与など、更なる高性能化に向けた技術革新が進んでおり、医療診断材料、化粧品、塗料などで新たな展開が検討されています。本講演では、この分野の第一人者の方々に、微粒子研究の最新動向と将来展望についてご紹介いただきます。また、本講演会は高分子8月号「次世代医療を拓くナノ粒子の世界」とのコラボレーション企画です。 |
主催 |
高分子学会 行事委員会 |
開催日 |
2012年10月26日 10:20〜17:30 |
開催場所 |
東工大蔵前会館 ロイアルブルーホール
目黒区大岡山2-12-1
|
交通 |
東急目黒線・東急大井町線 大岡山駅下車徒歩約1分 |
プログラム |
<10:20-11:20> 1. 微粒子の機能化 -異形を題材に- (神戸大名誉教授)大久保 政芳 高分子微粒子の機能化についてまず総論を述べた後、話題を異形[異相構造]粒子にしぼり、 その作製法ならびにその特徴について最近の研究成果を紹介する。
<11:20-12:05> 2. 医療に用いるナノキャリア:ラクトソームとペプトソーム (京都大学)木村 俊作 本講演では、早期固形癌のイメージングのため、ヒトに投与できるナノ粒子の開発を行ってきた 演者が、臨床試験を前に遭遇してきた幾つかの問題点を挙げ、それらの解決方法を提示すること で、ナノ粒子が生体において本質的に抱えている課題と、課題の解決方法の一つを紹介する。
<12:05-12:25> 名刺交換会
<13:25-14:10> 3. 金ナノロッドのフォトサーマル効果を利用した新しい治療技術の開発(九州大学)新留 琢郎 金ナノロッドは近赤外光を吸収し、発熱する。この発熱効果を用いて、様々な治療技術が開発 されている。本講演では腫瘍組織の直接傷害の手法や、光照射により薬物放出をコントロール する技術、そして、タンパク質の経皮デリバリーを促進する技術について紹介する。
<14:10-14:55> 4.マイクロ波を用いた機能性無機化合物ナノ粒子の精密合成(東京工業大学)和田 雄二 マイクロ波を用いれば、ナノサイズ粒径のしかも粒径分布の狭い粒子を簡便に合成することが できる。その考え方、合成方法を解説し、研究者の方々にはこの手法の導入検討が可能な情報 を提供する。今までにマイクロ波合成により得られている単独元素の無機ナノ粒子、マルチ 元素の複合構造ナノ粒子に関する情報提供をする。マイクロ波は、ナノ粒子合成だけでなく、界面を含む不均一系反応では、非平衡局所加熱による特殊な効果を期待できる。これについても概説する。
<14:55-15:15> 休憩
<15:15-16:00> 5. エマルジョン粒子の設計と応用 (JSR)山下 隆徳 高分子微粒子は、その設計/構造により様々な機能を発現する。粒子材料として、 または高分子微粒子の分散体であるエマルジョン材料としての、光学特性、耐侯 性、力学特性等から設計と応用について述べる。
<16:00 -16:45> 6. PLGAナノ粒子技術によるDDS製剤・デバイス、化粧品の開発と実用化(ホソカワミクロン)塚田 雄亮 生体適合・吸収性PLGA(乳酸・グリコール酸共重合体)ナノ粒子を用いた当社のマテリアル事業 (化粧品・育毛剤の開発・製造、DDS製剤・デバイスの受託研究)の軌跡について、これまでの 研究成果や実用化例を中心に紹介する。
<16:45-17:30> 7.機能性微粒子の設計とアプリケーション (積水化学工業)大村 貴宏 弊社は、導電性微粒子・発泡粒子・造孔粒子といった各種機能性微粒子の製造販売を 行っています。本講演では、機能発現に適した粒子設計と、その機能を生かした用途 例をご紹介いたします。 |
受付期間 |
2012年07月23日〜2012年10月26日 |
参加要領 |
1) 定員100名 2) 参加費 @企業21,000円 A大学・官公庁10,500円 B学生1,050円 C名誉・終身・フェロー・ゴールド会員・シニア会員3,150円 年会費制会員※1)の団体からのご参加は、何名様でも割引料金となります。 a) 会社16,800円 b) 大学・官公庁8,400円 ※1)詳細はhttp://www.spsj.or.jp/c18/nenkaihisei.html をご覧下さい。 3) 申込方法 本サイトよりお申込み下さい。随時、参加証と請求書を送付いたします。 4) 参加費の支払い 請求書到着後10月末日までにお願いします。 銀行・郵便振替の領収をもちまして本会からの領収書とさせていただきます。 振込先銀行:三菱東京UFJ銀行 銀座支店 (普通) 1126232 公益社団法人高分子学会 郵便振替:00110-6-111688 公益社団法人高分子学会 5) その他 演題・講演者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承下さい。
申込先 公益社団法人高分子学会 12-4ポリマーフロンティア21係 104-0042 東京都中央区入船3-10-9 新富町ビル6F TEL 03-5540-3770 FAX 03-5540-3737
|