〔高分子論文集・出版委員会からのお知らせ〕
「高分子論文集」投稿論文募集のお知らせ
特集=超臨界流体と高分子
<趣旨>
臨界圧力,臨界温度を越えた,液体でも気体でもない状態の超臨界流体は,その特徴的な流体特性により,従来から抽出や分離など物理的操作の分野で数多くの研究がなされ,技術的にも確立されてきていました.しかし,最近,超臨界流体中での化学物質の振る舞いや特性に関する理解が深まるとともに,化学プロセスや高分子分野への利用に関する研究が急激な広がりを見せてきました.化学反応への適用例において,従来はその抽出能力を反応に間接的に利用していたに過ぎませんでしたが,反応溶媒として反応速度や反応機構を直接制御できることが次第に明らかにされ,最近,急速に応用が広がってきました.高分子分野においても,合成や重合,改質,分解への応用,さらには構造分析や加工性の制御や発泡体への展開等,超臨界流体の特徴をいかんなく発揮した展開が広がってきております.
今回の特集号はこのようにまさに展開が大きく広がってきている超臨界流体利用技術を高分子に応用した研究について一般論文・ノート・総合論文を広く募集いたします.
<対象>
操作溶媒としての利用(分析操作も含む)/反応溶媒としての利用〔合成反応,重合反応,酵素反応,分解反応(熱分解,加水分解,酸化分解,リサイクル)〕/高分子の改質への応用(加工性制御に関わる問題)
<論文の定義>
①一般論文…通常の意味の一つの独立した原著論文.
②ノート…断片的ではあっても,新しい価値ある事実を含む論文で,著者あるいは著者以外の既往の論文に対する補遺・意見等も含まれる.
③総合論文…著者が最近発表した複数の原著論文を関連づけ,一連の研究成果をまとめたもの.
<執筆要領>
普通号の投稿論文に準じます.詳細は「投稿規定」および「執筆の手引」をご参照下さい.
<論文の取り扱い方>
通常の審査規定に基づいて採否を決定いたします.内容によっては,委員会で審議の上,普通号に掲載させていただくこともありますので,予めご了承下さい.
<原稿締切>
2001年5月31日(木)
<発行予定>
2001年10月25日(Vol. 58, No. 10)
<送付方法>
投稿原稿の封筒に「高分子論文集投稿原稿在中」と朱書きし,下記宛ご送付下さい(返信通知用に50円切手を同封のこと).
送付先[104-0042]東京都中央区入船3-10-9 新富町東急ビル
(社)高分子学会「高分子論文集・出版委員会」係
Tel. 03-5540-3772(編集直通)Fax. 03-5540-3737 E-mail:hkoron@spsj.or.jp