高分子学会では、高分子年次大会、討論会の活性化を目標に、今年度よりさまざまな新企画を実施しております。第56回討論会では、産業界からサポート企業を募り、高分子の科学技術において今注目されるポイントにフォーカスしたテーマのもと、約2時間という短時間で濃厚かつハイレベルな講演を提供していただくことにしました。当該分野の研究開発に興味をおもちの学会参加者は、最新最先端の情報が得られるこのフォーカスセッションにぜひお集まりください。

[日     時]
9月19日(水) 12:00~14:20 住友化学株式会社 住友化学(株)申し込み
9月19日(水) 16:00~18:10 精密高分子技術プロジェクト/ 化学技術推進機構 精密高分子技術プロジェクト/ 科学技術推進機構申し込み
9月20日(木) 12:00~14:20 日本電子株式会社 日本電子(株)申し込み

[会     場]  名古屋工業大学 52・53号館 講義室103

[参 加 資 格]  高分子討論会参加者

[参  加  費]  無料

[参 加 特 典]
 各サポート企業より、参加者に特典があります。 詳しくは各セッションの案内を参照ください。

[参加登録方法]
参加に関するお問合せを多数いただいておりますので、討論会開催までの間、事前受付を延長することにいたしました。討論会に当日参加登録をする予定の方についても、フォーカスセッションのみ先行で お申し込みいただけます。 http://www.spsj.or.jp/entry/ にアクセスしてください。
(ただし、9/4からのお申し込みについては、参加証の事前送付が間に合いませんの で、当日、フォーカスセッション受付にて 番号とお名前を教えていただくことで登録を確認いたします)

また、開催当日も各セッションの開始時間の30分前から、会場前のフォーカスセッシ ョン受付にて当日受付を行いますので、ぜひご参加ください



住友化学(株)申し込み
 白川先生が導電性高分子を開拓され、これを基にして、高分子材料をエレクトロニクス部材に利用した有機エレクトロニクスという新しい分野が、大いに注目を集めており、現在、活発な研究開発が展開されています。
 本セッションは、発光材料、トランジスタ材料、光電変換材料に焦点を当て、本分野でご活躍の先生方に、現状を概観していいただき、将来の展望を討議していただけるよう、計画いたしました。

1. 日 時: 9月19日(水) 12:00 ~14:20
2. プログラム:
 (1) 12:10~12:20 開会のご挨拶 住友化学(株) 常務執行役員 中江清彦
 (2) 12:20~13:00 高分子有機EL材料   (司会 津幡義昭)
       「有機エレクトロニクス材料開発の取り組み」 住友化学(株) 筑波研究所 大西敏博
       「液晶性π共役系高分子の開発の現状」 京都大学大学院工学研究科 赤木和夫
 (3) 13:00~13:40 高分子トランジスタ材料 (司会 上田将人)
       「有機トランジスタ用高分子材料の現状と課題」 (独)産業技術総合研究所 鎌田俊英
       「光学的・電子的分光法からみた有機高分子デバイスの物理」
大阪府立大学大学院工学研究科 内藤裕義
 (4) 13:40~14:20 高分子光電変換材料   (司会 三宅邦仁)
       「有機薄膜太陽電池の現状と課題」 大阪大学 太陽エネルギー化学研究センター 松村道雄
       「p-i-n構造を有する有機薄膜太陽電池の開発」 大阪大学大学院工学研究科 平本昌宏
3. 参加特典: 先着100名様にランチボックスを提供いたします。



精密高分子技術プロジェクト/ 科学技術推進機構申し込み
 「精密高分子技術プロジェクト」(NEDOナノテクノロジープログラム/ナノマテリアル・プロセス技術)は平成13年、高分子学会と繊維学会の支援の下に発足し、今年で最終年を迎えました。学会会員皆様のこれまでの暖かいご支援を感謝申し上げます。本プロジェクトでは分子本来の特性から発するナノレベルの自己組織化構造と高い分子量に由来するその非平衡状態を外部から制御することにより高性能・高機能を有する構造材料、光・電子材料の開発を目指して、企業、大学、産総研が共同して研究開発を進めてきました。その中から、山形大学集中研(グループリーダー:井上隆教授)でおこなわれたリアクティブブレンドによる高性能材料創成の研究成果を紹介します。プロジェクト期間中に量産性の確認段階に達したものもあります。すでに商品化されたものもあります。高分子に関する国家プロジェクトとして初の快挙であると考えられます。
1. 日 時: 9月19日(水) 16:00 ~18:10
2. プログラム:
 (1) 16:00~16:10 「NEDO精密高分子技術プロジェクト」 産業技術総合研究所 中浜精一
 (2) 16:10~16:35 「リアクティブブレンドによる材料設計」 山形大学 井上 隆
 (3) 16:35~16:55 「非粘弾性高分子の誕生」 東レ(株) 小林定之
 (4) 16:55~17:15 「難燃性熱可塑性エラストマーの開発」 日立電線(株) 渡辺 清
 (5) 17:15~17:35 「反応誘起型相分解による半導体用接着剤」 日立化成工業(株) 稲田禎一
 (6) 17:35~17:55 「AFMによるナノメカニックス」 東京工業大学 西 敏夫・中嶋 健
 (7)17:55~18:10 「電子顕微鏡によるABCの三次元構造」 京都工芸繊維大学 陣内浩司
3. 参加特典: 先着100名様にお飲み物を提供いたします。



日本電子(株)申し込み
 高分子材料研究は、電子顕微鏡の進歩と相まって、新しい知見が次々に得られる展開を見せております。
本セッションでは、最新の電顕とその技術をご紹介するとともに、FIBを使った試料作製法によるナノ高分子電顕観察、また高分子構造の位相イメ-ジング、三次元観察法による多成分系の応用、及び高分子の電顕EELS法による評価、と多方面からの切り口による高分子材料の研究成果を紹介します。

1. 日 時: 9月20日(木) 12:00 ~14:20
2. プログラム:  (司会 日本電子システムテクノロジー(株) 古河弘光)
 (1) 12:10~12:15 開会のご挨拶 日本電子(株) 常務執行役員 成瀬幹夫
 (2) 12:15~12:50 「TEM,SEM-その最新技術動向」 日本電子(株) 近藤行人・小倉一道
 (3) 12:50~13:15 「FIB加工により作製したナノ高分子材料の超薄切片の電子顕微鏡観察」
長岡技術科学大学 河原成元
 (4) 13:15~13:40 「TEMによる高分子構造の位相イメ-ジング」 京都大学 化学研究所 登阪雅聡
 (5) 13:40~14:05 「損失電子エネルギ-分光法(EELS法)を用いた(電解質)ポリマ-の評価」
(株)東レリサ-チセンタ- 大塚祐二
 (6) 14:05~14:20 「三次元電子顕微鏡法の高分子多成分系への応用」 京都工芸繊維大学 陣内浩司
3. 参加特典: 先着100名様にランチボックスを提供いたします。


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第56回高分子討論会