高分子 Vol.62 No.2 |
>> Chinese | >> English | >> Japanese | >> Korean |
特集 生体高分子を基盤とした無機マテリアル創製 |
自然界で生物は「バイオミネラリゼーション」により、無機鉱物に富んだ組織を作り出す。身近な例としては、真珠、貝殻、甲殻類の外骨格のほか、骨や歯などがバイオミネラリゼーションによって形成される。この過程において、タンパクやポリペプチドなどの生体高分子は重要な役割を演じ、無機結晶の結晶系や配列、階層構造形成を厳密に制御している。このようなメカニズムに習い、近年、生体高分子が有する「情報」をうまく利用することで、無機金属イオンの精密配列やナノ粒子の成長制御、およびこれらを使ったデバイス創製の研究が盛んになっている。本特集では、生体高分子を用いた基本的な無機材料の合成から、ナノエレクトロニクスへの応用に向けた研究まで、最近の展開について紹介する。
植村・魚津・佐田・金 |
Digest for English Readers |
68
|
Hot Topics |
71
|
素描 |
バイオミネラリゼーションから材料創製へ向けて | 松永 是 | 72
|
展望 |
バイオテンプレートを用いたナノマテリアル作製と応用展開 | 岩堀 健治・山下 一郎 | 73
|
Biomimetic Materials Syntheis and Self-Assembly for Device Fabircations: What Have We Done and Where Do We Go with This Technology | Hiroshi MATSUI | 76
|
バイオミネラリゼーションにならう無機結晶の合成―分子制御による構造構築― | 今井 宏明・緒明 佑哉 | 79
|
Polyman 画 |
82
|
トピックス |
ナノ材を標的とする抗体によるナノ粒子接合 | 梅津 光央・服部 峰充・熊谷 泉 | 83
|
珪藻類の殻形成に学ぶバイオシリカ作製技術の開発とその可能性 | 松田 祐介 | 85
|
ペプチド脂質が自発的に形成する金属錯体型有機ナノチューブ | 小木曽 真樹・青柳 将 | 87
|
高分子テンプレートを用いる有機無機複合体の開発 | 西村 達也 | 89
|
珪藻GALLERY |
91
|
グローイングポリマー |
“だらぶち”からのグローイング!? | 遠藤 洋史 | 92
|
高分子科学最近の進歩 |
何処へ向かうのか……交互積層膜 | 有賀 克彦 | 93
|
MACRO 経済 |
98
|
「高分子」編集委員会より |
99
|
学会からのお知らせ |
100
|
ページトップへ▲ |
Copyright(C) 2012 The Society of Polymer Science, Japan All Rights Reserved. |