03-2PF21

03−4ポリマーフロンティア21

高分子の精密合成と高次構造制御 −機能制御ポリマー創製のフロンティア−

<趣旨>

 精密重合の発展により高分子の一次構造の制御がかなり達成され、高分子の構造と物性、機能の関係も明らかにされつつあります。今後、高分子の材料物性、機能をより高度に設計するためには、高分子の一次構造だけでなく高次構造をナノメートルスケールで制御することが重要になります。本企画では、高分子合成において、モノマー、触媒あるいは反応場などを巧みに設計することによって高分子の高次構造、機能を制御する方法論について解説して頂くとともに未来の高分子材料創製の可能性を示して頂きます。

 

主  催 高分子学会 行事委員会

協  賛 (予定)日本化学会 他

会  期 平成15年11月12日(水)10:201720

会  場 東京工業大学大岡山キャンパス百年記念館フェライト会議室3階)

交  通 東急目黒線・東急大井町線 大岡山駅 下車徒歩約1分

       http://www.titech.ac.jp/access-and-campusmap/j/o-okayama-campus-j.html

プログラム

10:20〜12:20 

1)高分子の高次構造制御の最前線

高分子に高度な機能を発現させるための鍵を握る集合構造・配向構造・相分離構造・相互作用設計・制御の最前線について解説する。(東大院工)加藤隆史

2)リビングカチオン重合による熱可塑性エラストマーの合成と物性制御

完全飽和型ポリイソブチレン系熱可塑性エラストマーとして、スチレン−イソブチレン系ブロック共重合体をリビングカチオン重合法により世界に先駆けて工業化レベルで開発した。単独での特徴と具体的な応用例について紹介する。(鐘淵化学工業)青山泰三

13:10〜15:10 

3)連鎖重縮合を基盤とした縮合系ブロックコポリマーの合成と高次構造形成

重縮合においてもリビング重合と同様に狭い分子量分布で分子量が制御できるようになってきた。本講演ではこの重縮合法の解説とこの方法による重縮合系高分子を含む種々のブロック共重合体の合成、およびその自己組織化について述べる。(神奈川大工)横澤 勉

4)高次構造制御によるポリイミドの誘電率制御

ポリイミドフィルム中に微小な独立気泡を形成する方法を検討したところ、低誘電率で、パターン形成可能な、感光性ナノポーラスポリイミドの開発に至った。プロセス概要および性能について報告する。日東電工望月 周

15:20〜17:20 

5)エポキシ樹脂の高次構造制御と熱伝導

絶縁性のエポキシ樹脂においても、秩序性を有する高次構造のドメインサイズをナノからメゾスコピックレベルで制御することで熱伝導性を向上させることができる。その研究開発事例について紹介する。(日立製作所竹澤由高

 

6)分子ハイブリッドによるポリマーの機能制御

ポリマー鎖より微細なシリカを分散する分子ハイブリッドにおいてはハイブリッド材を分子設計することが可能になる。位置選択的分子ハイブリッドの事例とその機能を紹介する。

荒川化学工業合田 秀樹

参加要領 

1) 定員100名(定員になり次第締め切らせていただきます)

2) 参加費 @会社21,000円  A大学・官公庁10,500円 B学生・ゴールド・シルバー3,150円

年会費制登録団体 @会社16,800円 A大学・官公庁8,400円

3) 申込方法 こちらをダウンロードして記入し、FAXまたは郵送にて送付の上、参加費用を請求書到着後ご送金ください。参加証と請求書(希望者のみ)は開催約1ヶ月前から順次ご送付いたします。

申込先(社)高分子学会 03-4ポリマーフロンティア21