第14回ポリマー材料フォーラム優秀発表賞


第14回ポリマー材料フォーラム
運 営 委 員 長   川 瀬  進

 昨年11月15日(火),16日(水)の2日間、タワーホール船堀にて第14回ポリマー材料フォーラムが開催されました。「ニューテクノロジーを担う高分子材料と技術」の主題のもとに、 A=環境対応・ライフサイエンス、B=電気・光・情報材料、C=高性能・高機能ポリマー材料、D=ポリマー材料の設計・加工・解析、の4セッションを設け、各分野での最近の動向を35件の招待講演でレビューし、またポスター形式で172件の研究発表が行われました。それに伴って参加者も694名に達し、招待講演会場などは席不足を嘆く程の盛会でした。ポスター発表では新しい高分子材料やその製造技術が学術的形式のもとで公表され、時にはサンプル・見本展示を伴った発表もありました。いずれも内容の濃いもので、コメンテーターの動きに合わせて熱心な討議の輪が生じていました。参加者の大幅増加は大学関係者が 参加しやすい環境を整えたこともありますが、 何よりも実業界の活力の回復を如実に反映しているものとして大いに喜びたい。 今回、ポリマー材料フォーラムが企業間や企業と官学間との重要な交流の場であることを 実感できましたが、今後ますますそれが定着し高分子科学と技術の発展に寄与できるよう、関係者一同願うものであります。
 さて事前の表彰に関する議論で、今回は、件数に大体比例しA,B,C,Dセッションから 各2,1,3,1件の計(最多で)7件を優秀発表賞として会誌に公表し、会長名で表彰楯を贈ることにしていました。 各セッションオーガナイザーを中心に厳正な選考を行った結果、@研究内容、Aディスプレイ、Bプレゼンテーション・質疑応答などの総合評価から、下記の7名(発表者のみ記載)の方々を優秀発表賞と決定しました。


Aセッション 造核剤によるポリ乳酸の物性改良効果
(旭電化工業)酒井 敦史
Aセッション リグノセルロース資源を起点とした炭素資源循環システム
(三重大生資・JST-SORST)青 充
Bセッション 新規多官能芳香族樹脂を用いた追記型ホログラフィックデータストレージ材料の開発
(新日鐵化学)泊 晃平
Cセッション 高密度ポリエチレンを用いた形状保持材料
(三井化学)川住 民生
Cセッション 熱応答性磁性ナノ粒子の開発
(チッソ石化)畑 英之
Cセッション コロイド結晶のフォトニックバンド効果によるレーザー発振デバイスの創製
(NIMS)古海 誓一
Dセッション 革新FRP製造技術
(三菱重工)林 宣也