2003年7月主催行事
本会主催行事の参加費はいずれも消費税込みの料金です.

2003年7月主催行事


第24回高分子と水・分離に関する研究会講座

主題=高分子と水・分離に関する基礎と応用
<趣旨>最近,水不足や水質汚染など,水をめぐる問題が大きくクローズアップされるようになってきました。今年に入り,国際的シンポジウム,フォーラムなどが日本で開催されております。このような水の問題を解決するにあたり,高分子材料の果たす役割はますます大きくなりつつあります。本講座では,高分子膜との関連において,水,イオン,蒸気,気体などの収着・拡散・透過現象をその基礎から学び,また,水の問題の具体的内容を理解していただく講座を企画いたしました。この企画が,このような水問題への解決の糸口となることを期待しております。
主 催 高分子学会 高分子と水・分離に関する研究会
協 賛 (予定)応用物理学会 化学工学会 繊維学会 繊維機械学会 電気化学会 日本化学会 日本食品工業学会 日本農芸化学会 日本生化学会 日本包装技術協会 日本機械学会 日本鉄鋼協会 日本分析化学会 日本膜学会 日本水環境学会 日本薬学会
日 時 7月2日(水),3日(木)
会 場 東京工業大学百年記念館フェライト会議室
(東京都目黒区大岡山2-12-1 TEL:03-3726-1111)
プログラム
第1日=7月2日
挨拶 (高分子と水・分離に関する研究会 運営委員長)箕浦 憲彦
<10 : 20〜12 : 00> [高分子と水とのかかわり]
  1. 収着 (名工大工)吉水広明
  2. 拡散 (名工大工)辻田義治
<13 : 00〜17 : 30>
  1. 透過 (産総研)箕浦憲彦
  2. 高分子中の水の状態 (成蹊大工)樋口亜紺
  3. 浸透気化 (京工繊大繊維)吉川正和
  4. 高分子/水系における相互作用 (東工大院理工)佐藤 満
  5. 溶液系の透過 (東工大院理工)谷岡明彦
第2日=7月3日 [水問題解決のための先進材料]
<10 : 10〜11 : 50>
  1. オゾン耐性膜 (旭化成)橋野昌年
  2. 水処理における逆浸透膜 (東レ)房岡良成
<13 : 00〜16 : 40>
  1. イオン交換膜 (旭硝子)寺田一郎
  2. 高強度光触媒繊維とその用途展開 (宇部興産)石川敏弘
  3. 生物利用技術を拡げる炭素繊維 (群馬大工)黒田正和
  4. イオン交換樹脂/キレート樹脂 (三菱化学)宮田栄二
参加要領 1)定員100名 2)参加費(銀行振込,含協賛学協会員)(1)会社27,300円 (2)大学・官公庁9,450円 (3)学生・ゴール・ドシルバー3,150円 (4)高分子と水・分離に関する研究会メンバー a)会社22,050円,b)大学・官公庁7,350円 3)申込方法 FAXにて本行事参加申込書送付希望の旨,ご連絡下さい。 FAX:03-5540-3737 申込はこちらをダウンロードしてください。
申込先 高分子学会 第24回高分子と水・分離に関する研究会講座

第22回無機高分子シンポジウム

主題=次世代エネルギーと無機高分子-電池とその周辺材料-
<趣旨>地球温暖化防止に向けたクリーンエネルギーの開発は新世紀の重要な命題になってきています。燃料電池を中心とした “水素社会” の確立はわれわれの生活を改変させうる大きな技術革新であり,また,安価な色素増感太陽電池も次世代エネルギーとして注目されています。これらのデバイスのキーマテリアルとして,無機高分子関連材料が多く使用されています。本シンポジウムでは,燃料電池や太陽電池,およびそれらの周辺材料開発の分野でご活躍の講師をお招きし,今後の電池開発において無機高分子が果たす役割と可能性を探ることにしました。 今回も講師と参加者,あるいは参加者どうしの交流の場としてコーヒーブレイクを予定しますので,ざっくばらんな質問・意見交換の場としてご利用下さい。
主 催 高分子学会 無機高分子研究会
協 賛 (予定)応用物理学会 ケイ素化学協会 日本化学会 日本セラミックス協会 日本電気学会 日本電子材料工業会
日 時 7月4日(金) 10 : 20〜16 : 50
会 場 東京工業大学大岡山キャンパス百年記念館(3階)フェライト記念会議室(東京都目黒区大岡山2-12-1 TEL:03-5734-3340)
交 通 東急目黒線・東急大井町線大岡山駅 徒歩1分
プログラム
<10 : 20〜12 : 25>
  1. 太陽光を利用した水からの水素製造技術の研究開発の現状と課題 (産総研)荒川裕則
  2. アモルファス・カーボンナノチューブの合成と水素吸蔵特性について (大阪ガス)横道泰典
<13 : 20〜15 : 25>
  1. 有機無機ハイブリッド型燃料電池用高分子電解質 (産総研)本間 格
  2. フィルム型カラフル色素増感太陽電池の開発 (岐阜大工)箕浦秀樹
<15 : 25〜15 : 50>コーヒーブレイク
<15 : 50〜16 : 50>
  1. 導電性高分子膜とその接合特性,次世代エネルギーとしての窒素固定 (千葉大工)星野勝義
参加要領 1)定員100名 2)参加費(銀行振込) (1)会社13,650円 (2)大学・官公庁5,250円 (3)学生・ゴールド・シルバー2,100円 (4)無機高分子研究会メンバー a)会社10,500円 b)大学・官公庁4,200円 3)申込方法 FAXにて本行事参加申込書送付希望の旨,ご連絡下さい。 FAX:03-5540-3737 申込はこちらをダウンロードしてください。
申込先 高分子学会 第22回無機高分子シンポジウム係

第23回高分子の劣化と安定化基礎と応用講座

<趣旨>高分子材料の用途が広範囲に広がり,さまざまな要求特性に合わせた高分子材料の設計はますます重要な技術となっています。本講座は,高分子材料の設計に必須である高分子の劣化と安定化について,専門的研究者・技術者がその基礎を解説するとともに,劣化と安定化の評価に不可欠な外観測定技術について,学術的基礎と最新応用事例を紹介するものです。これから高分子材料を取り扱おうとされている経験の浅いフレッシュマンの方々から経験豊かなエキスパートの方々にとって,基礎知識の修得,拡充,先端情報の収集の場として幅広くご活用していただけるものであり,積極的な参加をお待ちしています。
主 催 高分子学会 高分子の崩壊と安定化研究会
協 賛 (予定)日本化学会 日本合成技術協会 化学工学会 強化プラスチック協会 色材協会 繊維学会 日本機械学会
日 時 7月10日(木),11日(金)
会 場 工学院大学28階会議室(東京都新宿区西新宿1-24-2 TEL:03-3342-1211)
交 通 JR新宿駅[西口]徒歩5分,京王プラザホテル前
プログラム
第1日=7月10日
<10 : 00〜12 : 00>
  1. 高分子の熱酸化劣化 (工学院大工)大勝靖一
  2. 高分子の光酸化劣化 (阪府大院工)白井正充
<13 : 20〜16 : 30>
  1. 高分子のモルホロジーと劣化 (早大理工総研)由井 浩
  2. 酸化防止剤の基礎と配合技術 (住友化学)児島史利
  3. 光安定剤の基礎と配合技術 (旭電化)飛田悦男
第2日=7月11日
<10 : 00〜12 : 00>
  1. 測色学-測定方法と意味- (千葉大工)三宅洋一
  2. 着色剤の安定性(仮題) (東洋インキ)鈴木淳一
<13 : 20〜16 : 30>
  1. 高分子表面分析法-総論と表面化学変化を中心に- (東レリサーチ)中川善嗣
  2. 深さ方向への分析手法と応用例 (関西ペイント)坪内健治郎
  3. 塗膜の高速耐候性試験法 (豊田中研)森 寛爾
参加要領 1)定員100名 2)参加費(銀行振込,含協賛学協会会員)会員 (1)会社27,300円 (2)大学・官公庁9,450円 (3)学生・ゴールド・シルバー3,150円 (4)高分子の崩壊と安定化研究会メンバー a)会社21,840円 b)大学・官公庁7,560円 3)申込方法 FAXにて本行事参加申込書送付希望の旨,ご連絡下さい。 FAX:03-5540-3737 申込はこちらをダウンロードしてください。
申込先 高分子学会 第23回高分子の劣化と安定化基礎と応用講座係

03-1高分子学会講演会

主題=材料として眺めた生体内の高分子
<趣旨>生体内にはタンパク質をはじめ核酸や多糖などさまざまな高分子が存在しますが,一般的にはその生化学的な機能に着目して研究されています。このような生体内の高分子を高分子科学の眼で眺めた場合に,どのような機能が存在し,どのような利用法が考えられるのか。ここでは,生体高分子の材料科学を中心とした講演会を企画しました。また,機能性の向上を目指した生体高分子の改変(従来の化学的な改変と生体内における改変の両方を含む)についても触れます。
主 催 高分子学会 行事委員会
協 賛 (予定)日本化学会 日本人工臓器学会 日本生化学会 日本生物物理学会 日本バイオマテリアル学会 日本薬学会
日 時 7月25日(金) 10 : 20〜17 : 00
会 場 東京工業大学百年記念館フェライト会議室(東京都目黒区大岡山2-12-1 TEL:03-3726-1111)
交 通 東急目黒線・大井町線大岡山駅下車 徒歩約1分
プログラム
<10 : 20〜12 : 00>
  1. シャペロニンは分子試験管となりうるか?
    [シャペロニンは直径4〜5 nmの空孔を有する筒状タンパクであり,ATPに応答して空孔の形状を変化させ,内包物を吐き出す性質を有する。このシャペロニンを利用した機能性材料の新展開について紹介する。]
    (東大院工)金原 数

  2. 世の中で最も小さい回転モーター
    [細胞内では,F1-ATPaseという直径が10 nm・高さが15 nmほどの世界最小の回転モーターがクルクル回って働いている。このモーターを,1分子単位で観察・操作して明らかとなったことを報告する。]
    (東大生産研)野地博行

  3. 身近にある機能性セルロース材料
    [環境に優しい素材として見直されつつあるセルロースを化学原料として,独自の材料開発に取り組み,ビスコース加工紙や多孔性セルロース粒子の開発に成功した。本報ではそれらの機能を活用した応用例を紹介する。]
    (レンゴー福井研)齋藤秀直
<12 : 50〜17 : 00>
  1. 蛋白質のフォールディングとアミロイド線維形成
    [アミロイド線維は,プリオン病やアルツハイマー病をはじめとする多くの病気に共通して見られる蛋白質の針状凝集体である。アミロイド線維の研究によって蛋白質の新たな世界が明らかになろうとしている。さらにアミロイド線維は,ナノテクノロジーの素子としても興味深い。]
    (阪大蛋白研)後藤祐児

  2. 遺伝子組み換えで大腸菌から新しい絹をつくる
    [最新の固体NMRの手法を用いた絹の原子レベルでの詳細な構造の解明に基づいて,新たな機能を付与した新しい絹様材料が多数設計され,遺伝子組換え法によって大腸菌を用いて実際に生産することが可能となった。]
    (農工大工)朝倉哲郎

  3. リポソームによるガン治療
    [ハイブリッドリポソームは,リン脂質とPEG系界面活性剤を混合した新しい医用素材で,従来の抗がん剤を一切含まない。再発悪性リンパ腫の患者に対して高い安全性および固形リンパ腫瘍の顕著な縮小が得られている。]
    (崇城大工)上岡 龍一

  4. 光線力学治療用光増感剤の開発
    [光線力学治療法は腫瘍集積性の高い光増感剤をガン患者に投与し,これに可視光を照射することにより,腫瘍を壊死させる治療法である。内部のガンに有効な組織透過性の高い長波長領域の光が使用できる光増感剤の開発と光増感剤の腫瘍集積性について述べる。]
    (東工大生命理工)大倉一郎

  5. DNAの導電性
    [DNA二重らせん内部では,π電子をもつ核酸塩基対がスタッキングしてカラム状に連なっている。この構造に着目するとDNAを導電性の高分子とみなすことができる。DNAのリン酸アニオンにカチオン性界面活性剤を静電的相互作用させてDNAを有機溶媒に可溶化し,自己支持性のキャストフィルムを得た。さらにフィルムを一軸延伸してDNA鎖を一軸配向させることに成功した。このDNA配向化フィルムの異方的な導電性を評価した。]
    (富士写真フイルム足柄研)中山 元

  6. 天然ゴムのイオン伝導性
    [天然ゴムを脱タンパク質化してからエポキシ化および解重合を行うことにより調製した液状エポキシ化脱タンパク質化天然ゴムにLi塩を混合し,イオン伝導度を測定したところ105 S/cmのイオン伝導度が得られた。このイオン伝導度にはタンパク質に吸着している水の影響がないことが確認された。]
    (長岡技科大工)河原成元

  7. セルロース系イオン伝導体の特徴とバッテリへの利用
    [高極性基とドナー型オリゴマー側鎖を有するセルロース誘導体がリチウム塩を高濃度に溶解し,比較的高いイオン導電性を示すことがわかった。このセルロース誘導体を電解質として用いたリチウムポリマーゲル電池を作製し,その特性を調査したので報告する。]
    (日清紡)佐藤貴哉
参加要領 1)定員100名 2)参加費(銀行振込,含協賛学協会会員)会員 (1)会社10,500円 (2)大学・官公庁5,250円 (3)学生・ゴールド・シルバー2,100円 3)申込方法 FAXにて本行事参加申込書送付希望の旨,ご連絡下さい。 FAX:03-5540-3737 申込はこちらをダウンロードしてください。
申込先 高分子学会 03-1高分子学会講演会係