高分子 Vol.71 No.4
>> English
特集 進撃の環状 “巨” 分子
単純な環状分子であるクラウンエーテルが1967年に合成されてから半世紀以上が経った。その美しい構造やホストゲスト機能により1987年ノーベル化学賞が授与され、2016年の分子マシンの同賞受賞にもつながるなど、環状分子・超分子は化学の世界に大きな影響を与え続けている。2020年代の現在においても、トポロジーの複雑化、共役環状分子による特異な光電子機能、巨大環状錯体、分子集合体によるポリカテナンなどの環状構造体が報告されるなど、その進歩・多様性の発展・進撃は止まりを見せない。本特集号ではそのような最新の多彩な環状分子・超分子研究について、幅広く紹介したい。
磯田・石割・井田・仁科

Digest for English Readers
140

Hot Topics
143
Awards for Encouragement of Research in Polymer Science; The Society of Polymer Science, Japan 2020

素描
分子リングを操る高分子科学 伊與田 正彦
144

展望
π共役系巨大マクロサイクル 西長 亨・伊與田 正彦
145
ポリマーからポリカテナンを創る 磯辺 篤・矢貝 史樹
148

Polyman 画
151

トピックス
ピラー[5]アレーン一次元チューブの創出 大谷 俊介・生越 友樹
152
柔軟なトリペプチドからの巨大環状錯体形成 三宅 亮介
154
キラル環状π共役分子を芳香環構築で作る 野上 純太郎・田中 健
156
環状分子とキラリティ 上遠野 亮
158
二次核形成という素過程を利用した精密超分子重合 佐々木 紀彦・杉安 和憲
160

グローイングポリマー
なにものにもこだわらない(または身軽さ) 稲葉 央
162

先輩からのメッセージ - 仕事しごと 私事しごと
ウィズ/ポスト 芹澤 武
163

高分子科学最近の進歩
細胞操作変数としての高分子基材の変形特性 政池 彩雅・木戸秋 悟
164

海外でラボをもつということ
アメリカでラボをもつ 長谷川 麗
169

ページトップへ▲