13-1ポリマーフロンティア21
ゲルおよびゴム材料の不連続進化
-ネットワーク構造の制御と機能-
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趣旨 |
ゲル、ゴム材料の構造制御、高性能化、機能化において、近年、非常に大きな進展があり、古典的な概念を覆す材料が報告されています。たとえば、化学的または物理的なネットワーク構造の制御が材料の高性能化につながっています。また、ネットワーク構造に機能性高分子などを組み合わせることで、さまざまな機能性材料が創製されています。さらに、ネットワーク構造、三次元構造の解析手法も飛躍的な進歩を遂げています。本講演会では、これらの分野の第一人者の方々に、ゲル、ゴム材料のネットワーク構造の制御・解析、高性能化、高機能化に関する最先端の研究・応用例についてご講演いただきます。 |
主催 |
高分子学会 行事委員会 |
協賛 |
(予定)日本化学会、応用物理学会、日本ゴム協会、繊維学会、日本レオロジー学会 |
開催日 |
2013年04月12日 10:30〜17:30 |
開催場所 |
東工大蔵前会館 ロイアルブルーホール
目黒区大岡山2-12-1
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交通 |
東急目黒線・東急大井町線 大岡山駅下車徒歩約1分 |
プログラム |
<10:30-11:15> 1.スライドリングマテリアルを用いた架橋超分子材料の特性と応用(アドバンスト・ソフトマテリアルズ)ルスリム・クリスティアン ポリロタキサンを基本骨格とするスライドリングマテリアルは、架橋することで「滑車効果」および「スライディング弾性」というユニークな特性を持っている。他材料との組み合わせを中心に、その特性と応用について紹介する。
<11:15-12:00> 2.良く伸びる刺激応答性ゲルの調製について(名古屋大学)竹岡敬和(たけおかゆきかず) 刺激応答性ゲルの研究が始まって半世紀以上の歳月が経つが、その脆性が原因となり、未だ実用化には至っていない。本講演では、架橋剤にポリロタキサンを用いれば、これまでに研究されてきた多くの刺激応答性ゲルの機能を損なうことなく、柔軟性を付与可能であることについて説明する。
<12:00-12:25> 名刺交換会、参加者・講師のふれあいの場
<13:25-14:10> 3.シリカ充填硫黄架橋ゴムの内部構造解析と制御(横浜ゴム)網野直也(あみのなおや) シリカを充填し硫黄で架橋したゴムの内部構造を解析した結果を報告する。小角X線散乱、小角中性子散乱を用いてシリカ粒子の凝集構造や、シリカ周辺のポリマー層の厚み、ポリマーネットワークの大きさなどを調べた。また、ゴムの混練り中にシリカやカーボンブラックが分散していく過程を調べた結果を紹介する。
<14:10-14:55> 4.天然ゴムのナノマトリックス構造と力学物性(長岡技術科学大学)河原成元(かわはらせいいち) パラゴムの樹(Hevea brasiliensis)から得られる天然ゴムの物性が特異的に優れている原因を、ゴム炭化水素であるcis-1,4-ポリイソプレンの分子構造および非ゴム成分として含まれている約6w/w%のタンパク質や脂質等の階層構造の観点から解明する。
<14:55-15:15> 休憩
<15:15-16:00> 5.電子顕微鏡を用いたソフトマテリアルの構造解析 (JST/ERATO 高原ソフト界面プロジェクト・九州大学)樋口剛志(ひぐちたけし)・高原淳・陣内浩司 高分子材料中の内部構造は、その力学物性等に強く影響することか?知られており、材料中の3次元構造を直接観察することは非常に重要である。電子線トモグラフィー法による3次元構造解析と試料を大気圧下で観察可能な大気圧走査電子顕微鏡を用いた最新の研究例について報告する。
<16:00-16:45> 6.機械特性の優れたソフト&ウェット材料の開発と機械への応用可能性(山形大学)古川英光(ふるかわひでみつ) ゲル研究にブレークスルーをもたらした高強度ゲル開発から10余年が過ぎ、高強度化機構の解明が進み、強度に優れたゲルの設計指針が示されつつある。機械と高分子ゲルの技術的融合をねらう「材料開発?応用展開」を紹介する。
<16:45-17:30> 7.構造を精密制御した高分子ゲルの力学特性の解析(東京大学)酒井崇匡(さかいたかまさ) 我々は四分岐プレポリマーのAB型相互連結結合により、高い構造均一性を有する新規な高分子ゲルTetra-PEGゲルを作製した。本講演では、Tetra-PEGゲルの構造パラメータを制御し、その力学特性へ及ぼす影響について議論する。
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受付期間 |
2013年01月29日〜2013年04月11日 |
参加要領 |
1) 定員100名
2) 参加費 @企業21,000円 A大学・官公庁10,500円 B学生1,050円 C名誉・終身・フェロー・ゴールド会員・シニア会員3,150円
年会費制会員※1)の団体からのご参加は、何名様でも割引料金となります。 a) 会社16,800円 b) 大学・官公庁8,400円
※1)詳細はhttp://www.spsj.or.jp/c18/nenkaihisei.html をご覧下さい。
3) 申込方法 本サイトよりお申込み下さい。随時、参加証と請求書を送付いたします。
4) 参加費の支払い 請求書到着後4月末日までにお願いします。 銀行・郵便振替の領収をもちまして本会からの領収書とさせていただきます。 振込先銀行:三菱東京UFJ銀行 銀座支店 (普通) 1126232 公益社団法人高分子学会 郵便振替:00110-6-111688 公益社団法人高分子学会
5) その他 演題・講演者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承下さい。
問 合 先 高分子学会 13-1ポリマーフロンティア21係 〒104-0042 東京都中央区入船3-10-9 新富町ビル6F TEL 03-5540-3770 FAX 03-5540-3737
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