高分子 Vol.71 No.11
特集 高分子を食べる-嚥下・食感と高分子物性
大型動物は多様な高分子物質を食物とし、栄養源として摂取している。たとえ固い食物でも咀嚼あるいは調理により適度な固さに変化させ、嚥み込み、消化している。人間に至っては、より美味しく、より食べやすくするため、食感の改良に余念がない。嚥下のしやすさ、食感の良さには、食物である高分子物質の粘弾性的性質が大きく影響している。世界的に長寿の方が増え、嚥下・食感に関する研究の重要性は益々大きくなっている。本特集では、高分子物性研究の視点から、食物の嚥下・食感を考えてみたい。
井田・岡本・音澤・木村-須田・竹田

Digest for English Readers
558

Hot Topics
561
POLYMER JOURNAL: The Cover / Selected Papers(April - June 2022)

素描
嚥下レオロジー 西成 勝好
562

展望
咀嚼・嚥下と食物の力学・幾何学的特性の関係 森髙 初惠
563
「高分子を食べる」を測定する 梶田 康仁・山縣 義文・宮本 圭介
566
食品にみられる高分子物性;マクロから分子運動性まで 梁 弘基・松川 真吾
569

Polyman 画
572

トピックス
増粘多糖類の増粘作用に関する分子論的考察 松田 靖弘
573
食品のレオロジー特性とテクスチャー 船見 孝博・中馬 誠
575
食感と食品構造の関係 木﨑 玲奈・中村 卓
578
3Dフードプリンターによる介護食造形 堀内 真美
580

グローイングポリマー
環境配慮型ものづくり 伊森 洋一郎
582

先輩からのメッセージ - 仕事しごと 私事しごと
最近の振り返り 山本 浩司
583

高分子科学最近の進歩
食品工学と食品レオロジーでの最近の進歩 三浦 靖
584

支部レポート
第68回高分子研究発表会(神戸)から 大矢 裕一
589

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