高分子 Vol.69 No.12 |
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特集 美々っとポリマー |
人間は230年前に石器を使い始め、3万年前に絵を描く知能をもちました。その後紀元前3000年から文明が起こり文字が発明され、知能と科学は急激に進歩して産業となり現代を迎えています。知能の中で物を視覚的に捉える機能は早いうちから発達したことからも、人間が美しさに惹かれるのは男女によらず本能的なものと思われます。 高分子が美感に実用された例として化粧品があります。高分子素材は保湿剤、分散剤、皮膜形成剤、使用感触調整剤、構造性付与剤、有効成分輸送剤等の働きをもち、実用上必要不可欠なものとなっています。 高分子の利用は機能性生体適合高分子や増粘剤から始まり、近年はレオロジー・トライボロジー分野、ファイバー技術、表面構造制御などの高分子高次構造を活用した分野に広がっています。視覚、触覚の技巧的操作を取り入れた製品を作り出す取り組みが見られております。今後も環境負荷の低さの理由から将来へ向かって使用は拡大していくものと推測されます。 今回、基礎学術分野と実用技術分野の両面からの動向、最新トピックスを特集いたします。 秋山・魚津・敷中・細野 |
Digest for English Readers |
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Hot Topics |
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SPSJ PMF Poster Awards 2019 |
素描 |
美を支える高分子たち |
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展望 |
化粧品への表面処理粉体の活用~高分子にフォーカスして~ | 福井 寛 | 621
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化粧品の肌感触と保湿力を物性測定により評価する | 山下 愛・高橋 正人 | 624
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SARS-CoV-2とマスク・化粧品ナノファイバー | 山下 義裕 | 627
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コラム |
モスアイ無反射フィルムが開いた美の扉 |
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トピックス |
新規油溶性ポリウレタンゲルの開発と化粧品製剤への応用 | 竹下 卓志 | 631
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化粧品開発へのレオロジーの応用 | 中川 泰治 | 633
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化粧品の摩擦と触感 | 野々村 美宗 | 635
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D-ES(ダイレクトエレクトロスピニング)技術の開発と化粧品への応用 | 東城 武彦・内山 雅普 | 637
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Polyman 画 | 639 |
グローイングポリマー |
お茶部屋 | 江島 広貴 | 640
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先輩からのメッセージ - |
コロナ禍をきっかけに | 田川 美穂 | 641
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高分子科学最近の進歩 |
高分子を生やした微粒子 | 大野 工司 | 642
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