第2回高分子学会グリーンケミストリー研究会シンポジウム
趣旨  高分子の原料である石油など化石資源の枯渇が避けられない状況のなかで,廃棄高分子を新たな資源と位置づけた高度な資源循環システムの構築が求められています。また,再生可能な資源(バイオマス)を石油に変わる高分子の原料や高分子材料に変換する技術の開発が活発になっています。このような背景に立って,高分子学会では平成4年に「プラスチックリサイクル研究会」が設立され,これを発展継承して「グリーンケミストリー研究会」が平成14年に設立されました。さらに,平成21年には「高分子の崩壊と安定化に関する研究会」を統合して,高分子に関連するグリーンケミストリーをより広い視野で捉えて議論することができる場となっています。
 「グリーンケミストリー研究会」では昨年発足10周年を記念してシンポジウムを開催しました。これを受け,本年第2回シンポジウムを開催します。招待講演(3件を予定しています)のほかに,口頭およびポスターによる研究発表を募集します。下記の細目内容を中心に,次世代のプラスチックの資源循環システムを支える最新の化学と技術について幅広く討論する場となることを期待しています。高分子に関連した循環型社会の構築に関心を持つ研究者,技術者,学生の方々にお集まりいただき,最新の成果を発表し,討論に参加していただけますようお願い申し上げます。
主催 高分子学会 グリーンケミストリー研究会
開催日 2013年08月05日 10:30〜17:00
開催場所 日本大学理工学部駿河台校舎1号館6階 CSTホール
千代田区神田駿河台1-8-14

交通 JR中央線・総武線「御茶ノ水」駅下車 聖橋口改札出口より徒歩3分
プログラム 一般口頭発表25分(発表15分、討論10分)/件
<10:30〜10:35>委員長挨拶
           (広島大学大学院) 塩野 毅
<10:35〜12:15>   [座長 西田 治男]
1.末端修飾によるポリ乳酸の熱安定性制御
(広島大院工)〇中山祐正、松原直紀、田中亮、蔡正国、塩野毅 (広島大産学連携センター)白浜博幸
2.マイクロ波ー加圧条件を用いるPETの化学分解の新展開
    (崇城大工)〇池永和敏
3.塗布型疑似酵素システムによるポリスチレンおよびポリプロピレンの分解挙動
   (北見工大)〇中谷久之
4.植物繊維含有高分子複合材料の劣化挙動
(群馬大理工学研究院)〇黒田真一 (群馬大院工)中嶋理賀、川田諭、葉懐志
(群馬大HRCC)?暁航 (出光ライオンコンポジット)東泰、今田純

<13:30〜15:30>ポスター発表  プレゼンテーション奇数番号13:30〜14:30/偶数14:30〜15:30
* 表彰選考対象
P01* 塗布型擬似酵素システムによるリグニンモデルおよび木粉中のリグニンの易分解化
(北見工大院) ○佐藤宏彰 (北見工大)宮崎健輔、中谷久之
P02* リノール酸メチルを用いた酸化促進剤によるポリプロピレンの酸化生分解
(北見工大院) ○荒井孝行 (北見工大)宮崎健輔、中谷久之
P03* メチルアミンを添加した熱水によるポリカーボネート製品の解重合
(中央大理工)〇大下春菜、田口実、船造俊孝
P04* 超臨界二酸化炭素中でのチオール・エン反応による両末端ビニリデンオリゴオレフィンの官能基化
(日大院理工)〇小林浩之、松山史典、朱睿 (三栄興業)佐々木大輔 (日大理工)星徹、萩原俊紀、澤口孝志
P05* シクロオレフィンポリマーの制御熱分解と機能化
(日大院理工)〇工藤慎平 (三栄興業)佐々木大輔 (日大理工)星徹、萩原俊紀、澤口孝志
P06* 希薄ギ酸水溶液を用いたセルロース繊維の糖化
(中央大理工)〇平島健吾、小澤慎吾、田口実、船造俊孝
P07* ポリスチレン/ポリプロピレン混合物の接触分解による石油化学原料化ケミカルリサイクル
(室蘭工大院工)〇勝倉耀平、山田誠人、庄司眞、神田康晴、杉岡正敏、上道芳夫
P08 竹の組成成分と組織構造
(九州工大エコタウン実証研究センター)〇安岡丈博 (九州工大院生命体工学)山城恵作、西田治男
P09* 異なる疎水性溶媒−培養液界面でのバクテリアセルロースの調製
(日大院理工)〇柿沼祐香 (日大理工)星徹、萩原俊紀、澤口孝志、矢野彰一郎
P10* リアクティブプロセシングによる竹のナノファイバー化と複合化技術
(九州工大院生命体工学)〇福田勇治、西田治男 (九州工大エコタウン実証研究センター)附木貴行
P11* 竹由来材料を用いたバイオマスプラスチックコンポジットの帯電特性
(九州工大院生命体工学)〇山城恵作、西田治男
(九州工大エコタウン実証研究センター)安岡丈博、附木貴行
P12* パーム繊維表面への気相重合とその影響
(九州工大院生命体工学)〇清水祐輔、白井義人、西田治男
(九州工大エコタウン実証研究センター)安藤義人
P13* ポリ乳酸ベースのアニオン性アイオノマーの合成と性質
(広島大院工)〇大森俊昂、田中亮、中山祐正、塩野毅 (広島大産学・地域連携センター)白浜博幸
P14 エポキシ樹脂用の酸化分解性硬化剤の開発
   (神奈川大院)〇小栗崇弘、木原伸浩
P15* かさ高いルイスペアを触媒に用いた環状エステルの単独および共重合
   (広島大院工)〇小坂俊介、田中亮、中山祐正、塩野毅
P16* 光気相重合によるゼロエミッション型微細表面機能制御
(九州工大院生命体工学)〇五味慧、西田治男 (九州工大エコタウン実証研究センター)安藤義人
(九州工大情報工学研究院)楢原弘之
<15:45〜17:00>   [座長 黒田 真一]
5.過熱水蒸気によるポリカーボネート製CDのマテリアルリサイクル
(九州工大院生命体工学)〇西田治男、高良貴大
6.農業機械・資材分野におけるポリ乳酸の再資源化技術
(九州工大エコタウン実証研究センター)〇附木貴行 (農研機構)長澤教夫 (大洋化成)堀井崇良
(広島県立総合技研西部工技センター)田平公孝
(群馬県農技センター)堀口数子 (九州工大院生命体工学)西田治男
7.気相重合法による未利用農業資源の利用
(九州工大エコタウン実証研究センター)〇安藤義人
(九州工大院生命体工学)李喜星、金同希、白井義人、西田治男 (農研機構)長澤教夫
<17:10〜19:00>若手ポスター賞表彰式・懇親会 (1号館2階 カフェテリア)
受付期間 2013年05月15日〜2013年08月02日
参加要領 1) 定員200名
2) 参加費 @企業・大学・官公庁 4,200円 A学生2,100円 B高分子学会名誉・終身・フェロー・ゴールド・シニア会員 2,100円C高分子グリーンケミストリー研究会メンバー 3,150円
3)懇親会費 1.企業・大学・官公庁4,000円 2.学生2,000円
  懇親会のキャンセルの場合は、係る費用をご負担いただくことがあります。
4) 申込方法 Webにて申込後、参加費を8月末日までにご送金下さい。参加証、請求書(希望者のみ)を送付いたします。
5) 振込先:銀行振込<三菱東京UFJ銀行 銀座支店 (普通) 1126232(公社)高分子学会>
郵便振替<00110-6-111688(公社)高分子学会>
振込手数料は振込人にてご負担くださいますようお願いいたします。
銀行・郵便振替の領収書をもちまして本会からの領収書にかえさせていただきます。
6)その他:演題・講演者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承下さい。

登録が完了すると受理通知が届きます。24時間経っても受理通知が届かない場合、開催間際になっても参加証が届かない場合は下記までお問い合わせください。

※WEBからの申込は8月2日(金)午前までです。以降は下記までお問合わせください。

開催日は8月5日のみとなりました。

問合先 公益社団法人 高分子学会 第2回グリーンケミストリー研究会シンポジウム係
〒104-0042 東京都中央区入船3-10-9 新富町ビル6F
TEL 03-5540-3771  FAX 03-5540-3737