高分子 Vol.63 No.6 |
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特集 高分子で「生物」をつくる |
近年、細胞を構成している生体高分子の中から必要な要素のみを選択して試験管内で再構築する「合成生物学」が脚光を浴びつつある。生命のリプログラミングとも言える合成生物学では、人工遺伝子回路や人工代謝経路の設計や人工細胞の構築など、いわば“生命”を有機合成化学のように設計・合成する。このような合成生物学のコンセプトは天然の生体高分子と合成高分子も融合させ、新たなシステムとしての“人工生物”を生み出しつつある。さらには、なぜ核酸塩基がAGCTの4種類に収束したのか、なぜアミノ酸が20種類なのかといった、生体分子への根源的な問いに対しても何らかの回答を与えてくれるであろう。本特集では、合成生物学のコンセプトで設計・合成された人工細胞や生命モデルなど、最新の研究について紹介する。
浅沼・田井・西原・Supporter彌田 |
Digest for English Readers |
370
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Hot Topics |
374
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素描 |
生命科学と物理科学のコラボレーションでもって生命の謎に迫ろう | 吉川 研一 | 375
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展望 |
人工細胞のデザインと構築 | 市橋 伯一・四方 哲也 | 376
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無細胞タンパク質合成系 | 松林 英明・上田 卓也 | 379 |
自らが増殖する人工細胞の化学構築 | 菅原 正・鈴木 健太郎 | 382 |
Polyman 画 | 385 |
トピックス |
人工RNAによる情報と構造の変換 | 齊藤 博英 | 386 |
細胞スケールの非平衡系における自己秩序化:自律運動と自律振動反応 | 瀧ノ上 正浩 | 388 |
In vitro微小血管モデル:生体組織構造のデザイン | 松永 行子 | 390 |
アミノ酸の種類がなぜ20種類なのか? | 網蔵 和晃・木賀 大介 | 392 |
遺伝情報の拡張とその応用技術 | 平尾 一郎・木本 路子・松永 賢一郎 | 394 |
グローイングポリマー |
自分の引き出し | 金 善南 | 396
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先輩からのメッセージ - |
女性研究者にチャンス | 黒子 弘道 | 397
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高分子科学最近の進歩 |
特殊構造をもつ金属クラスター:サブナノ領域にみるユニークな構造と特性 | 小西 克明 | 398
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私の本棚から | 渡邉 正義 / 三ツ石 方也 | 403 |
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