高分子 Vol.68 No.6
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特集 カーボン系高分子
炭素元素を主構造とするカーボン系高分子は、熱に強い・電気が流れる・機械的強度に優れるなどから、電極材料・構造材料などに利用されている。古くはポリアクリロニトリルなどのPAN系やフェノール樹脂などのピッチ系と呼ばれる高分子を不活性ガス化で焼成(いわゆる炭素化)することで合成されてきた。材料への応用がメインであったために、これらカーボン系高分子の構造が不明確であったが、カーボンナノチューブ、グラフェンなど構造の明確なナノカーボン類が発見された。さらにこのようなナノカーボン類の発見がきっかけとなり、有機・高分子合成化学的に高機能なカーボン系高分子を合成しようという研究が進められている。そこで本特集号では、構造の明確なカーボン系高分子の開発に関する最新の研究例について紹介する。
生越・上村・杉安・中野

Digest for English Readers
286

Hot Topics
289

素描
カーボンと高分子の新たなリンクに遊ぶ 金子 克美
290

展望
高分子らしいカーボンナノチューブ 藤ヶ谷 剛彦
291
カーボン系高分子のボトムアップ合成 成田 明光
294
液状ナノカーボン 中西 尚志
297

Polyman 画
300

トピックス
有機結晶の構造を維持したカーボン材料の創製 西原 洋知
301
高分子重合により合成可能な二次元カーボン:グラフィジイン 坂本 良太・西原 寛
303
sp2/sp3結合比を制御したスパッタナノカーボン薄膜電極 加藤 大・丹羽 修
305
長尺カーボンナノチューブの流動層合成と電池応用 野田 優
307

グローイングポリマー
ぼくのヒーロー 鈴木 大介
309

先輩からのメッセージ - 仕事しごと 私事しごと
新しい時代に向けて 赤井 日出子
310

高分子科学最近の進歩
バイオ界面における水分子の状態-中間水の役割は?- 田中 賢
311

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