2009年5月主催行事
本会主催行事の参加費はいずれも消費税込みの料金です.

2009年5月主催行事


第7回関西若手高分子セミナー@京大

<趣旨>今日,さまざまな所で種々の高機能高分子材料が用いられており,また新しいものが日々創出されているが,そのような材料開発において大切なのは,目的に適った分子設計と設計を実装するための合成手法の開拓である。今回のセミナーでは,開発の最前線で活躍しておられる方々に,独自の設計思想,開拓方針についてわかりやすく解説していただく。また,京都大学桂キャンパスを核に展開する桂イノベーションパークに昨年開所した,三洋化成工業株式会社桂研究所を見学させていただく。多くの方々のご参加を期待しています。
主 催 高分子学会関西支部
共 催 京都大学大学院工学研究科
日 時 5月8日(金)13 : 00〜17 : 30
会 場 京都大学桂キャンパス B クラスター 桂ホール [615-8530]京都市西京区京都大学桂Bクラスター)
交 通 阪急京都線桂駅下車,西口ロータリーから京都市バス「西6系統」あるいは京阪京都交通バス「循環20系統」で「京大桂キャンパス前」下車。
挨 拶 高分子学会関西支部 支部長
(阪大院工)明石 満
プログラム
講 演<13 :10〜16 : 30>
  1. 生分解性材料を用いた固形がんイメージングプローブの開発
    (京大院工)木村俊作

    がんの早期発見は,QOLのみならず保険行政の観点からも重要である。このためには,さまざまなイメージングプローブが開発されているが,診断においてもプローブの生体毒性をできるだけ抑える必要があり,プローブ投与量を軽減するため,選択的がん組織への送達が重要となる。一方,そのプローブ開発において,生体適合性をも十分に考えなければならない。本講演では,生分解性のナノキャリアをイメージングのためのシグナルユニットと組み合わせるアプローチについて紹介する。
  2. 高分子材料への帯電防止制御技術について
    (三洋化成工業)千田英一

    高分子材料の代表格であるプラスチックスは,さまざまな形に成形され家電製品などに使用されているが,一般に電気絶縁体のため,摩擦帯電などによって静電気を帯びる。当社では,PPなどのプラスチックスに,PEO鎖とポリオレフィン鎖を有する両親媒性のブロックポリマーを添加することで,プラスチック表面の抵抗値を制御し(帯電防止付与)家電製品や電子部品材料へビジネス展開中。一方,帯電現象が人体に及ぼす影響も大きく,今後ヘルスケア分野への応用も期待しつつ,このユニークな性質を有する両親媒性ブロックポリマーについて帯電防止機能の面を中心に紹介する。
  3. ゲノム情報に基づく材料設計と人工コラーゲンの創成
    (奈良先端科技大)谷原正夫

    ゲノム情報に基づく材料設計とは,分子レベルで生体に倣う材料設計である。天然コラーゲンに特有のアミノ酸配列Pro-Hyp-Glyに着目して化学的に合成されたポリペプチドは,三重らせん構造や原線維構造の形成等のコラーゲン様の性質を示すとともに,高い熱安定性と機能性の付加という特徴をもつ。この人工コラーゲンの合成と種々の機能性の発現について紹介する。
<見学会<16 : 40〜17 : 30>
 三洋化成工業株式会社 桂研究所
参加要領 1)定員100名程度 2)参加費無料 3)申込方法 氏名,所属,連絡先を明記の上,FAXまたはE-mailにてお申込ください。
申込先 高分子学会関西支部
http://www2.spsj.or.jp/kansai/index.html
[536-8553]大阪市城東区森之宮1-6-50
TEL&FAX 06-6969-4428
E-mail: koubunshi@kansai.email.ne.jp