ブックタイトル高分子 POLYMERS 62巻11月号
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高分子 POLYMERS 62巻11月号
Messages:“Work and Life”先輩からのメッセージ―仕事と私事―ワークとライフ菊池明彦東京理科大学基礎工学部材料工学科[125-8585]東京都葛飾区新宿6-3-1教授,博士(工学).専門はバイオマテリアル,機能性高分子,DDS.kikuchia@rs.noda.tus.ac.jpkikuchilab.com/home菊池真美(株)クレハ医薬品信頼性保証部安全管理グループリーダー[169-8503]東京都新宿区百人町3-26-2専門は化学.mami-k@kureha.co.jpwww.kureha.co.jp明彦(あ)昨年の高分子討論会で理研の前田瑞夫先生に、「男女共同参画に関して原稿書いてよ。そうだな、真美ちゃんと一緒に。面白い企画になりそうじゃない!」って話があった。真美(ま)「男女共同」だから男女のペアでっていうのは、いいよね。あそうだね。それぞれが仕事をしていることと、私事の話をしてみたらどうだろう。ま最近流行の、ワーク・ライフ・バランスの話になるのかな。あ僕は今の職場で丸7年が過ぎた。毎日、朝8時半過ぎから午後7時くらいまで仕事をしている。まみも同じくらい働いているね。朝も晩も食事は一緒に作って、一緒に食べてるね。ま家事って面倒なことも多いけど、料理は楽しいから好き。その他の家事もだいたい分担ができているかな。あ今はだんだんとそんなバランスになってきたね。まさらに残りの時間が私の場合は自分の時間。ほとんどの時間が犬関連かな。愛犬の散歩とか、ブログを書いたりしてる。でも平日は仕事でへとへと。それ以上は無理!あ愛犬の散歩は僕も一緒。うちの犬は2人揃っていないと散歩に行かない甘えん坊だからね。あとは持ち帰り仕事とか、メールの返信とか、夜でもやっているよね。ときどきは本を読んだりもしている。ま区切りがないと大変じゃない?会社だと仕事の持ち帰りはできないからね。最近は、社外への資料の持ち出しが制限されているから。あ自分で切り替えて仕事しないといけないよね。まそうだね。それこそ、ワーク・ライフ・バランスだよ。ワークとライフってどのくらいの比率が理想なのだろうね?もちろん、仕事の種類とか環境とかにもよるだろうけど。あ5:5とか6:4とか言われているけど、実際には難しい問題だね。まワークとまったく関係のないライフの部分の時間っあまあまあまあて、子育てや親の介護をしていたり、家庭環境によっては是非もなく取らなくちゃならない時間だったりするものね。これは社会の仕組みをしっかり作って支援していく課題だと思う。うちの場合は、ライフの部分は完全に自分達の時間だけど。前は無趣味だったけど、意識的に趣味を作るようにしている。そのあと、仕事に集中できるようになっているかな。趣味は自分のためだけど、それだけじゃなくて、地域とかもっと広い社会と繋がっていたりするといいよね。自分の好きなことや大切に思うことに、仕事とは関係なく趣味とかボランティアで参加する人がもっと増えたらいいと思う。仕事に関係のない知り合いがいるっていいよね。専門分野のほかに科学リテラシーや社会科学の分野で活躍している大学の先生もいる。ところで、会社は大学に比べて女性の社員比率が比較的高いでしょ?仕事のしやすさってどう?私の職場は女性社員も多いよ。ちょうど私達の世代以降は男女雇用機会均等法ができたから。私個人としては、女性だからって困ったことはないな。法律ってやっぱり効果あると思う。大学も最近は女性研究者限定の求人もあるけど、大学は意識しないと女性比率はまだ低いね。所属学部では女性の助教は4、5人になったけど研究室を運営しているのは1人だけ。ようやく女性研究者が研究室をもつ環境ができつつあるのかもしれない。夫婦で仕事をするのは当たり前になっていくのだろうけど、大学もちゃんと変わって女性も働きやすい環境になって欲しいね。働く側の意識と、職場環境がしっかりしている職場は、働きやすいし仕事の成果も出ると思うもの。そうだね。仕事と私事に男女の区別はないし、社会のあり方も含めてお互いに自分の能力を活かせるところで、協力し合うことが大事だね。684 c2013 The Society of Polymer Science, Japan高分子62巻11月号(2013年)