高分子 Vol.70 No.8
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特集 力を可視化する
高分子は力を受けて、比較的容易に変形する。この特徴によって高分子は、使い勝手のよいプラスチックやゴム製品となるし、添加剤として使用されれば、身の回りの現象、たとえば摩擦・潤滑・流動などに作用して私たちの生活の質を高めてくれる。生命現象に目を向けると、細胞は、周囲の高分子繊維から力学的な刺激を受けてふるまい方を変化させる。高分子と力の関係を時空間的に理解することができれば、さまざまな現象の本質的理解や、高分子材料の機能向上につながるだろう。本特集号では、高分子と力がかかわる現象を可視化する試み-グラフ・色・画像等として定量的に表現しようとする最先端の研究-について紹介したい。
鳴瀧・磯田・須賀・高木

Digest for English Readers
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Hot Topics
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SPSJ PMF Poster Awards 2020

素描
力を可視化する-高分子研究者に期待すること 栗原 和枝
416

展望
力を計測して生き物の形づくりを解き明かす 杉村 薫
417
高分子の変形と緩和が流体に与える影響 日出間 るり・鈴木 洋
420

Polyman 画
423

トピックス
高分子系添加剤を応用した超低摩擦界面の設計 山田 真爾
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発光性高分子センサーで圧力を可視化する 中舍 琴恵・福原 学
426
蛍光Force Probeで高分子鎖のナノ応力集中を診る 小谷 亮太・齊藤 尚平
428
力やひずみを可視化するセルロース液晶ゴム 早田 健一郎・岩田 直人・古海 誓一
430
ソフトロボット創製を目指したひずみセンサーの開発 久野 恭平・堤 治
432

グローイングポリマー
物理は終わらない 作道 直幸
434

先輩からのメッセージ - 仕事しごと 私事しごと
日本、スウェーデン、スイスにおける働き方の文化の違い 佐藤 香枝
435

高分子科学最近の進歩
テラヘルツ分光で見る高分子の構造とダイナミクス 保科 宏道
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