高分子 Vol.72 No.3
特集 ガスを通すか通さぬか、それが問題だ
水蒸気や酸素をできるだけ通さないパッケージング技術は、食品を長持ちさせ、有機ELディスプレイなどの電子デバイスに実用的な耐久性を与えるために重要です。かたや、眼に優しいコンタクトレンズや、青果物の陳列には、水蒸気や酸素をよく通すことが求められます。気体を通すにしても通さぬにしても、その透過性制御は、重要な材料設計の要素です。さらには、力学特性、耐久性、透明性などの特性を兼ね備える必要があり、これらの工業材料の設計・開発にはさまざまな工夫が必要となります。本特集では、気体透過性にフォーカスして、高分子材料を考えていきます。
宮元・石割・音澤・樋口・松井

Digest for English Readers
90

Hot Topics
92
Awards for Encouragement of Research in Polymer Science; The Society of Polymer Science, Japan 2021

素描
通すか通さないかそれが問題だ 蛯名 武雄
93

展望
敵の敵は味方?! 酸素を通すレンズの奮闘 伊藤 恵利
94
フレキシブル有機EL用ガスバリア技術 向殿 充浩
98
パッケージ用プラスチックとガスバリア機能 永井 一清
102

Polyman 画
106

トピックス
ガス透過性が制御可能なリグニン/粘土鉱物由来紫外線カット膜 敷中 一洋
107
気体透過性が制御された青果物用包装体 渡辺 英毅
109

グローイングポリマー
感謝の心を込めて 権 正行
111

先輩からのメッセージ - 仕事しごと 私事しごと
私事の充実につながる仕事の効率化 越山 友美
112

高分子科学最近の進歩
発展途上のポリマー材料、アイオノマー 三輪 洋平
113

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