<趣旨>エネルギー,環境は21世紀の重要なキーワードであり,人類繁栄の持続に向けてさまざまなエネルギーシステムの研究,開発が進められています。中でも燃料電池は,自動車用,定置用,家庭用から携帯用などあらゆる用途のクリーンな電源として期待が大きく実用化も目前の感がありますが,真に普及するためには解決すべき課題がまだまだ山積しているのが現状です。今回は,燃料電池が人類の期待にこたえるためにブレークスルーすべき課題とその解決戦略を,構成する主要部材である触媒電極や電解質,燃料源である水素,市場などの観点から,とくに高分子の視点を踏まえて斬新なアイディアも含めて解説いただくことにしました。 |
主 催 |
高分子学会 行事委員会 |
協 賛 |
(予定)日本化学会 日本電子材料工業会 日本伝熱学会 日本熱測定学会 日本熱物性学会 日本バイオマテリアル学会 有機エレクトロニクス材料研究会 |
日 時 |
9月16日(火)10 : 20~17 : 20 |
会 場 |
東京工業大学大岡山キャンパス百年記念館フェライト会議室(3階)(東京都目黒区大岡山2-12-1 TEL 03-3726-1111) |
交 通 |
東急目黒線・東急大井町線 大岡山駅下車 徒歩約1分 |
プログラム |
<10 : 20~12 : 20> |
- 燃料電池開発の現状と課題
燃料電池は次世代のクリーンエネルギーシステムの中核技術として積極的な開発が進められているが,ここではその原理を示すとともに,開発の概要,今後必要となる大きな課題について示す。(横国大院工)太田健一郎
- 燃料電池の部材開発はここまできている
固体高分子型燃料電池システムの普及に不可欠なスタック主要構成部分,膜,MEA,セパレータの開発の現状と課題を主にコンパクト化,長寿命化,低コスト化の観点からまとめる。デュポン社における取り組みについても紹介する。(デュポン)本松 誠
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<13 : 10~15 : 10> |
- 触媒の有効利用を目指した導電性高分子複合体電極
導電性高分子を電子ネットワークに用いた燃料電池用電極の調製を試みている。導電性高分子の半導体特性を利用し,光照射によって必要な箇所のみに白金粒子を析出させる方法を開発した。(阪大院工)桑畑 進
- 生物の仕組みを利用するバイオ燃料電池への挑戦
酵素機能電極反応の理解が進んだ現在,燃料電池の金属触媒に代わるものとして生体触媒を用いたバイオ燃料電池は現実のものとなり,国際的にも注目され始めている。バイオ燃料電池の現状と今後の課題および展望について述べる。(京大院農)加納健司
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<15 : 20~17 : 20> |
- 電解質膜の本命はやはり?
フッソ樹脂系,炭化水素系,ハイブリッド系電解質膜とさまざまな材料が提案されている。それぞれの特徴を概説し,その将来性について講演し,さらに高分子電解質形燃料電池の未来像について考えたい。(上智大理工) 陸川政弘
- 無加湿中温型燃料電池用電解質としてのプロトン伝導性イオン性液体の可能性
不揮発性・不燃焼さらに耐熱性の高いイオン性液体にプロトン伝導性を発現させることに成功した。無加湿中温型燃料電池用電解質としてこのイオン性液体が機能することを示す高分子膜化の可能性を議論する。(横浜国大院工)渡邉正義
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参加要領 |
1)定員100名 2) 参加費 (1)会社21,000円 (2)大学・官公庁10,500円 (3)学生・ゴールド・シルバー3,150円 3)申込方法 こちらをダウンロードして記入し,FAXまたは郵送にて送付の上,参加費用を9月末日までにご送金下さい。参加証と請求書(希望者のみ)は開催約1ヵ月前から順次ご送付いたします。 |
申込先 |
高分子学会 03-3ポリマーフロンティア21係 |