<趣旨> 近年、セルロースナノファイバーやポリ乳酸、ポリグリコール酸等、新しいバイオベースポリマーの研究開発が行われ、実用化されつつあります。また、バイオベース原料の構造を活用することによって、石油由来ポリマーとは異なる物性を発現させることが可能なため、低環境負荷や力学特性等の機能の面から、多くの分野で注目を集めています。このような種々のバイオベースポリマーに関する研究成果とともに、最近注目されてきた新しい用途などを含めた実用化状況についてご紹介いただきます。 |
主 催 |
高分子学会 行事委員会 |
協 賛 |
繊維学会、日本化学会、日本材料学会、日本バイオマテリアル学会 |
会 期 |
6月10日(金) |
会 場 |
積水化学工業 京都研究所
(京都市南区上鳥羽上調子町2-2) |
交 通 |
近鉄線 十条駅下車徒歩約10分
http://www.sekisui.co.jp/kyoto/gaiyo/index.html |
プログラム |
<10:20~11:10>
1.セルロースナノファイバー―裏山の木から車を作る時代―
(京都大学)矢野浩之
セルロースナノファイバーは木材の5割を占める、軽量、高強度、低熱膨張のナノファイバーである。森林資源の豊富な日本における、未来のセルロースナノファイバー利用について考えたい。 |
<11:10~12:00>
2.ポリグリコール酸の資源開発用途
(クレハ)佐藤浩幸
ポリグリコール酸(PGA)は、生分解性樹脂の中でトップの機械強度を発現し温和な条件で加水分解する。既往にない高性能と多機能性を有する生分解性樹脂に位置づけられる。そして、その特長を活かし資源開発用途の素材として実用化されている。 |
<12:00~12:20>
―名刺交換会、参加者・講師のふれあいの場―
<13:20~14:10>
3.多糖類の特徴を活かした新しい高性能バイオプラスチック
(東京大学)岩田忠久
多様な構成糖と結合様式を有する天然型多糖類と酵素触媒重合により新たに合成した非天然型多糖類を用いて開発した、強度、耐熱性、光特性などに優れた高性能な高分子多糖類バイオプラスチックを紹介します。 |
<14:10~15:00>
4.酵素進化工学と合成生物学に基づいて創製する環境調和型キラルポリマー
(北海道大学)田口精一
世界に先駆けて開発した「乳酸重合酵素」を搭載した微生物工場を用いると、バイオマス原料からワンポットで多元ポリ乳酸はじめ高光学純度のキラルポリマーを合成できる。その鍵となる酵素進化工学と合成生物学に関して話題提供する。 |
<15:00~15:20>
―名刺交換会、参加者・講師のふれあいの場―
<15:20~16:10>
5.トチュウエラストマーの開発
(日立造船)中澤慶久
化石資源に依存しない植物バイオマスの活用は、持続的な資源活用に寄与する。非可食性バイオマスであるトチュウ(杜仲)をもとに化学原料を創るための研究開発から事業化に至る取組みを紹介する。具体的には、原料育成、研究開発、生産技術、用途開発などである。事例をもとに、トチュウエラストマーの機能性を紹介する。 |
<16:10~17:00>
6.世界の非可食性バイオマスを活用した化学品製造プロセス開発の最新動向
(みずほ情報総研)宮森映理子
バイオマスの前処理技術と前処理後のバイオマスからの化学品製造技術に関する、各国企業や政府、研究機関の取組みを紹介する。まとめとして、事業化済あるいは事業化が近い事例における成功のポイントを考察する。 |
<17:00~17:20>
―名刺交換会、参加者・講師のふれあいの場― |
参加要領 |
1)定員100名 2)参加費 ①企業 21,600円 ②大学・官公庁 10,800円 ③学生 1,080円 ④名誉・終身・フェロー・ゴールド会員・シニア会員 3,240円 年会費制会員※の団体からのご参加は、何名様でも割引料金となります。a)会社 17,280円 b)大学・官公庁 8,640円 ※詳細はhttp://main.spsj.or.jp/c18/nenkaihisei.htmlをご覧ください。3)申込方法 学会ホームページhttp://www.spsj.or.jp/entry/からお申込みください。随時、参加証と請求書を送付いたします。4)参加費の支払い 6月末日までにお願いします。銀行・郵便振替の領収をもちまして本会からの領収書とさせていただきます。振込先:銀行振込<三菱東京UFJ銀行銀座支店(普)1126232 公益社団法人高分子学会> 郵便振替<00110-6-111688 公益社団法人高分子学会> 5)その他 演題・講演者は予告なく変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。 |
連絡先 |
高分子学会 16-2ポリマーフロンティア21係 |