06-2ポリマーフロンティア21
電気を操る高分子・電気が操る高分子(1)導電性高分子の歴史とサイエンス |
趣旨 |
70年代末の白川法ポリアセチレンの発見を契機とした導電性高分子の研究は、その後急速広範に発展して近年もその産業への応用が依然盛んに検討されています。本企画は応用の研究に携わる研究者と初学者を主な対象とし、導電性高分子とそれに関連する有機伝導体の理論について包括的に学ぶ事を目的とします。当分野は化学者と物理学者が垣根を越えて協力し合い実験と理論が並行に発展しました。理論を切り口にそれらを体系的に振り返ることは、この分野のさらなる発展特に実用を目指す研究者にとって得がたい機会となると考えます。また波及効果が大きい未踏の超伝導と非線形光学の可能性も議論いたします。 <担当企画委員からのひとこと> バンド理論になじみが無い方にも十分な配慮をした構成になっていますので、理論が苦手な方にも是非御利用いただきたいと思います。続く同(2)(3)で応用にあたる有機半導体やエネルギー変換デバイスを取り上げますが、そちらを検討されている方にもとりわけ有意義な企画と思います。今回は幸いにも当該分野のわが国でも最良の講師の方々を結集することができました。この機会をお見逃し無く。
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主催 |
高分子学会 行事委員会 |
協賛 |
日本化学会 |
開催日 |
2006年06月08日 10:20〜17:10 |
開催場所 |
東京工業大学 百年記念館フェライト会議室(3階)
目黒区大岡山2-12-1
Tel:03-5734-3331
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交通 |
東急目黒線・東急大井町線 大岡山駅下車徒歩約1分 http://www.titech.ac.jp/access-and-campusmap/j/o-okayama-campus-j.html |
プログラム |
<10:20〜11:30> 1.序論 -導電性高分子研究の歴史と将来- (大阪大学先端科学イノベーションセンター)吉野 勝美 導電性高分子研究の歴史を理論、実験、応用の相互発展という視点で振り返るとともに、この分野の今後のさらなる発展の可能性について解説する。
<11:30〜12:40> 2.基礎編 -導電性高分子の伝導機構- (首都大学東京理工学研究科)溝口 憲治 導電性高分子とその他の有機伝導体の伝導機構について解説する。バンドの形成、ソリトンやポーラロンの基本から説き起こしできるだけ丁寧に解説する。
<13:30〜14:40> 3.導電性高分子の理論と実証 (産業技術総合研究所)阿部 修治 導電性高分子の理論は多くの実験(各種分光法、伝導、光物性、等)に裏付けられながら発展してきた。その歴史、現状そして課題を包括的に解説する。
<14:50〜16:00> 4.導電性高分子のソリトン動力学と有機非線形光学材料 (NTT)森 裕平 計算機を用いたシミュレーションによるソリトンの動力学研究について概説し、さらに導電性高分子の非線形光学への応用の検討について解説する。
<16:00〜17:10> 5.有機超伝導体と導電性高分子 (同志社大学研究開発推進機構)石黒 武彦 有機超伝導体研究の歴史と現状を概説し、高分子超伝導体の可能性について議論する。 |
受付期間 |
2006年04月18日〜2006年06月06日 |
参加要領 |
1) 定員100名 2) 参加費 @企業21,000円 A大学・官公庁10,500円 B学生・ゴールド・シルバー3,150円 年会費制会員の団体からのご参加は、何名様でも割引料金となります。 a) 会社16,800円 b) 大学・官公庁8,400円 3) 申込方法 WEBにてお申込ください。随時、参加証と請求書を送付いたします。 4) 参加費の支払い 請求書到着後6月末日までにお願いします。 銀行・郵便振替の領収をもちまして本会からの領収書とさせていただきます。 振込先銀行:三菱東京UFJ銀行 銀座支店 (普通) 1126232 社団法人高分子学会 郵便振込:00110-6-111688 社団法人高分子学会 5) その他 演題・講演者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承下さい。
申 込 先 (社)高分子学会 06-2ポリマーフロンティア21係 〒104-0042 東京都中央区入船3-10-9 新富町ビル6F TEL 03-5540-3770 FAX 03-5540-3737
※Webでのお申し込みは6月7日(水)午前までとさせていただきます。以降は上記宛お問い合わせ下さい。 |