本会主催行事の参加費はいずれも消費税込みの料金です.

2013年6月主催行事


13-2ポリマーフロンティア21

主題=高分子材料を利用した表面・界面制御

<趣旨>高分子材料を利用した表面・界面制御は、超低摩擦、超撥水/撥油性、均一分散、自在接着など、これまで達し得なかった高機能発現をもたらしています。たとえば、従来、経験学的色彩が強かった潤滑技術も、表面・界面制御によるトライボロジー技術の発展により、摩擦・摩耗の低減による省エネルギー・低環境負荷の達成を視野にこれからの高機能材料を支えるキー技術として期待されています。今回、高分子材料を利用した表面・界面制御の最先端技術とその応用についてこの分野の第一人者の方々にご講演いただきます。
主 催 高分子学会 行事委員会
協 賛 日本化学会(予定)
日 時 6月10日(月)10 : 20~17 : 20
会 場 東工大蔵前会館 ロイアルブルーホール
交 通 東急目黒線・東急大井町線 大岡山駅下車 徒歩約1分
プログラム
<10 : 20~11 : 10>
  1. ポリマーブラシによる表面・界面制御
    (京大化研)辻井敬亘
    リビングラジカル重合の利用により、飛躍的に高い密度を有する“濃厚”ポリマーブラシの合成が可能となった。本講演では、とくにトライボロジー特性に焦点をあて、この新規なポリマーブラシの表面特性について概説するとともに、最新の応用例を紹介する。
<11 : 20~12 : 10>
  1. 生体親和性高分子材料によるバイオ界面制御
    (山形大院理工)田中 賢
    健康の維持および病気の予防、診断、治療などの先進医療を支える医療製品開発には、生体接触界面において安全性が高く、異物反応の少ない性質を有する材料が必要である。本講演では、正常細胞、幹細胞、癌細胞の接着や機能を選択的に制御できる新材料の設計について紹介する。
<13 : 20~14 : 10>
  1. ゲルの摩擦と潤滑―その複雑性と多様性
    (北海道大院先端生命)龔 剣萍
    柔らかい含水ゲルの摩擦と潤滑は、非常に複雑で多様な挙動を示す。摩擦界面の相互作用、界面における液体の流れ、ゲルの柔らかさなどの構造的要素と摩擦速度、荷重など物理的な要素が複雑に絡んでいる。本講演は、ソフト界面の階層的なコンタクトという視点で、これらの問題を考える。
<14 : 20~15 : 10>
  1. やわらかい粘弾性体の粘着・剥離・摩擦現象
    (九州大院工)山口哲生
    ゴム、粘着剤、ゲルなどのやわらかい粘弾性体では、粘着・剥離やすべり摩擦といった界面力学現象において、閉じ込めによって誘起される巨大変形、浸透圧、応力-拡散結合などの効果が重要な役割を果たす。本講演では、上記のメカニズムを踏まえて性能向上のポイントを説明する。
<15 : 30~16 : 20>
  1. 分子シミュレーションによるソフトマテリアル界面のダイナミクス
    (豊田中研)鷲津仁志
    潤滑油、電池、生体系といった高機能を発現するソフトマテリアル界面の力学あるいは電気特性を分子レベルから予測するためには、その界面を支配する3つの分子間力の適切な取り扱いが必要である。大規模分子動力学や粗視化シミュレーションによる機構解析事例を紹介する。
<16 : 30~17 : 20>
  1. 自動車内装用ホットメルト接着剤の技術開発
    (MORESCO)平野智之
    自動車内装用接着剤はVOCの観点より溶剤型から無溶剤型のホットメルト接着剤化が進んでいる。また、自動車内装用基材は軽量化によりポリプロピレンの使用が進んでいる。本講演では、ホットメルト接着剤における最新のトレンドについて紹介する。
参加要領 1)定員 100名 2)参加費 ①企業 21,000円 ②大学・官公庁 10,500円 ③学生 1,050円 ④名誉・終身・フェロー・ゴールド会員・シニア会員 3,150円 ⑤年会費制会員の団体からのご参加は何名様でも割引料金となります。※グループ・関係会社除く。詳細はhttp://www.spsj.or.jp/c18/nenkaihisei.htmlをご覧ください。a)企業 16,800円 b)大学・官公庁 8,400円 3)申込方法 高分子学会ホームページの主催行事参加申込画面よりお申し込みください。随時、参加証と請求書を送付いたします。6月末日までに参加費をご送金ください。
連絡先 高分子学会 13-2ポリマーフロンティア21係


第84回千葉地域活動高分子研究交流講演会

主 催 高分子学会関東支部
日 時 6月11日(火)14 : 00~17 : 20
会 場 出光会館(市原市姉崎海岸24-1 TEL 0436-61-1823)
交 通 JR内房線 姉ヶ崎駅(海岸出口)下車、車で5分
プログラム
講 演

<座長:大井伸夫(住友化学)>
1)低立体規則性ポリプロピレンの開発

(出光興産)岡本卓治
<座長:渡邉知久(フジクラ)>
2)テラヘルツ波(=サブミリ波=遠赤外線)を用いた分光と非破壊検査
(情報通信機構)福永 香
<座長:橋本裕輝(日本曹達)>
3)有機無機ハイブリッドの開発と光学材料への展開
(阪市工研)松川公洋
<17 : 30~> 懇親会 出光会館
参加要領 1)定員 80名 2)参加費 高分子学会会員(含所属企業が法人会員の場合)・学生 無料 会員外 1,000円 3)懇親会費 一般 4,000円、学生 1,000円(当日徴収)4)申込要領 講演聴講、懇親会ともに当日受付となります。
申込・連絡先 [275-0016]習志野市津田沼2-17-1 千葉工業大学 工学部生命環境科学科 寺本直純
TEL 047-478-0406
E-mail: teramoto-n@sea.it-chiba.ac.jp


第48回高分子の基礎と応用講座

主題=~わかりやすい高分子入門~

<趣旨>プラスチック、繊維、ゴム、接着剤、塗料等、高分子は我々の身の廻りのいろいろなところで使われ、人間生活を豊かにしています。これは高分子があらゆる分野の技術をささえる素材として、また先端的な高性能、高機能の物質として多元的な要求を満たしているからであり、これからも高分子はますます重要な材料になると言われています。
「わかりやすい高分子入門」はこのような高分子材料の性能、機能の発現を基礎から理解し、それを利用し、さらに展開するための一助となる高分子科学・工学の入門講座です。
また、本講座と連動した技術講習会を8月1日(木)~2日(金)に開催します。高分子合成とキャラクタリゼーションの基礎技術を体験実習することにより、学習をより深めることができます。
主 催 高分子学会関西支部
協 賛 近畿化学協会、日本化学会近畿支部
日 時 6月13日(木),14日(金)9 : 30~17 : 00
会 場 日本ペイント 本社ホール
(大阪市北区大淀北2-1-2)
交 通 ・JR「大阪」駅より、市バス58番「野田阪神前行」にて
・阪神「野田」駅より、市バス「大阪駅行」、阪神バス「天神橋6丁目行」にて
・阪急電鉄神戸線、宝塚線「中津」駅より、市バス、阪神バス「野田阪神前行」にて
・JR「福島」駅より、徒歩15分
・阪急「中津」駅より、徒歩15分
*バスは「大淀中4丁目」下車すぐ。
プログラム

講演 第1日目=6月13日(木)
<9 : 30~12 : 00>

1)高分子とはなにか
(京工繊大院工芸科学)塚原安久
2)高分子の合成(1)―付加重合・開環重合・リビング重合―
(阪市大院工)松本章一

<13 : 00~17 : 00>

3)高分子の合成(2)―重縮合・重付加・付加縮合・高分子反応―
(阪大院工)宇山 浩
4)高分子の分析
(龍谷大理工)中沖隆彦
5)高分子の固体構造
(京大化研)金谷利治
<17 : 00~18 : 00>交流会

講演 第2日目=6月14日(金)
<9 : 30~12 : 00>

1)高分子鎖の形態
(京大院工)吉崎武尚
2)高分子のレオロジー
(豊田理化学研)土井正男

<13 : 00~16 : 55>

3)プラスチック―特性と成形加工
(阪市工研)松川公洋
4)表面・界面・接着
(神戸大院工)西野 孝
5)高分子膜の基礎と応用
(東レ 地球環境研)辺見昌弘
6)新しい機能を搭載したバイオマテリアル
(国立循環器病研究セ 研究所)山岡哲二
参加要領 1)定員 120名(内、学生定員20名。定員になり次第締め切ります。)2)参加費 ①会員(含法人会員、協賛学協会員)30,000円 ②大学・官公庁 10,000円 ③学生 4,000円 ④非会員 45,000円(当日入会可) 3)申込方法 氏名、所属、連絡先、送金予定日を明記の上、FAXまたはE-mailでお申し込みください。*振込先銀行:三井住友銀行玉造支店 普通口座926709 高分子学会関西支部 講座係名義
申込・連絡先 高分子学会関西支部
TEL 06-6969-4428
E-mail: koubunshi@kansai.email.ne.jp
URL:http://www2.spsj.or.jp/kansai/index.html


第32回無機高分子シンポジウム

主題=分析・解析技術の最前線

<趣旨>有機-無機ハイブリッド材料のように有機材料と無機材料が複合化した材料ではその表面・界面を含めた高次構造が材料の特性や物性に大きな影響を与えます。これらの情報を簡便に、そして正確に捉えて正しく評価することができれば、より高性能な材料を短期間で開発することに役立ちます。そこで、本シンポジウムでは微粒子も含めた表面や界面などの高次構造や細孔分析の最前線を特集しました。従来よりも身近になりつつある高エネルギー線による分析や高解像度のSTMなどの利用法とその特徴をわかりやすく解説し、また、最先端の研究成果を紹介していただくべく、産業界・学界の第一線でご活躍の研究者にご講演をお願いしました。また、意見交換の場としてご利用いただけるようコーヒーブレイクの時間も余裕をもって設けました。皆様のご参加をお待ち申し上げております。
主 催 高分子学会 無機高分子研究会
協 賛 (予定)応用物理学会、ケイ素化学協会、ゼオライト学会、電気化学会、日本化学会、日本セラミックス協会
日 時 6月14日(金)10 : 30~17 : 00
会 場 東京理科大学 森戸記念館 第1フォーラム
交 通 JR総武線、地下鉄有楽町線、東西線、南北線飯田橋駅下車 徒歩10分 都営地下鉄 牛込神楽坂駅 徒歩5分、地下鉄 神楽坂駅 徒歩5分
プログラム
<10 : 30~11 : 20>
  1. 「ナノ粒子・微粒子測定の新たな挑戦―分散・凝集の評価」
    (島津製作所)木下 健
<11 : 20~12 : 10>
  1. 「走査型プローブ顕微鏡による界面における分子挙動の評価」
    (熊本大院)上村 忍
<13 : 10~14 : 00>
  1. 「小角X線散乱によるナノ構造解析」
    (京都工繊大院)櫻井伸一
<14 : 00~14 : 50>
  1. 「陽電子消滅法による機能性材料のサブナノ・ナノ空孔評価」
    (産総研)伊藤賢志
<14 : 50~15 : 20> コーヒーブレイク
<15 : 20~16 : 10>
  1. 「自動車に用いられる高分子材料の解析における量子ビーム利用」
    (豊田中研)原田雅史
<16 : 10~17 : 00>
  1. 「中性子散乱を用いる材料分析手法」
    (高エネ研)瀬戸秀紀
参加要領 1)定員 100名 2)参加費(税込)①企業 13,650円 ②大学・官公庁 5,250円 ③学生 2,100円 ④名誉会員・終身会員・フェロー・ゴールド会員・シニア会員 2,100円 ⑤無機高分子研究会メンバー(a)企業 10,500円(b)大学・官公庁 4,200円 3)申込方法 高分子学会ホームページの主催行事参加申込画面よりお申し込み、参加費を6月末までにご送金ください。申込受付後、参加証と請求書(希望者のみ)を順次送付いたします。
連絡先 高分子学会 第32回無機高分子シンポジウム係


13-1バイオミメティクス研究会

主題=バイオミメティクスの国際標準化―統合化知識インフラを基盤とするオープンイノベーション・プラットフォームの構築に向けて―

<趣旨>バイオミメティクスは、生物の多様性を原資にすることで、エンジニアリングのパラダイムシフトと、ひいては持続可能性に向けたイノベーションをもたらす切り札であり、多量な生物学データベースの有効利用がその成否を握っています。昨年10月には国際標準化機構においてISO Biomimetics TC266が設置され、本年5月の第二回国際委員会において三つの課題について議論がはじまりました。また、今般、日本から、生物や材料のデータベースを統合化した知識プラットフォームの標準化を提案いたしました。生物学のデータベースは、画像もテキストもある、いわば“ビッグデータ”であり、多量の画像データを含む情報処理と、エンジニアリングへのリエゾンによってもたらされる発想支援がキーポイントになります。
今回は、パリで開催されたISO TC266国際委員会の報告と、生物や材料、機械などの統合化データベースを知識プラットフォームとし、異分野連携、産学連携、垂直連携のためのオープンイノベーションのプラットフォーム構築に向けた取り組みを紹介します。
主 催 高分子学会 バイオミメティクス研究会 ISO/TC266バイオミメティクス国内審議委員会
共 催 科学研究費新学術領域「生物規範工学」
協 賛 アスクネイチャー・ジャパン ネイチャーテクノロジー研究会
日 時 6月20日(木)13 : 00~17 : 50
会 場 産業技術総合研究所 臨海副都心センター 別館11階会議室
(東京都江東区青海二丁目4番7号4-2-2 TEL 03-3599-8001)
交 通 新交通ゆりかもめ「船の科学館駅」「テレコムセンター駅」下車徒歩約4分
東京臨海高速鉄道りんかい線「東京テレポート駅」下車徒歩約15分
http://unit.aist.go.jp/waterfront/参照)
プログラム
<13 : 00~17 : 50>
第一部:ISO Biomimetic TC266国際委員会報告
  1. Conception and strategy-Differences between bionic and conventional methods/products(WG1)
    (産総研)関谷瑞木
  2. Biomimetic materials, structures and components(WG2)
    (物材機構)細田奈麻絵
  3. Biomimetic optimization(WG3)
    (産総研)阿多誠文
  4. Knowledge Infrastructure for Biomimetics(WG4)
    (北大情報)長谷山美紀
第二部:知識基盤の構築と産学官連携にむけて
  1. [招待講演]ビッグデータ時代の新たな価値創造
    (JSTシニアフェロー)奥和田久美
  2. 異分野融合を支える知識情報基盤~シソーラスを用いた分野横断検索について~
    (JST)恒松直幸
  3. ものつくり推進協議会と経団連の動向(仮)
    (積水インテグレーテッドリサーチ)佐野健三
  4. バイオミメティクスの産業利用促進―世界動向と日本の課題―
    (帝人)平坂雅男
参加要領 1)定員 100名 2)参加費 ①企業 2,100円 ②大学・官公庁 1,050円 ③学生 1,050円 ④名誉・終身・フェロー・ゴールド・シニア会員 1,050円 ⑤バイオミメティクス研究会メンバー 無料 3)申込方法 高分子学会ホームページの主催行事参加申込画面より6月末日までにお手続きください。参加証、請求書(希望者のみ)は順次発送いたします。
連絡先 高分子学会 13-1バイオミメティクス研究会係


第35回高分子と水・分離に関する研究会講座

主題=一日でわかる高分子と水・分離に関する基礎

<趣旨>本研究会は、高分子と水との関係を中心として、高分子膜へのガス収着・拡散・透過現象、さらに高分子膜を用いた選択的低分子分離や水浄化などを研究対象としています。これらはいずれも多くの化学産業、エレクトロニクス産業、医療・健康産業、環境産業などの分野で重要な基礎知識となるものです。
本講座では、昨年に引き続き「入門者にわかりやすく、要点を押さえる」ことに重点を置き、前半では高分子材料への気体収着、拡散、透過という一連の現象に関して解説します。また後半では、従来の研究データの紹介も含め、高分子系の水和や溶液系での取り扱いなどを基礎から応用まで要点を絞って解説します。「一日でわかった」と実感していただけるように工夫したいと考えています。
これからこのような問題に取り組もうとする研究者や学生の皆様はもちろん、研究上の問題点を解決したいと思っておられる研究機関や企業の研究者にもご満足いただける講座にするよう努める所存です。ご参加をお待ちしております。
主 催 高分子学会 高分子と水・分離に関する研究会
協 賛 応用物理学会 化学工学会 繊維学会 日本繊維機械学会 電気化学会 日本化学会 日本食品科学工学会 日本農芸化学会 日本生化学会 日本包装技術協会 日本機械学会 日本鉄鋼協会 日本分析化学会 日本膜学会 日本水環境学会 日本薬学会 プラスチック成形加工学会(予定)
日 時 6月24日(月)9 : 55~17 : 20
会 場 東京工業大学大岡山キャンパス西9号館コラボレーションルーム
(東京都目黒区大岡山2-12-1)
交 通 東急目黒線・東急大井町線 大岡山駅下車 徒歩5分
http://www.titech.ac.jp/about/campus/index.html参照)
プログラム
<9 : 55~11 : 40>
挨拶
(高分子と水・分離に関する研究会運営委員長)吉水広明
1)気体収着の基礎と応用
(名工大院工)吉水広明
2)拡散
(海洋大海洋)松川真吾
<13 : 00~17 : 20>
3)透過とバリア
(明大理工)永井一清
4)浸透気化/蒸気透過
(京工繊大院工芸)吉川正和
5)高分子/水系の相互作用―「古典」の最新事情―
(東工大院理工)佐藤 満
6)高分子膜の界面と透過現象
(東工大院理工)松本英俊
7)高分子と水の広帯域ダイナミクスからの物性・生体評価
(東海大理)八木原晋
参加要領 1)定員 100名 2)参加費 ①企業 13,650円 ②大学・官公庁 5,250円 ③学生 2,100円 ④名誉・終身・フェロー・ゴールド・シニア会員 2,100円 ⑤高分子と水・分離に関する研究会メンバー a 企業 10,500円、b 大学・官公庁 4,200円 3)申込方法 高分子学会ホームページの主催行事参加申込画面より6月末日までにお手続きください。参加証、請求書(希望者のみ)は順次発送いたします。
連絡先 高分子学会 第35回高分子と水・分離に関する研究会講座係