国際純正応用化学連合(IUPAC)高分子命名法委員会による高分子科学の基本的術語の用語集(日本語訳)

国際純正応用化学連合(IUPAC)高分子命名法委員会*1による

高分子科学の基本的術語の用語集*2(日本語訳)*3

畑田耕一 Koichi HATADA 大阪大学大学院基礎工学研究科

要旨:科学の分野において、基本的な術語を明瞭かつ曖昧さがないように定義することは特に重要である。命名法はこれらの基本的な術語をもとにして作られるので、その作成と改訂には細心の注意が必要である。1974年、本委員会は「ポリマーに関する術語の基本的定義(1974)(Pure Appl. Chem. 1974, 40, 479-491)を公表した。委員会はこれらの定義を基礎として活動を続け、多くの命名法を作成してきた。これらの基本的術語の大部分はよくその目的を果たしている。しかしながら高分子科学の発展、および、これまでの基本的術語では表現できない新しい術語の定義の必要性から、基本的術語についての上記文書の改訂が次第に必要となってきた。このようにして、その発行からおよそ20年を経たいま、委員会は改訂ならびに拡大した基本的術語の定義の用語集を公表することになった。この新しい用語集は、著名な研究者および学術雑誌編集主幹の助言と協力を得て委員会により作成されたものである。

*1 IUPAC高分子部会の高分子命名法委員会は、高分子の命名法と術語の定義についての数々の勧告を公表している。本稿では、高分子科学の基本的術語の用語集[Glossary of Basic Terms in Polymer Science (IUPAC Recommendations 1996), Pure Appl.Chem., 68, 2287-2311 (1996) ]を紹介する。なお、このIUPAC勧告文書の作成に委員として貢献したのは次の諸氏である。

正委員: G. Allegra (Italy), R. E. Bareiss (Germany), N. M. Bikales (USA), K. Hatada (Japan), A. D. Jenkins (UK), J. Kahovec (Czech Republic), P. Kratochvíl(Czech Republic), E. Maréchal (France), W. V. Metanomski (USA), I. Mita (Japan), C. Noël (France), I. M. Papisov (Russia), V. P. Shibaev (Russia), R. F. T. Stepto (UK), U. W. Suter (Switzerland), W. J. Work (USA)

準委員: J. V. Alemán (Spain), M. Baron (Argentina), J.-I. Jin (Korea), K. Matyjaszewski (USA), L. Shi (PR China), P. Sigwalt (France)

その他の委員: H.-G. Elias (USA), R. B. Fox (USA), K. L. Loening (USA), N. A. Platé (Russia), A. Sirigu (Italy), T. Tsuruta (Japan)

*2 ”Glossary of Basic Terms in Polymer Science (IUPAC Recommendations 1996), Pure Appl. Chem., 68, 2287-2311 (1996)より、許可を得て日本語版を作成し掲載した。

*3 高分子学会高分子命名法委員会は1973年以来、IUPAC勧告文書の国内への紹介とそれらのうち必要と思われるものの日本語訳(全訳または要訳)を作成、公表してきた。現在の委員は次の通りである。

<委員長> 畑田耕一

<委 員> 岡田鉦彦、奥田謙介、角岡正弘、寺町信哉、中村茂夫、小林四郎、野瀬卓平、堀江一之、増田俊夫

<顧 問> 鶴田禎二、三田達

前文

 概念を明確に示すためには、理想化された定義を採用せねばならないが、他方、ポリマー科学の現実に目を向けることも必要である。現実のポリマーが分子レベルおよびバルク(bulk)レベルで示す構造や性質の理想的なものからのずれは、有機化学や無機化学で取り扱われる通常の低分子化合物とは違った形で生じてくる。この理想性からのずれは、以下に述べる定義の中に明示的な形で考慮されてはいないが、ここに推奨されている命名法は、現実のポリマー分子が優勢にもっている構造上の特徴に対しても有効に応用できる。例えば「実質的に・・」、「ほぼ完全に・・」あるいは「高度に・・」といった、正確ではないが特に説明を加えなくてもわかる副詞あるいは形容詞を加えることもできる。このような表現は、厳密さに欠けることは間違いないが、このようなことなしでは、ポリマー科学に関する情報交換の不可能なことは経験豊かな高分子科学者には理解されるものと思う。

 従来、名詞として使われるポリマー(polymer)という語の意味は曖昧であった。すなわち、一般に物質としての“ポリマー”および分子としての“ポリマー”の両方を表すのに用いられている。今後は、高分子(macromolecule)を個々の分子に対して用いる一方、ポリマーを高分子の集合体としての物質を表すのに用いることにする。ポリマーという語は一般に容認されている用法にしたがって、形容詞としても用いることもできる*(たとえば、ポリマーブレンド、ポリマー分子など)。

*(訳者注)  Macromolecule”の直訳は巨大分子であるが、今日では“高分子”を対応させている。もともと“高分子”という語は、“Hochmolekulare Organische Verbindungen”の訳語として“高級分子量有機化合體”に始まり、“高級高分子量化合物”から“高分子化合物”などを経て定着した経緯から、物質の意味で用いられることも多い。この用語集では、特にことわりのない限り上述のように高分子は分子としての“Macromolecule”に対応させた。第1章では分子と分子構造に関する定義、第2章では物質に関する定義を、また第3章では反応に関する定義をまとめている。

 1974年に刊行された、本勧告の前身にあたる「ポリマーに関する術語の基本的定義(1974)」では、構造基礎および過程基礎の二系統の定義に分けられている。本用語集では、1.分子および分子構造、2.物質、3.反応の三節に分割することにより、使いやすく、また、わかりやすくなるよう配慮されている。反面、一つの術語の定義に構造基礎と過程基礎の概念が混在しているなど、若干論理性に欠ける面がある。(例えば、定義1.1の訳者注*2参照)

1 分子および分子構造

1.1 高分子、ポリマー分子(macromolecule, polymer molecule)

相対分子質量の大きい分子で、相対分子質量の小さい分子から実質的または概念的に得られる単位*1の多数回の繰返しで構成された構造をもつものをいう。*2

()

1. 多くの場合、とくに合成ポリマー分子の場合には、1個あるいは数個の構成単位の増減によってその分子の諸性質が影響を受けるのでなければ、その分子は相対分子質量の大きい分子と見なされる。ただし、高分子の性質がその分子構造の微細部分に強く依存するような特定の高分子*3の場合には上の記述は当てはまらないことに注意する必要がある。

2. 分子の一部または全部が大きい相対分子質量を持ち、且つ分子が相対分子質量の小さい分子から実質的あるいは概念的に得られる単位*1の多数回の繰返しで構成されているとき、それら(分子の一部または全部)macromolecularまたはpolymericという形容詞を用いて表現される。また、polymerを形容詞的に用いてもよい。*4

*1 (訳者注) 例えば、スチレンから1-フェニルスチレン単位が得られるのは実質的誘導であり、仮想上のモノマーであるビニルアルコールから1-ヒドロキシエチレン単位が得られるのは、概念的誘導である。

*2 (訳者注) 「ポリマーに関する術語の基本的定義(1974)」ではポリマーの第一義的な定義は構造基礎であるとの概念をもとに、“ポリマー”が定義されている。その表現に従えば、ポリマー分子は、“1種または数種の原子あるいは原子団(構造単位)が、互いに数多く繰り返し連結していることを特徴とする分子”と定義できるが、本用語集の定義では、ポリマー分子がモノマー分子から生成するという過程基礎の要素を加味した表現がとられている。

*3 (訳者注) 例えば、機能性高分子(特に酵素や核酸など)

*4 (訳者注) このような場合、日本語では「高分子」あるいは「ポリマー」を形容詞的に用いるのが普通である。

1.2 オリゴマー分子(oligomer molecule)

中程度の大きさの相対分子質量をもつ分子で、相対分子質量の小さい分子から実質的あるいは概念的に得られる単位*1の少数回の繰返しで構成された構造をもつものをいう。

()

1. 1個または数個の構成単位(定義1.14参照)を除去することによりその性質が大きく変化するような分子は、中程度の相対分子質量をもつと見なされる。

2. 分子の一部または全部が中間の相対分子質量を持ち、且つ分子が相対分子質量の小さい分子から実質的あるいは概念的に得られる単位*1の少数回の繰返しで構成されているとき、それら(分子の一部または全部)oligomericという形容詞を用いて表現される。またoligomerを形容詞的に用いてもよい。*2

* 1 (訳者注) 定義1.1の訳者注*1参照

* 2 (訳者注) このような場合、日本語では「オリゴマー」を形容詞的に用いるのが普通である。

1.3 モノマー(単量体)分子(monomer molecule)

高分子(定義 1.1 参照)の基本構造の構成単位(定義 1.14 参照)となり得る分子をいう。*

* (訳者注) 原文では、この訳文の前に“重合(定義3.1参照)して(A molecule which can undergo polymerization)”という一節が付されており、3.1の重合の定義とのcircular-definitionの形になっているので、日本語訳ではこの語句を削除した。

1.4 規則性高分子(regular macromolecule)

ただ1種の構成単位(定義 1.14 参照)が単一の連結法で繰返された構造をもつ高分子(定義 1.1 参照)をいう。

1.5 不規則性高分子(irregular macromolecule)

2種以上の構成単位(定義 1.14 参照)の繰返しからなる構造をもつ高分子(定義 1.1 参照)、または構成単位の連結法が単一でない構造をもつ高分子をいう。

1.6 線状高分子(linear macromolecule)

実質的または概念的*に、相対分子質量の小さい分子に由来する単位が線状に数多く繰返された構造をもつ高分子(定義 1.1 参照)をいう。

* (訳者注) 定義1.1の訳者注*1参照

1.7 規則性オリゴマー分子(regular oligomer molecule)

ただ1種の構成単位(定義 1.14 参照)が単一の連結法で繰返された構造をもつオリゴマー分子(定義 1.2 参照)をいう。

1.8 モノマー単位、単量体単位、マー(monomeric unit, monomer unit, mer)

高分子(定義 1.1 参照)またはオリゴマー分子(定義 1.2 参照)中で、単量体(定義 1.3 参照)1分子から形成される最大の構成単位(定義 1.14 参照)をいう。

()

高分子またはオリゴマー分子の構造中のモノマー分子に由来する最大の構成単位は monomericあるいは形容詞的に用いた monomerという語により記述される。*

* (訳者注) 日本語では、「モノマー」あるいは「単量体」を形容詞的に用いるのが普通である。

1.9 マクロモノマー分子(macromonomer molecule)

モノマー分子(定義 1.3 参照)として振舞うことを可能とさせる官能基を末端にもつ高分子(定義 1.1 参照)で、生成高分子中ではただ1種のモノマー単位(定義 1.8 参照)を構成するものをいう。

1.10 マクロラジカル(macroradical)

高分子(定義 1.1 参照)のラジカルをいう。

1.11 プレポリマー分子(pre-polymer molecule)

2つ以上の反応性基を通して更なる重合(定義 3.1 参照)に関与しうる高分子(定義 1.1 参照)またはオリゴマー分子(定義 1.2 参照)で、最終生成高分子中の少なくとも1個の分子鎖の構成単位となり得るものをいう。

()

反応性を有する両末端基(定義 1.35 参照)を通して、更なる重合に関与しうるプレポリマー分子はテレケリック分子 (telechelic molecule) と呼ばれる。両末端の反応性基は、多くの場合この目的に会うよう意図的に導入される。

1.12 マクロモノマー単位(macromonomeric unit, macromonomer unit)

高分子(定義 1.1 参照)中で、1個のマクロモノマー分子(定義 1.9 参照)から形成される最大の構成単位(定義 1.14 参照)をいう。

1.13 重合度(degree of polymerization)

1個の高分子(定義 1.1 参照)、オリゴマー分子(定義 1.2 参照)、ブロック(定義 1.62 参照)、または分子鎖(定義 1.30 参照)中に含まれるモノマー単位(定義 1.8 参照)の数をいう。

1.14 構成単位(constitutional unit)

高分子(定義 1.1 参照)、オリゴマー分子(定義 1.2 参照)、ブロック(定義 1.62 参照)、または分子鎖(定義 1.30 参照)の基本構造の一部分を構成する原子または原子団(場合によっては、ペンダント原子またはペンダント原子団を持つ)をいう。

 

1.15 構成繰返し単位(constitutional repeating unit [CRU])

その繰返しによって規則性高分子(定義 1.4 参照)、規則性オリゴマー分子(定義 1.7 参照)、規則性ブロック(定義 1.62 参照)、または規則性分子鎖(定義 1.30 参照)を構成する構成単位(定義 1.14 参照)のうち、最小のものをいう。

1.16 配置単位(configurational unit)

ある構成単位(定義 1.14 参照)が、少なくとも1個の明確にされた立体異性の場所をもつ場合、この構成単位を配置単位という。

1.17 配置基本単位(configurational base unit)

規則性高分子(定義 1.4 参照)、規則性オリゴマー分子(定義 1.7 参照)、規則性ブロック(定義 1.62 参照)、または規則性分子鎖(定義 1.30 参照)中の構成繰返し単位(定義 1.15 参照)で、主鎖(定義 1.34 参照)中に少なくとも1個の明確にされた立体異性の場所をもつものを配置基本単位という。

1.18 配置繰返し単位(configurational repeating unit)

規則性高分子(定義 1.4 参照)、規則性オリゴマー分子(定義 1.7 参照)、規則性ブロック(定義 1.62 参照)、または規則性分子鎖(定義 1.30 参照)の主鎖(定義 1.34 参照)において1個または複数の立体異性の場所が立体配置に関し、どのように繰返されるかを記述するために、配置基本単位(定義 1.17 参照)を連続して組をつくることができる。それらのうち最小の組を配置繰返し単位という。

1.19 立体繰返し単位(stereorepeating unit)

規則性高分子(定義 1.4 参照)、規則性オリゴマー分子(定義 1.7 参照)、規則性ブロック(定義 1.62 参照)、または規則性分子鎖(定義 1.30 参照)の主鎖(定義 1.34 参照)における配置繰返し単位(定義1.18参照)のすべての立体異性の場所の配置が明確にされているものを立体繰返し単位(定義 1.18 参照)という。

1.20 タクチシチー(tacticity)

規則性高分子(定義 1.4 参照)、規則性オリゴマー分子(定義 1.7 参照)、規則性ブロック(定義 1.62 参照)、または規則性分子鎖(定義 1.30 参照)の主鎖(定義 1.34 参照)において、配置繰返し単位(定義 1.18 参照)がどの程度規則正しい仕方で連続しているかを示す尺度をタクチシチーという。

1.21 タクチック高分子(tactic macromolecule)

配置繰返し単位(定義1.18 参照)のすべてが同じである規則性高分子(定義 1.4 参照)をいう。

1.22 立体規則性高分子(stereoregular macromolecule)

ある規則性高分子(定義 1.4 参照)が、ただ1種の立体繰返し単位(定義 1.19 参照)からなる場合、この高分子を立体規則性高分子という。

1.23 イソタクチック高分子(isotactic macromolecule)

あるタクチック高分子(定義 1.21 参照)が、ただ1種の配置基本単位(定義 1.17 参照)からなる場合、この高分子をイソタクチック高分子という。*

()

1. イソタクチック高分子では、配置繰返し単位(定義 1.16 参照)は配置基本単位と同じである。

2. イソタクチック高分子は、メゾ2連子(定義 1.64 参照)からなる。

* (訳者注) 原文には「それが隣接した構成単位に対して単一の方法で連結している場合」という語句があり、構成単位をつなぐ際の向きの制限を述べている。しかし、向きの異なる構成単位[-CH(CH3)CH2--CH2CH(CH3)-など]は別のものと見なされる。これは、「ただ一種の配置基本単位」という限定と重複するので、ここでは削除した。

1.24 シンジオタクチック高分子(syndiotactic macromolecule)

あるタクチック高分子(定義 1.21 参照)が、互いに鏡像異性の関係にある配置基本単位(定義 1.17 参照)の交互配列からなる場合、この高分子をシンジオタクチック高分子という。*

()

1. シンジオタクチック高分子では、配置繰返し単位(定義 1.16 参照)は互いに鏡像異性の関係にある2個の配置基本単位からなる。

2. シンジオタクチック高分子は、ラセモ2連子(定義 1.64 参照)からなる。

* (訳者注) 原文には「それが隣接した構成単位に対して単一の方法で連結している場合」という語句があり、構成単位をつなぐ際の向きの制限を述べているが、イソタクチック高分子の訳者注と同様の理由で、ここでは削除した。

1.25 アタクチック高分子(atactic macromolecule)*

ある規則性高分子(定義 1.4 参照)の分子が、可能なすべての配置基本単位(定義 1.17 参照)を無秩序に配列した形に記述できる場合、このポリマーをアタクチックポリマーという。

* (訳者注) 原文の定義は「配置(基本)単位のすべては同一でない規則性高分子をいう。 」である。しかし、この定義によれば2種の“配置基本単位”を同数含むシンジオタクチック高分子はアタクチック高分子になる。また、この定義をすべての“配置単位”は同一でないと読むと意味のない定義になる。これは「ポリマーに関する術語の基本的定義(1974)」の中のアタクチックポリマーの定義「ある規則性ポリマーの分子が、可能なすべての配置基本単位を同数ずつ無秩序に配列した形に記述できる場合、このポリマーをアタクチックポリマーという。」から“同数ずつ”という語句を省いた定義を作ろうとした際に起こった文章上の誤りである。

1.26 ブロック高分子(block macromolecule)

線状に連結した複数のブロック(定義 1.62 参照)で構成された高分子(定義 1.1 参照)をいう。

1.27 接合単位(junction unit)

ブロック高分子(定義 1.26 参照)中のブロック間にある原子または原子団で、繰返されていないものをいう。

1.28 グラフト高分子(graft macromolecule)

ある高分子中に側鎖(定義 1.53 参照)として主鎖(定義 1.34 参照)に結合した1種または数種のブロック(定義 1.62 参照)があり、しかもこれらの側鎖が主鎖とは異なる構成(化学構造)上または配置上の特徴をもつ場合、この高分子をグラフト高分子(定義 1.1 参照)という。

1.29 ステレオブロック高分子(stereoblock macromolecule)

複数の立体規則性ブロック(定義 1.62 参照)を含むブロック高分子(定義 1.26 参照)をいう。立体規則性のないブロックを含んでいてもよい。*

* (訳者注) 例えば、イソタクチックポリスチレンとシンジオタクチックポリスチレンとポリエチレンのブロックからなるブロック共重合体。

1.30 分子鎖(chain)

末端基(定義 1.35 参照)、分岐点(定義 1.54 参照)あるいは高分子特有の境界構成単位間に、線状または分岐状に連なった構成単位(定義 1.14 参照)で構成される高分子(定義 1.1 参照)、オリゴマー分子(定義 1.2 参照)またはブロック(定義 1.62 参照)の全部または一部を分子鎖という。

()

1.線状単条高分子(定義 1.39 参照)を除いて、分子鎖の定義はいくぶん任意である。

2.環状高分子には末端基がないが、分子鎖と見なすことにする。

3.境界構成単位の間に分岐点はいくらあっても構わない。

4.適切と思われる場合には、高分子という術語に関わる定義を分子鎖に適用することができる。

1.31 副分子鎖(subchain)

分子鎖(定義 1.30 参照)中に任意に選んだ連続する複数の構成単位(定義 1.14 参照)からなる連鎖をいう。

()

副分子鎖という術語は分子鎖中の構成単位の指定された連鎖を定義するのに使われる。

1.32 線状分子鎖(linear chain)

境界構成単位間で分岐点(定義 1.54 参照)のない分子鎖(定義 1.30 参照)をいう。

1.33 分岐分子鎖、枝分かれ分子鎖(branched chain)

境界構成単位間に少なくとも1個の分岐点(定義 1.54 参照)をもつ分子鎖(定義 1.30 参照)をいう。

1.34 主鎖(main chainbackbone)

それ以外のすべての分子鎖[長分子鎖 (定義 1.36 参照)または短分子鎖 (定義 1.37 参照)、またはその両方]が、ペンダントと見なされるような線状分子鎖(定義 1.32 参照)をいう。

()

2個以上の分子鎖が等しく主鎖と見なされる場合は、もっとも単純に表記できるものを主鎖に選ぶ。

1.35 末端基(end-group)

高分子(定義 1.1 参照)またはオリゴマー分子(定義 1.2 参照)の末端にある構成単位(定義 1.14 参照)をいう。

1.36 長分子鎖(long chain)

大きい相対分子質量をもつ分子鎖(定義 1.30 参照)をいう。

()

定義 1.1の注1参照。

1.37 短分子鎖(short chain)

小さい相対分子質量をもつ分子鎖(定義 1.30 参照)をいう。

()

定義 1.2の注1参照。

1.38 単条分子鎖(single-strand chain)

隣接した構成単位が2個の原子(それぞれの構成単位に1個ずつ)を通して互いに連結しているような構成単位(定義 1.14 参照)からなる分子鎖(定義 1.30 参照)をいう。

1.39 単条高分子(single-strand macromolecule)

隣接した構成単位が2個の原子(それぞれの構成単位に1個ずつ)を通して互いに連結しているような構成単位(定義 1.14 参照)からなる高分子(定義 1.1 参照)をいう。

1.40 複条分子鎖(double-strand chain)

隣接した構成単位が3個または4個の原子(2個はそれぞれの構成単位の一方側で1個または2個は他方側)を通して互いに連結しているような構成単位(定義 1.14 参照)からなる分子鎖(定義 1.30 参照)をいう。

1.41 複条高分子(double-strand macromolecule)

隣接した構成単位が3個または4個の原子(2個はそれぞれの構成単位の一方側で1個または2個は他方側)を通して互いに連結しているような構成単位(定義 1.14 参照)からなる高分子(定義 1.1 参照)をいう。

1.42 スピロ分子鎖(spiro chain)

連続した環からなる複条分子鎖(定義 1.40 参照)で、隣接した環同士はただ1個の原子を通して連結しているものをいう。

()

スピロ分子鎖とは、隣接した構成単位(定義 1.14 参照)が3個の原子(2個はそれぞれの構成単位の一方側で1個は他方側)を通して互いに連結している複条分子鎖(定義 1.40 参照)のことである。

1.43 スピロ高分子(spiro macromolecule)

連続した環からなる複条高分子(定義 1.41 参照)で、隣接した環同士はただ1個の原子を通して連結しているものをいう。

()

スピロ高分子とは、隣接した構成単位(定義 1.14 参照)が3個の原子(2個はそれぞれの構成単位の一方側で1個は他方側)を通して互いに連結している複条高分子(定義 1.41 参照)のことである。

1.44 はしご型分子鎖(ladder chain)

連続した環からなる複条分子鎖(定義 1.40 参照)で、隣接した環同士は2個以上の原子を通して連結しているものをいう。

()

はしご型分子鎖とは、隣接した構成単位(定義 1.14 参照)が4個の原子(2個は構成単位の一方で2個は他方)を通して互いに連結している複条分子鎖(定義 1.40 参照)のことである。

1.45 はしご型高分子(ladder macromolecule)

連続した環からなる複条高分子(定義 1.41 参照)で、隣接した環同士は2個以上の原子を通して連結しているものをいう。

()

はしご型高分子とは、隣接した構成単位(定義 1.14 参照)が4個の原子(2個は構成単位の一方で2個は他方)を通して互いに連結している複条高分子(定義 1.41 参照)のことである。

1.46 多条分子鎖(multi-strand chain)

隣接した構成単位(定義 1.14 参照)5個以上の原子(少なくとも一方の構成単位は3つ以上)を通して互いに連結しているような構成単位からなる分子鎖(定義 1.30 参照)をいう。

()

構成単位の少なくとも一方がn個の原子を通して連結しているような構成単位からなる分子鎖はn-条分子鎖(n-strand chain)(たとえば、3条分子鎖)という。nが一義的に決められないときは、もっとも数の大きいものを選ぶ。

1.47 多条高分子(multi-strand macromolecule)

隣接した構成単位(定義 1.14 参照)5個以上の原子(少なくとも一方の構成単位は3つ以上)を通して互いに連結しているような構成単位からなる高分子(定義 1.1 参照)をいう。

()

構成単位の少なくとも一方がn個の原子を通して連結しているような構成単位からなる高分子はn-条高分子(n-strand macromolecule)(たとえば、3条高分子)という。nが一義的に決められないときは、もっとも数の大きいものを選ぶ。

1.48 骨格構造(skeletal structure)

高分子(定義 1.1 参照)、オリゴマー分子(定義 1.2 参照)、ブロック(定義 1.62 参照)または分子鎖(定義 1.30 参照)の構成単位(定義 1.14 参照)の幾何学的表記を決定する原子配列をいう。

1.49 骨格原子(skeletal atom)

骨格構造(定義 1.48 参照)中の原子をいう。

1.50 骨格結合(skeletal bond)

2個の骨格原子(定義 1.49 参照)をつなぐ結合をいう。

1.51 星型高分子(star macromolecule)

1個の分岐点(定義 1.54 参照)から線状分子鎖(定義 1.32 参照)(腕)が出ている高分子(定義 1.1 参照)をいう。

()

1.分岐点からn本の線状分子鎖(腕)が出ている星型高分子のことをn-星型高分子 (n-star macromolecule)(たとえば、5-星型高分子)という。

2.星型高分子の腕が構成(化学構造)および重合度に関して同じである場合は、その高分子のことを規則性星型高分子 (regular star macromolecule)*という。

3.星型高分子のそれぞれの腕が異なる構成単位から構成されている場合は、その高分子のことを混合鎖星型高分子 (variegated star macromolecule) という。

*(訳者注) ここでいう”規則性”は骨格構造の規則性であり、定義1.4の”規則性”とは若干意味が異なる。

1.52 櫛型高分子(comb macromolecule)

線状側鎖(定義 1.53 参照)が出ている三叉分岐点(定義 1.54 参照)を主鎖(定義 1.34 参照)に数多くもつ高分子(定義 1.1 参照)をいう。

()

1.主鎖中の分岐点間の副分子鎖および主鎖の末端の副分子鎖が構成(化学構造)および重合度(定義 1.13 参照)に関して同じであり、側鎖も構成(化学構造)および重合度に関して同じである場合は、その高分子を規則性櫛型高分子 (regular comb macromolecule) という。

2.少なくとも数個の分岐点が3よりも多く枝分かれしている場合、その高分子をブラシ状高分子 (brush macromolecule) という。

1.53 枝、側鎖、ペンダント分子鎖(branchside-chainpendant chain)

高分子(定義 1.1 参照)の分子鎖(定義 1.30 参照)から伸びているオリゴマー(定義 1.2 参照)程度または高分子量(定義 1.1 参照)の枝をいう。

()

1.オリゴマー分子鎖程度の枝のことを短鎖分枝 (short-chain branch) という。

2.高分子量の枝のことを長鎖分枝 (long-chain branch) という。

1.54 分岐点(branch point)

(定義 1.53 参照)が分子鎖(定義 1.30 参照)と接する点をいう。

()

1.線状分子鎖がf本出ている分岐点のことをf-官能性分岐点 (f-functional branch point)(たとえば、5-官能性分岐点)という。あるいは、3官能性(trifunctional)4官能性(tetrafunctional)5官能性(pentafunctional)という術語も使われる(たとえば、5官能性分岐点)。

2.網目中の分岐点のことを接合点 (junction point) という。

1.55 分岐単位(branch unit)

分岐点(定義 1.54 参照)を含む構成単位(定義 1.14 参照)をいう。

 

()

線状分子鎖がf本出ている分岐単位のことをf-官能性分岐単位 (f-functional branch unit) (たとえば、5-官能性分岐単位)という。あるいは、3官能性(trifunctional)4官能性(tetrafunctional)5官能性(pentafunctional)という術語も使われる(たとえば、5官能性分岐単位)。

1.56 ペンダント基、側基(pendant groupside-group)

オリゴマー分子鎖(定義 1.2 参照)でもポリマー分子鎖(定義 1.1 参照)でもない主鎖(定義 1.30 参照)から出ている側枝をいう。

1.57 大環状高分子(macrocycle)

環状の高分子(定義 1.1 参照)または高分子中に存在する高分子量の環状部分をいう。

()

1.定義 1.30の注 2参照。

2.文献中では、macrocycleという言葉が、定義 1.1で定めたような高分子ではなく、小さい相対分子質量の分子に対しても用いられている。

1.58 網目(network)

 高度に分岐し、多数の閉じた経路(ループ)を持つ高分子(定義1.1参照)をいい、各構成単位(定義1.14参照)は他の各構成単位まで、さらにはその高分子相の巨視的境界まで、高分子中を通る多数の永久的経路でつながっている。このような経路数はそれらの間に入っている平均結合数が増えると共に増加する。すなわち、その経路は平均としてその高分子網目の広がりに対応して広がっていなければならない。

()

1.通常、そしてゴム弾性を示すすべての系においては、異なった径路の数はきわめて多い。しかし、ほとんどの場合は1個の経路によってのみ結合している構成単位がいくらかは存在する。

2.網目の構造を貫く永久的な経路がすべて共有結合である場合は、共有結合網目 (covalent network) という術語を使う。

3.網目の構造を貫く永久的な経路の一部は共有結合ではなく、少なくとも部分的には、その相互作用を取り除くと個々の高分子または網目でない高分子に分れてしまうような物理的相互作用によって結合している場合は、物理網目 (physical network) という術語を使う。

1.59 架橋(crosslink)

少なくとも4本の分子鎖(定義 1.30 参照)が出ている高分子(定義 1.1 参照)中の小さな領域をいい、高分子中のサイトまたは官能基の反応によって、または、高分子間の相互作用によって形成される。

()

1.小さな領域とは、結合、原子団、あるいはオリゴマー鎖によって連結した原子、原子団あるいは分岐点である。

2.大抵の場合、架橋は共有結合構造であるが、この術語は、弱い化学的相互作用、結晶の一部、物理的相互作用、絡まりによって生成する構造にも用いられる。

1.60 ミクロ網目(micronetwork)

高度に枝分かれし、多数の閉じた経路(ループ)を持つ高分子(定義 1.1 参照)で、コロイド的大きさのものをいう。

1.61 自由鎖端(loose end)

ただ一カ所で網目(定義 1.58 参照)と結合している分子鎖(定義 1.30 参照)をいう。

1.62 ブロック(block)

高分子(定義 1.1 参照)の一部で、数多くの構成単位(定義 1.14 参照)からなり、その隣接する部分には存在しない特徴を少なくとも1種もつものをいう。

()

高分子に関係する定義は、それが適切であれば、ブロックに対しても適用される。

1.63 構成連鎖(constitutional sequence)

1種または数種の構成単位(定義 1.14 参照)を一定の順序で含む分子鎖(定義 1.30 参照)の全部または一部をいう。

()

2個の構成単位からなる構成連鎖を2連子 (diad) 3個の構成単位からなるものを3連子 (triad) という。連鎖長が増加するに従って、4連子 (tetrad) 、5連子 (pentad) 、6連子 (hexad) 、7連子 (heptad) 、8連子 (octad) 、9連子 (nonad) 、10連子 (decad) 、11連子 (undecad) などという。

1.64 配置連鎖(configurational sequence)

1種または数種の配置単位(定義 1.16 参照)を一定の順序で含む分子鎖(定義 1.30 参照)の全部または一部をいう。

()

2個の配置単位からなる配置連鎖を2連子 (diad)3個の構成単位からなるものを3連子 (triad) という。連鎖長が増加するに従って、4連子 (tetrad) 、5連子 (pentad) 、6連子 (hexad) 、7連子 (heptad) 、8連子 (octad) 、9連子 (nonad) 、10連子 (decad) 、11連子 (undecad) などという。

1.65 高分子電解質分子(polyelectrolyte molecule)

イオン性官能基またはイオン化が可能な基、あるいは、その両方をもつ構成単位(定義 1.14 参照)を数多く含む高分子(定義 1.1 参照)をいう。

1.66 イオノマー分子(ionomer molecule)

イオン性官能基またはイオン化が可能な基、あるいは、その両方をもつ構成単位(定義 1.14 参照)を少量ではあるが無視できないくらい含む高分子(定義 1.1 参照)をいう。

()

いくつかのたんぱく質分子はイオノマー分子に分類される。

 

2 物質

2.1 モノマー(monomer)

モノマー分子(定義 1.3 参照)からなる物質をいう。

2.2 ポリマー、重合体(polymer)

高分子(定義 1.1 参照)からなる物質をいう。

2.3 オリゴマー(oligomer)

オリゴマー分子(定義 1.2 参照)からなる物質をいう。

()

テロマー化(定義 3.2 参照)で得られるオリゴマーのことはしばしばテロマー (telomer) と呼ばれる。

2.4 ホモポリマー、単独重合体(homopolymer)

1種の(実在の、または潜在的、または仮想的)モノマー(定義 2.1 参照)からつくられたポリマー(定義 2.2 参照)をいう。

()

1.多くのポリマーが相補的なモノマー間の反応で得られる。これらのモノマーは、互いに反応して「潜在的モノマー」となり、その重合によりホモポリマーとみなすことのできる生成物を与えるであろうことが容易に想像できる。一般的な例としては、ポリエチレンテレフタラート、ポリヘキサメチレンアジパミドなどが挙げられる。

2.他のポリマー分子の構造を化学的に修飾することにより、仮想的なモノマーの単独重合で得られたものと見なせるようなポリマーの得られることがある。これらのポリマーはホモポリマーとみなすことができる。例:ポリビニルアルコール。

2.5 コポリマー、共重合体(copolymer)

2種以上の単量体(定義 2.1 参照)からつくられた重合体(定義 2.2 参照)をいう。

()

2種のモノマーの共重合(定義 3.4 参照)で得られるコポリマーのことを2元重合体 (bipolymer) 3種のモノマーから得られるものを3元重合体 (terpolymer) 4種のモノマーから得られるものを4元重合体 (quaterpolymer) ということがある。

2.6 擬コポリマー(pseudo-copolymer)

不規則性ポリマー(定義 2.16 参照)で、ただ1種のモノマー(定義 2.1 参照)から得られる分子であるが、コポリマー(定義 2.5 参照)に関する術語にみられる記述で、より適切に表現できるような構造上の特徴を有するものをいう。

 

()

それが適切であれば、コポリマーの種類を特定する形容詞を擬コポリマーに用いてもよい。たとえば、統計擬コポリマー (statistical pseudo-copolymer) という術語は、配置単位の連鎖分布が周知の統計則(定義 2.9 参照)に従うような分子からなる不規則性ポリマーの記述に用いることが出来る。

2.7 コオリゴマー(co-oligomer)

2種以上のモノマー(定義 2.1 参照)から得られるオリゴマー(定義 2.3 参照)をいう。

2.8 擬コオリゴマー(pseudo-co-oligomer)

不規則性オリゴマー(定義 2.3 参照)で、ただ1種のモノマー(定義 2.1 参照)から得られる分子であるが、コオリゴマー(定義 2.7 参照)に関する術語にみられる記述で、より適切に表現できるような構造上の特徴を有するものをいう。

2.9 統計コポリマー(statistical copolymer)

モノマー単位(定義 1.8 参照)の連鎖分布が周知の統計則に従う高分子(定義 1.1 参照)からなるコポリマー(定義 2.5 参照)をいう。

()

統計コポリマーの例としては、モノマー単位の連鎖分布がマルコフ統計に従う高分子からなるものが挙げられる。

2.10 ランダムコポリマー(random copolymer)

主鎖(定義 1.30 参照)中のあるモノマー単位(定義 1.8 参照)の存在確率が隣接するモノマー単位に依存しないような高分子(定義 1.1 参照)からなるコポリマー(定義 2.5 参照)をいう。

()

ランダムコポリマー中ではモノマー単位の連鎖分布はベルヌーイ統計に従う。

2.11 交互コポリマー(alternating copolymer)

2種の単量体単位(定義 1.8 参照)が交互に配列している高分子(定義 1.1 参照)からなるコポリマー (定義 2.5 参照)をいう。

 

()

交互コポリマーは潜在的または仮想的なモノマーから得られるホモポリマーと考えることができる。(定義 2.4 1参照)

2.12 周期コポリマー(periodic copolymer)

3種類以上のモノマー単位(定義 1.8 参照)が規則的に並んだ高分子(定義 1.1 参照)からなるコポリマー(定義 2.5 参照)をいう。

2.13 均一ポリマー、単分散ポリマー(uniform polymermonodisperse polymer)

相対分子質量と構成(化学構造)に関して均一な分子からなるポリマー(定義 2.2 参照)をいう。

()

1. すべての分子鎖が均一な相対分子質量をもっているが、線状鎖(定義 1.32 参照)と枝分かれ鎖(定義 1.33 参照)との混合物からなるポリマーは均一ではない。

2.相対分子質量と元素組成は均一であるが、複数の種類のモノマー単位からなり、その連鎖配列が異なった線状分子からなるコポリマーは、均一ではない。[たとえば、モノマー単位(定義 1.8 参照)の無秩序配列とブロック配列の分子からなるコポリマーは均一ではない。]

3.相対分子質量か構成(化学構造)のどちらか一方のみに関して均一なポリマーは、適切な修飾語句を付けるならば、“均一”と呼んでもよい(たとえば、”相対分子質量に関して均一なポリマー”)。

4.形容詞“単分散”と“多分散”は、漠然としており、自己矛盾的であるにもかかわらず、文献に深く根づいている。それらは、普通に用いられており、明らかに、もっと満足すべき術語が望ましいにもかかわらず、これからもある期間用い続けられると思われる。可能な代替語を広く探した結果、新しい術語“均一”と“不均一”が選択されて、現在ではこれらが好ましい形容詞である。

2.14 不均一ポリマー、多分散ポリマー(non-uniform polymer, polydisperse polymer)

相対分子質量または構成(化学構造)あるいはその両方に関して不均一な分子からなるポリマー(定義 2.2 参照)をいう。

()

定義 2.13の注 34参照。

2.15 規則性ポリマー(regular polymer)

規則性高分子(定義 1.4 参照)、規則性星型高分子(定義 1.51 参照)または規則性櫛型高分子(定義 1.52 参照)からなるポリマーをいう。

()

構成(化学構造)ならびに重合度が同一の腕をもつ星型高分子からなるポリマーは規則性ポリマーであると考えられる(定義 1.51の注 2参照)。同様に、主鎖の分岐点間の副分子鎖、主鎖の末端の副分子鎖および側鎖の構成(化学構造)ならびに重合度が同一であるような櫛型高分子からなるポリマーは規則性ポリマーであると考えられる(定義 1.52の注 1参照)。

2.16 不規則性ポリマー(irregular polymer)

不規則性高分子(定義 1.5 参照)からなるポリマーをいう。

2.17 タクチックポリマー(tactic polymer)

タクチック高分子(定義 1.21 参照)からなるポリマーをいう。

2.18 イソタクチックポリマー(isotactic polymer)

イソタクチック高分子(定義 1.23 参照)からなるポリマーをいう。

2.19 シンジオタクチックポリマー(syndiotactic polymer)

シンジオタクチック高分子(定義 1.24 参照)からなるポリマーをいう。

2.20 立体規則性ポリマー(stereoregular polymer)

立体規則性高分子(定義 1.22 参照)からなるポリマーをいう。

2.21 アタクチックポリマー(atactic polymer)

アタクチック高分子(定義 1.25 参照)からなるポリマーをいう。

2.22 ブロックポリマー(block polymer)

ブロック高分子(定義 1.26 参照)からなるポリマーをいう。

2.23 グラフトポリマー(graft polymer)

グラフト高分子(定義 1.28 参照)からなるポリマーをいう。

2.24 ブロックコポリマー(block copolymer)

ブロックポリマー(定義 2.22 参照)の構造をもつコポリマー(定義 2.5 参照)をいう。

()

ブロックコポリマーを構成する高分子中では、互いに隣接するブロックは構成(化学構造)が異なっている。すなわち、隣接するブロックは異なるモノマーから得られる構成単位(定義 1.14 参照)で構成されているか、または、同種のモノマー(定義 2.1 参照)から得られる構成単位からなるブロックであってもその組成または連鎖分布が異なっている。

2.25 グラフトコポリマー(graft copolymer)

グラフトポリマー(定義 2.23 参照)の構造をもつコポリマー(定義 2.5 参照)をいう。

()

グラフトコポリマーを構成する高分子中では、主鎖または側鎖(またはその両方)中の隣接するブロックは構成(化学構造)上異なっている。すなわち、隣接するブロックは、異なるモノマーから得られる構成単位(定義 1.14 参照)で構成されているか、または、同じモノマー(定義 2.1 参照)の組合せから得られる

ブロックであってもその組成または連鎖分布が異なっている。

2.26 ステレオブロックポリマー(stereoblock polymer)

ステレオブロック高分子(定義 1.29 参照)からなるポリマーをいう。

2.27 線状ポリマー(linear polymer)

線状高分子(定義 1.6 参照)からなるポリマー(定義 2.2 参照)をいう。

2.28 線状コポリマー(linear copolymer)

線状高分子(定義 1.6 参照)からなるコポリマー(定義 2.5 参照)をいう。

2.29 単条ポリマー(single-strand polymer)

それを構成している高分子(定義 1.1 参照)が単条高分子(定義 1.39 参照)であるポリマー(定義 2.2 参照)をいう。

2.30 複条ポリマー(double-strand polymer)

それを構成している高分子(定義 1.1 参照)が複条高分子(定義 1.41 参照)であるポリマー(定義 2.2 参照)をいう。

()

1. それを構成している高分子がスピロ高分子(定義 1.43 参照)であるポリマーをスピロポリマー (spiro polymer) と呼ぶ。

2. それを構成している高分子がはしご型高分子(定義 1.45 参照)であるポリマーをはしご型ポリマー (ladder polymer) と呼ぶ。

2.31 複条コポリマー(double-strand copolymer)

それを構成している高分子(定義 1.1 参照)が複条高分子(定義 1.41 参照)であるコポリマー(定義 2.5 参照)をいう。

2.32 星型ポリマー(star polymer)

星型高分子(定義 1.51 参照)からなるポリマーをいう。

2.33 櫛型ポリマー(comb polymer)

櫛型高分子(定義 1.52 参照)からなるポリマーをいう。

()

定義 1.522.15の注参照。

2.34 分岐ポリマー(branched polymer)

それを構成している分子が枝分かれ分子鎖(定義 1.33 参照)であるポリマー(定義 2.2 参照)をいう。

2.35 マクロモノマー(macromonomer)

マクロモノマー分子(定義 1.9 参照)から成るポリマーをいう。

2.36 メソゲンモノマー(mesogenic monomer)

それ自身の重合(定義 3.1 参照)によって得られるポリマー(定義 2.2 参照)に液晶の性質を与える可能性のあるモノマー(定義 2.1 参照)をlいう。

2.37 プレポリマー(pre-polymer)

プレポリマー分子(定義 1.11 参照)からなるポリマーまたはオリゴマーをいう。

2.38 高分子電解質(polyelectrolyte)

高分子電解質分子(定義 1.65 参照)からなるポリマーをいう。

2.39 イオノマー(ionomer)

イオノマー分子(定義 1.66 参照)からなるポリマーをいう。

2.40 ポリマーブレンド(polymer blend)

2種以上のポリマー(定義 2.2 参照)の巨視的には均一な混合物をいう。

()

1.ほとんどの場合、ブレンドは可視光の波長の数倍よりも短いスケールで均一である。

2.ポリマーブレンドに関して、構成ポリマーの相溶性*あるいは非相溶性*については考慮しない。すなわち、相の数は問わない。

3.ポリマーブレンドに対してポリマーアロイという術語を使うのは好ましくない。

*(訳者注) 相溶性および非相溶性は、miscibilityおよびimmiscibilityにそれぞれ対応する術語であり、compatibility(混和性)およびincompatibility(非混和性)ではない。

2.41 網目ポリマー、ポリマー網目(network polymerpolymer network)

1個または複数の網目(定義 1.58 参照)からなるポリマーをいう。

2.42 セミ相互侵入高分子網目[semi-interpenetrating polymer network(SIPN)]

1個または複数の網目(定義 1.58 参照)および1個または複数の線状(定義 1.32 参照)または枝分かれポリマー(定義 1.33 参照)からなるポリマー(定義 2.2 参照)で、線状または枝分かれ高分子の少なくとも数本が網目の少なくとも1個に分子スケールで貫通しているものをいう。

()

セミ相互侵入高分子網目は、原理的には、構成している線状または枝分かれポリマーが化学結合を切ることなく構成高分子網目から分離することが出来るので、相互侵入高分子網目とは区別される。すなわち、セミ相互侵入高分子網目はポリマーブレンドである。

2.43 相互侵入高分子網目[interpenetrating polymer network(IPN)]

2個以上の網目(定義 1.58 参照)が少なくとも分子スケールで部分的に織り混ざっており、互いに共有結合でつながっているわけではないが化学結合を切ることなしに分けることのできないポリマー(定義 2.2 参照)をいう。

()

前もって形成された2個以上の高分子網目の混合物はIPNではない。

2.44 高分子間錯体(polymer-polymer complex)

少なくとも2種の異なるポリマー(定義 2.2 参照)からなるコンプレックスをいう。

 

3 反応

3.1 重合(polymerization)

モノマー(定義 2.1 参照)またはモノマー混合物をポリマー(定義 2.2 参照)に変える過程をいう。

3.2 オリゴマー化(oligomerization)

モノマー (定義 2.1 参照)またはモノマー混合物をオリゴマー(定義 2.3 参照)に変える過程をいう。

()

多量の連鎖移動(定義 3.24 参照)剤の存在下で連鎖反応によって行われるオリゴマー化で、連鎖移動剤の断片が生成ポリマーの末端基(定義 1.35 参照)になっているような反応をテロマー化 (telomerization) という。

3.3 単独重合(homopolymerization)

ホモポリマー(単独重合体) (定義 2.4 参照)が形成される重合(定義 3.1 参照)をいう。

3.4 共重合(copolymerization)

コポリマー(共重合体)(定義 2.5 参照)が形成される重合(定義 3.1 参照)をいう。

3.5 コオリゴマー化(co-oligomerization)

コオリゴマー(定義 2.7 参照)が形成されるオリゴマー化(定義 3.2 参照)をいう。

 

3.6 連鎖重合(chain polymerization)

ポリマー(定義 1.1 参照)分子鎖(定義 1.30 参照)の成長が、モノマー(定義 2.1 参照)とポリマー分子鎖上の連鎖伝達体との反応によってのみ進行し、各々の成長反応の起こるごとに連鎖伝達体が再生される連鎖反応をいう。

()

1.連鎖重合は開始ならびに成長反応からなり、停止および連鎖移動反応(定義 3.24 参照)を含むこともある。

2.連鎖重合(chain polymerization)という術語の中のchainは、ポリマー分子鎖(polymer chain)よりもむしろ連鎖反応(chain reaction)を意味する形容詞である。

3.連鎖重合の成長反応は小さな分子の脱離を伴わないのが普通であるが、アミノ酸由来のオキサゾリジン-2,5-ジオン(一般にアミノ酸のN-カルボン酸無水物と呼ぶ)の重合のように、小さい相対分子質量の副生成物の脱離を伴うこともある。 このような連鎖重合は、縮合的連鎖重合(condensative chain polymerization)と呼ぶ。

4.成長段階は次のように表される。

P x + M Px+1 (+L ) {x} ∈ {1, 2, ∞ }

ここで、Px は重合度xの成長分子鎖、Mはモノマーである。また、Lは縮合的連鎖重合の場合に形成される小さい相対分子質量の副生成物を表す。

5.必要であれば、開環連鎖重合、カチオン連鎖重合のように反応様式を表す形容詞を“連鎖重合”の前につけることもできる。

6.極く例外的に、連鎖重合の定義には従わないが、 連鎖反応を経由して進行する重合反応が存在する。たとえば次の重合反応は、ラジカル中心の分子間移動を伴うラジカル連鎖反応を経由して進行するが、 成長段階があらゆる重合度のポリマー分子鎖の反応を含むため、後述の重付加に分類される。さらに正確に言えば連鎖反応的重付加 (chain reaction polyaddition)となる。

HS - X - SH + H 2 C = CH - Y - CH = CH 2 - ( - S - X - S - CH 2 - CH 2 - Y - CH 2 - CH 2 -) n -

3.7 重縮合(polycondensation)

ポリマー(定義 1.1 参照)分子鎖(定義 1.30 参照)の成長が、あらゆる重合度(定義 1.13 参照)のポリマー分子間の縮合反応によって進行する重合(定義 3.1 参照) 反応をいう。

()

1.成長段階は次のように表される。

P x + P y P x+y +L {x} ∈ {1, 2, ∞ } ; {y} ∈ {1, 2, ∞ }

Pxおよび Pyは重合度がそれぞれxおよびyの分子鎖、Lは小さい相対分子質量の副生成物である。

2.1974年のIUPAC勧告“ポリマーに関する術語の基本的定義”では、“polycondensation”を縮合重合(condensation polymerization)の同意語として定義していた。従って本勧告の重縮合(polycondensation)および縮合的連鎖反応(condensative chain polymerization)は上記の1974年の勧告では共に“polycondensation”に含まれていたことになる。

3.8 重付加(polyaddition)

ポリマー(定義 1.1 参照)分子鎖(定義 1.30 参照)の成長が、あらゆる重合度(定義 1.13 参照)のポリマー分子間の付加反応によって進行する重合(定義 3.1 参照) 反応をいう。

()

1.成長段階は次のように表される。

P x + P y P x+y {x} ∈ {1, 2, ∞ } ; {y} ∈ {1, 2, ∞ }

Pxおよび Pyは重合度がそれぞれ xおよびy の分子鎖である。

2.1974年のIUPAC勧告“ポリマーに関する術語の基本的定義”に述べられている“ addition polymerization ”は、本勧告の重付加(polyaddition)および連鎖重合(chain polymerization)の両者を含むものであるが、縮合的連鎖重合(condensative chain polymerization)は含んでいない。

3.9 統計共重合(statistical copolymerization)

統計コポリマー(定義 2.9 参照)が形成される共重合(定義 3.4 参照) をいう。

3.10 ランダム共重合(random copolymerization)

ランダムコポリマー(定義 2.10 参照)が形成される共重合(定義 3.4 参照) をいう。

3.11 交互共重合(alternating copolymerization)

交互コポリマー(定義 2.11 参照)が形成される共重合(定義 3.4 参照) をいう。

3.12 周期共重合(periodic copolymerization)

周期コポリマー(定義 2.12 参照)が形成される共重合(定義 3.4 参照) をいう。

 

3.13 開環重合(ring-opening polymerization)

環状モノマー(定義 2.1 参照)が非環状あるいはモノマーよりも含まれる環構造の数の少ないモノマー単位(定義 1.8 参照)になる重合(定義 3.1 参照) をいう。

()

モノマーが多環である場合は、1個の環が開環すれば開環重合として分類される。

3.14 開環共重合(ring-opening copolymerization)

少なくとも1種のモノマー(定義 2.1 参照)に関して開環重合(定義 3.13 参照)である共重合(定義 3.4 参照) をいう。

3.15 ラジカル重合(radical polymerization)

速度論的連鎖伝達体がラジカルである連鎖重合(定義 3.6 参照) をいう。

()

通常、成長分子鎖末端には不対電子が存在する。

3.16 ラジカル共重合(radical copolymerization)

ラジカル重合(定義 3.15 参照)である共重合(定義 3.4 参照) をいう。

3.17 イオン重合(ionic polymerization)

速度論的連鎖伝達体がイオンまたはイオン対である連鎖重合(定義 3.6 参照) をいう。

()

通常、成長分子鎖末端はイオンである。

3.18 イオン共重合(ionic copolymerization)

イオン重合(定義 3.17 参照)である共重合(定義 3.4 参照) をいう。

3.19 アニオン重合(anionic polymerization)

速度論的連鎖伝達体がアニオンであるイオン重合(定義 3.17 参照) をいう。

3.20 カチオン重合(cationic polymerization)

速度論的連鎖伝達体がカチオンであるイオン重合(定義 3.17 参照) をいう。

3.21 リビング重合(living polymerization)

連鎖移動および停止反応のない連鎖重合をいう。

()

大抵の場合、開始反応速度は成長反応速度よりも早く、速度論的連鎖伝達体の数は重合の間一定である。

3.22 リビング共重合(living copolymerization)

リビング重合(定義 3.21 参照)である共重合(定義 3.4 参照) をいう。

3.23 環化重合(cyclopolymerization)

生成高分子(定義 1.1 参照)の構成単位(定義 1.14 参照)中の環状構造の数がモノマー分子(定義 1.3 参照)中のそれよりも多い重合(定義 3.1 参照) をいう。

3.24 分子鎖切断(chain scission)

骨格結合(定義 1.50 参照)を切断するような化学反応をいう。

3.25 解重合(depolymerization)

ポリマー(定義 2.2 参照)がモノマー(定義 2.1 参照)またはモノマーの混合物に変わる過程をいう。

()

アンジッピング (unzipping) は、高分子(定義 1.1 参照)鎖に沿って進む反応で、出発物質と同様な高分子を再生できるような生成物[通常モノマー分子(定義 1.3 参照)]を各反応段階で生成するような連続的な反応によって惹き起される解重合である。

 

4 索引

五十音順

あ行

アタクチック高分子(atactic macromolecule1.25, p. 7

アタクチックポリマー(atactic polymer2.21, p. 20

アニオン重合(anionic polymerization3.19, p. 27

網目(network1.58, p. 14

網目ポリマー(network polymer2.41, p. 23

アンジッピング(unzipping3.25, p. 28

イオノマー(ionomer2.39, p. 23

イオノマー分子(ionomer molecule1.66, p. 16

イオン共重合(ionic copolymerization3.18, p. 27

イオン重合(ionic polymerization3.17, p. 27

イソタクチック高分子(isotactic macromolecule1.23, p. 7

イソタクチックポリマー(isotactic polymer2.18, p. 20

枝(branch1.53, p. 13

枝分かれ分子鎖(branchedhain 1.33, p. 9

オリゴマー(oligomer1.2, p. 3, 2.3, p. 16

オリゴマー化(oligomerization3.2, p. 24

オリゴマー分子(oligomer molecule1.2, p. 3

 

か行

開環共重合(ring-opening copolymerization3.14, p. 27

開環重合(ring-opening polymerization3.13, p. 27

解重合(depolymerization3.25, p. 28

架橋(crosslink1.59, p. 15

カチオン重合(cationic polymerization3.20, p. 27

環化重合(cyclopolymerization3.23, p. 28

f-官能性分岐単位(f-functional branch unit1.55, p. 14

f-官能性分岐点(f-functional branch point1.54, p. 13

擬コオリゴマー(pseudo-co-oligomer2.8, p. 18

擬コポリマー(pseudo-copolymer2.6, p. 17

規則性オリゴマー分子(regular oligomer molecule1.7, p. 4

規則性櫛型高分子(regular comb macromolecule1.52, p. 13

規則性高分子(regular macromolecule1.4, p. 4

規則性星型高分子(regular star macromolecule1.51, p. 12

規則性ポリマー(regular polymer2.15, p. 19

9連子(nonad1.63, p. 15, 1.64, p. 16

共重合(copolymerization3.4, p. 24

共重合体(copolymer2.5, p. 17

共有結合網目(covalent network1.58, p. 14

均一ポリマー(uniform polymer2.13, p. 19

櫛型高分子(comb macromolecule1.52, p. 13

櫛型ポリマー(comb polymer2.33, p. 22

グラフト高分子(graft macromolecule1.28, p. 8

グラフトコポリマー(graft copolymer2.25, p,21

グラフトポリマー(graft polymer2.23, p. 20

交互共重合(alternating copolymerization3.11, p. 26

交互コポリマー(alternating copolymer2.11, p. 18

構成繰返し単位(constitutional repeating unit1.15, p. 6

構成単位(constitutional unit1.14, p. 5

構成連鎖(constitutional sequence1.63, p. 15

高分子(macromolecule1.1, p. 2

高分子間錯体(polymer-polymer compl2.44, p. 24

高分子電解質(polyelectrolyte2.38, p. 22

高分子電解質分子(polyelectrolyte molecule1.65, p. 16

コオリゴマー(co-oligomer2.7, p. 18

コオリゴマー化(co-oligomerization3.5, p. 24

5官能性(pentafunctional1.54, p. 13, 1.55, p. 13

骨格結合(skeletal bond1.50, p. 12

骨格原子(skeletal atom1.49, p. 12

骨格構造(skeletal structure1.48, p. 12

コポリマー(copolymer2.5, p. 17

5連子(pentad1.63, p. 15, 1.64, p. 16

混合鎖星型高分子(variegated star macromolecule1.51, p. 12

 

さ行 

3官能性(trifunctional1.54, p. 13, 1.55, p. 14

3元重合体(terpolymer2.5, p. 17

3連子(triad1.63, p. 15, 1.64, p. 16

11連子(undecad1.63, p. 16, 1.64, p. 16

周期共重合(periodic copolymerization3.12, p. 26

周期コポリマー(periodic copolyemr2.12, p. 19

重合(polymerization3.1, p. 24

重合体(polymer2.2, p. 16

重合度(degree of polymerization1.13, p. 5

自由鎖端(loose end1.61, p. 15

重縮合(polycondensation3.7, p. 25

重付加(polyaddition3.8 p. 26

10連子(decad1.63, p. 16, 1.64, p. 16

縮合的連鎖重合(condensative chain polymerization3.6, p. 25

主鎖(main chain, backbone1.34, p. 9

n-条高分子(n-strand macromoelcule1.47, p. 12

n-条分子鎖(n-strand chain1.46, p. 12

シンジオタクチック高分子(syndiotactic macromolecule1.24, p. 7

シンジオタクチックポリマー(syndiotactic polymer2.19, p. 20

ステレオブロック高分子(stereoblock macromolecule1.29, p. 8

ステレオブロックポリマー(stereoblock polymer2.26, p. 21

スピロ高分子(spiro macromolecule1.43, p. 11

スピロ分子鎖(spiro chain1.42, p. 10

スピロポリマー(spiro polymer2.30, p. 22

接合単位(junction unit1.27, p. 8

接合点(junction point1.54, p. 13

セミ相互侵入高分子網目(semi-interpenetrating polymer network2.42, p. 23

線状高分子(linear macromolecule1.6, p. 4

線状コポリマー(linear copolymer2.28, p. 21

線状分子鎖(linear chain1.32, p. 9

線状ポリマー(linear polymer2.27, p. 21

相互侵入高分子網目(interpenetrating polymer network2.43, p. 23

側基(side-group1.56, p. 14

側鎖(side-chain1.53, p. 13

 

た行

大環状高分子(macrocycle1.57, p. 14

タクチシチー(tacticity1.20, p. 6

タクチック高分子(tactic macromolecule1.21, p. 6

タクチックポリマー(tactic polymer2.17, p. 20

多条高分子(multi-strand macromolecule1.47, p. 12

多条分子鎖(multi-strand chain1.46, p. 11

多分散ポリマー(polydisperse polymer2.14, p. 19

短鎖分枝(short-chain branch1.53, p. 13

単条高分子(single-strand macromolecule1.39, p. 10

単条分子鎖(single-strand chain1.38, p. 10

単条ポリマー(single-strand polymer2.29, p. 21

単独重合(homopolymerization3.3, p. 24

単独重合体(homopolymer2.4, p. 17

単分散ポリマー(monodisperse polymer2.13, p. 19

短分子鎖(short chain1.37, p. 10

単量体単位(monomeric unit1.8, p. 4

単量体分子(monomer molecule1.3, p. 4

長鎖分枝(long-chain branch1.53, p. 13

長分子鎖(long chain1.36, p. 9

テレケリック分子(telechelic molecule1.11, p. 5

テロマー(telomer2.3, p. 17

テロマー化(telomerization3.2, p. 24

統計擬コポリマー(statistical pseudo-copolymer2.6, p. 18

統計共重合(statistical copolymerization3.9, p. 26

統計コポリマー(statistical copolymer2.9, p. 18

 

な行

7連子(heptad1.63, p. 16, 1.64, p. 16

2元重合体(bipolymer2.5, p. 17

2連子(diad1.63, p. 15, 1.64, p. 16

 

は行

配置基本単位(configurational base unit1.17, p. 6

配置繰返し単位(configurational repeating unit1.18, p. 6

配置単位(configurational unit1.16, p. 6

配置連鎖(configurational sequence1.64, p. 16

はしご型高分子(ladder macromolecule1.45, p. 11

はしご型分子鎖(ladder chain1.44, p. 11

はしご型ポリマー(ladder polymer2.30, p. 22

8連子(octad1.63, p. 16, 1.64, p. 16

不規則性高分子(irregular macromolecule1.5, p. 4

不規則性ポリマー(irregular polymer2.16, p. 20

不均一ポリマー(non-uniform polymer2.14, p. 19

複条高分子(double-strand macromolecule1.41, p. 10

複条コポリマー(double-strand copolymer2.31, p. 22

複条分子鎖(double-strand chain1.40, p. 10

複条ポリマー(double-strand polymer2.30, p. 21

副分子鎖(subchain1.31, p. 9

物理網目(physical network1.58, p. 14

ブラシ状高分子(brush macromolecule1.52, p. 13

プレポリマー(pre-polymer2.37, p. 22

プレポリマー分子(pre-polymer molecule1.11, p. 5

ブロック(block1.62, p. 15

ブロック高分子(block macromolecule1.26, p. 8

ブロックコポリマー(block copolymer2.24, p. 20

ブロックポリマー(block polymer2.22, p. 20

分岐単位(branch unit1.55, p. 13

分岐点(branch point1.54, p. 13

分岐分子鎖(branched chain1.33, p. 9

分岐ポリマー(branched polymer2.34, p. 22

分子鎖(chain1.30, p. 8

分子鎖切断(chain scission3.24, p. 28

ペンダント基(pendant group1.56, p. 14

ペンダント分子鎖(pendant chain1.53, p. 13

星型高分子(star macromolecule1.51, p. 12

n-星型高分子(n-star macromolecule1.51, p. 12

星型ポリマー(star polymer2.32, p. 22

ホモポリマー(homopolymer2.4, p. 17

ポリマー(polymer 1.1, p. 3, 2.2, p. 16

ポリマー網目(polymer network2.41, p. 23

ポリマーブレンド(polymer blend2.40, p. 23

ポリマー分子(polymer molecule1.1, p. 2

 

ま行

マー(mer1.8, p. 4

マクロモノマー(macromonomer2.35, p. 22

マクロモノマー単位(macromonomer unit, macromonomeric unit1.12, p. 5

マクロモノマー分子(macromonomer molecule1.9, p. 5

マクロラジカル(macroradical1.10, p. 5

末端基(end-group1.35, p. 9

ミクロ網目(micronetwork1.60, p. 15

メソゲンモノマー(mesogenic monomer2.36, p. 22

モノマー(monomer1.8, p. 4, 2.1, p. 16

モノマー単位(monomer unit1.8, p. 4

モノマーの(monomeric1.8, p. 4

モノマー分子(monomer molecule1.3, p. 4

 

や行

4元重合体(quaterpolymer2.5, p. 17

4連子(tetrad1.63, p. 15, 1.64, p. 16

 

ら行

ラジカル共重合(radical copolymerization3.16, p. 27

ラジカル重合(radical polymerization3.15, p. 27

ランダム共重合(random copolymerization3.10, p. 26

ランダムコポリマー(random copolymer2.10, p. 18

立体規則性高分子(stereoregular macromolecule1.22, p. 7

立体規則性ポリマー(stereoregular polymer2.20, p. 20

立体繰返し単位(stereorepeating unit1.19, p. 6

リビング共重合(living copolymerization3.22, p. 28

リビング重合(living polymerization3.21, p. 28

連鎖重合(chain polymerization3.6, p. 25

6連子(hexad1.63, p. 16, 1.64, p. 16

 

アルファベット順

alternating copolymer(交互コポリマー)2.11, p. 18

alternating copolymerization(交互共重合)3.11, p. 26

anionic polymerization(アニオン重合)3.19, p. 27

atactic macromolecule(アタクチック高分子)1.25, p. 7

atactic polymer(アタクチックポリマー)2.21, p. 20

 

backbone(主鎖)1.34, p. 9

bipolymer(2元重合体)2.5, p. 17

block(ブロック)1.62, p. 15

block copolymer(ブロックコポリマー)2.24, p. 20

block macromolecule(ブロック高分子)1.26, p. 8

block polymer(ブロックポリマー)2.22, p. 20

branch(枝)1.53, p. 13

branched chain(分岐分子鎖)1.33, p. 9

branched polymer(分岐ポリマー)2.34, p. 22

branch point(分岐点)1.54, p. 13

branch unit(分岐単位)1.55, p. 13

brush macromolecule(ブラシ状高分子)1.52, p. 13

 

cationic polymerization(カチオン重合)3.20, p. 27

chain(分子鎖)1.30, p. 8

chain polymerization(連鎖重合)3.6, p. 25

chain scission(分子鎖切断)3.24, p. 28

comb macromolecule(櫛型高分子)1.52, p. 13

comb polymer(櫛型ポリマー)2.33, p. 22

condensative chain polymerization(縮合的連鎖重合)3.6, p. 25

configurational base unit(配置基本単位)1.17, p. 6

configurational repeating unit(配置繰返し単位)1.18, p. 6

configurational sequence(配置連鎖)1.64, p. 16

configurational unit(配置単位)1.16, p. 6

constitutional repeating unit(構成繰返し単位)1.15, p. 6

constitutional sequence(構成連鎖)1.63, p. 15

constitutional unit(構成単位)1.14, p. 5

co-oligomer(コオリゴマー)2.7, p. 18

co-oligomerization(コオリゴマー化)3.5, p. 24

copolymer(コポリマー)2.5, p. 17

copolymerization(共重合)3.4, p. 24

covalent network(共有結合網目)1.58, p. 14

crosslink(架橋)1.59, p. 15

cyclopolymerization(環化重合)3.23, p. 28

 

decad(10連子)1.63, p. 16, 1.64, p. 16

degree of polymerization(重合度)1.13, p. 5

depolymerization(解重合)3.25, p. 28

diad(2連子)1.63, p. 15, 1.64, p. 16

double-strand chain(複条分子鎖)1.40, p. 10

double-strand copolymer(複条コポリマー) ) 2.31, p.

double-strand macromolecule(複条高分子)1.41, p. 10

double-strand polymer(複条ポリマー)2.30, p. 21

 

end-group(末端基)1.35, p. 9

 

f-functional branch pointf-官能性分岐点)1.54, p. 13

f-functional branch unitf-官能性分岐単位)1.55, p. 14

 

graft copolymer(グラフトコポリマー)2.25, p. 21

graft macromolecule(グラフト高分子)1.28, p. 8

graft polymer(グラフトポリマー)2.23, p. 20

 

heptad(7連子)1.63, p. 16, 1.64, p. 16

hexad(6連子)1.63, p. 16, 1.64, p. 16

homopolymer(ホモポリマー)2.4, p. 17

homopolymerization(単独重合)3.3, p. 24

 

interpenetrating polymer network(相互侵入高分子網目)2.43, p. 23

ionic copolymerization(イオン共重合)3.18, p. 27

ionic polymerization(イオン重合)3.17, p. 27

ionomer(イオノマー)2.39, p. 23

ionomer molecule(イオノマー分子)1.66, p. 16

irregular macromolecule(不規則性高分子)1.5, p. 4

irregular polymer(不規則性ポリマー)2.16, p. 20

isotactic macromolecule(イソタクチック高分子)1.23, p. 7

isotactic polymer(イソタクチックポリマー)2.18, p. 20

 

junction point(接合点)1.54, p. 13

junction unit(接合単位)1.27, p. 8

 

ladder chain(はしご型分子鎖)1.44, p. 11

ladder macromolecule(はしご型高分子)1.45, p. 11

ladder polymer(はしご型ポリマー)2.30, p. 22

linear chain(線状分子鎖)1.32, p. 9

linear copolymer(線状コポリマー)2.28, p. 21

linear macromolecule(線状高分子)1.6, p. 4

linear polymer(線状ポリマー)2.27, p. 21

living copolymerization(リビング共重合)3.22, p. 28

living polymerization(リビング重合)3.21, p. 28

long chain(長分子鎖)1.36, p. 9

long-chain branch(長鎖分枝)1.53, p. 13

loose end(自由鎖端)1.61, p. 15

 

macrocycle(大環状高分子)1.57, p. 14

macromolecule(高分子)1.1, p. 2

macromonomer(マクロモノマー)2.35, p. 22

macromonomeric unit(マクロモノマー単位)1.12, p. 5

macromonomer molecule(マクロモノマー分子)1.9, p. 5

macromonomer unit(マクロモノマー単位)1.12, p. 5

macroradical(マクロラジカル)1.10, p. 5

main chain(主鎖)1.34, p. 9

mer(マー)1.8, p. 4

mesogenic monomer(メソゲンモノマー)2.36, p. 22

micronetwork(ミクロ網目)1.60, p. 15

monodisperse polymer(単分散ポリマー)2.13, p. 19

monomer(モノマー) 1.8, p. 4, 2.1, p. 16

monomeric(モノマーの)1.8, p. 4

monomeric unit(単量体単位)1.8, p. 4

monomer molecule(モノマー分子、単量体)1.3, p. 3

monomer unit(モノマー単位)1.8, p. 4

multi-strand chain(多条分子鎖)1.46, p. 11

multi-strand macromolecule(多条高分子)1.47, p. 12

 

network(網目)1.58, p. 14

network polymer(網目ポリマー)2.41, p. 23

non-uniform polymer(不均一ポリマー)2.14, p. 19

nonad(9連子)1.63, p. 16, 1.64, p. 16

n-star macromoleculen-星型高分子)1.51, p. 12

n-strand chainn-条分子鎖)1.46, p. 12

n-strand macromoelculen-条高分子)1.47, p. 12

 

octad(8連子)1.63, p. 16, 1.64, p. 16

oligomer(オリゴマー) 1.2, p. 3, 2.3, p. 16

oligomerization(オリゴマー化)3.2, p. 24

oligomer molecule(オリゴマー分子)1.2 , p. 3

 

pendant chain(ペンダント分子鎖)1.53, p. 13

pendant group(ペンダント基)1.56, p. 14

pentad(5連子)1.63, p. 16, 1.64, p. 16

pentafunctional(5官能性) 1.54, p. 13, 1.55, p. 14

periodic copolymer(周期コポリマー)2.12, p. 19

periodic copolymerization(周期共重合)3.12, p. 26

physical network(物理網目)1.58, p. 15

polyaddition(重付加)3.8, p. 26

polycondensation(重縮合)3.7, p. 25

polydisperse polymer(多分散ポリマー)2.14, p. 19

polyelectrolyte(高分子電解質)2.38, p. 22

polyelectrolyte molecule(高分子電解質分子)1.65, p. 16

polymer(ポリマー、重合体) 1.1, p. 3, 2.2, p. 16

polymer blend(ポリマーブレンド)2.40, p. 23

polymerization(重合)3.1, p. 24

polymer molecule(ポリマー分子)1.1, p. 2

polymer network(ポリマー網目)2.41, p. 23

polymer-polymer complex(高分子間錯体)2.44, p. 24

pre-polymer(プレポリマー)2.37, p. 22

pre-polymer molecule(プレポリマー分子)1.11, p. 5

pseudo-co-oligomer(擬コオリゴマー)2.8, p. 18

pseudo-copolymer(擬コポリマー)2.6, p. 17

 

quaterpolymer(4元重合体)2.5, p. 17

 

radical copolymerization(ラジカル共重合)3.16, p. 27

radical polymerization(ラジカル重合)3.15, p. 27

random copolymer(ランダムコポリマー)2.10, p. 18

random copolymerization(ランダム共重合)3.10, p. 26

regular comb macromolecule(規則性櫛型高分子)1.52, p. 13

regular macromolecule(規則性高分子)1.4, p. 4

regular oligomer molecule(規則性オリゴマー分子)1.7, p. 4

regular polymer(規則性ポリマー)2.15, p. 19

regular star macromolecule(規則性星型高分子)1.51, p. 12

ring-opening copolymerization(開環共重合)3.14, p. 27

ring-opening polymerization(開環重合)3.13, p. 27

 

semi-interpenetrating polymer network(セミ相互侵入高分子網目)2.42, p. 23

short chain(短分子鎖)1.37, p. 10

short-chain branch(短鎖分枝)1.53, p. 13

side-chain(側鎖)1.53, p. 13

side-group(側基)1.56, p. 14

single-strand chain(単条分子鎖)1.38, p. 10

single-strand macromolecule(単条高分子)1.39, p. 10

single-strand polymer(単条ポリマー)2.29, p. 21

skeletal atom(骨格原子)1.49, p. 12

skeletal bond(骨格結合)1.50, p. 12

skeletal structure(骨格構造)1.48, p. 12

spiro chain(スピロ分子鎖)1.42, p. 10

spiro macromolecule(スピロ高分子)1.43, p. 11

spiro polymer(スピロポリマー)2.30, p. 22

star macromolecule(星型高分子)1.51, p. 12

star polymer(星型ポリマー)2.32, p. 22

statistical copolymer(統計コポリマー)2.9, p. 18

statistical copolymerization(統計共重合)3.9, p. 26

statistical pseudo-copolymer(統計擬コポリマー)2.6, p. 18

stereoblock macromolecule(ステレオブロック高分子)1.29, p. 8

stereoblock polymer(ステレオブロックポリマー)2.26, p. 21

stereoregular macromolecule(立体規則性高分子)1.22, p. 7

stereoregular polymer(立体規則性ポリマー)2.20, p. 20

stereorepeating unit(立体繰返し単位)1.19, p. 6

subchain(副分子鎖)1.31, p. 9

syndiotactic macromolecule(シンジオタクチック高分子)1.24, p. 7

syndiotactic polymer(シンジオタクチックポリマー)2.19, p. 20

 

tacticity(タクチシチー)1.20, p. 6

tactic macromolecule(タクチック高分子)1.21, p. 6

tactic polymer(タクチックポリマー)2.17, p. 20

telechelic molecule(テレケリック分子)1.11, p. 5

telomer(テロマー)2.3, p. 17

telomerization(テロマー化)3.2, p. 24

terpolymer(3元重合体)2.5, p. 17

tetrad(4連子)1.63, p. 15, 1.64, p. 16

triad(3連子)1.63, p. 15, 1.64, p. 16

trifunctional(3官能性) 1.54, p. 13, 1.55, p. 14

 

undecad(11連子)1.63, p. 16, 1.64, p. 16

uniform polymer(均一ポリマー)2.13, p. 19

unzipping(アンジッピング)3.25, p. 28

 

variegated star macromolecule(混合鎖星型高分子)1.51, p. 12