高分子 Vol.67 No.3
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特集 構造タンパク質:近くて遠い構造材料
生物の骨格を形造る役目を担っている高分子の一つが構造タンパク質である。シルク、コラーゲン、ケラチンなど、われわれの生活に馴染みのある高分子から、レジリンやエラスチンなどの聞き慣れないタンパク質まで多種多様である。これらの構造タンパク質は、合成高分子では達成できないような素晴らしい物性を有する一方で、構造材料としてわれわれの生活に利用するためにはさまざまな技術的な問題を抱えている。蜘蛛の糸に代表されシルクのような身近な高分子素材も、構造材料としては多くの困難を抱えている。本特集では、構造タンパク質の実用化に向けた、新規合成手法や材料化の取り組みについて多方面から紹介する。
沼田・魚津・畝山・吉本

Digest for English Readers
120

Hot Topics
123

素描
タンパク質の素晴らしい機能は手にできるのか? 大﨑 茂芳
124

展望
解明が進む絹の最新構造と繊維化機構 朝倉 哲郎
125
超高機能構造タンパク質による素材産業革命 鈴木 隆領
128
絹の結晶構造・高次構造と物性 田代 孝二・吉岡 太陽
131

Polyman 画
134

トピックス
超高機能構造タンパク質探索に向けたクモ類網羅的シークエンシング 荒川 和晴
135
次世代工業材料としてのタンパク質 菅原 潤一
137
ヒトとムシが織り成す共創シルク 亀田 恒德・小島 桂
139

グローイングポリマー
異分野の知識で広がる世界 瀬野 賢一
141

先輩からのメッセージ - 仕事しごと 私事しごと
「自由」の楽しさと厳しさ 蒲池 晴美
142

高分子科学最近の進歩
再生医療に用いられる高分子材料の現在 佐野 将英・酒井 崇匡
143

私の本棚から 中村 洋 / 増渕 雄一
148

PolySCHOLA:調べる3限目
配向性を調べる 相沢 美帆・宍戸 厚
149
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